ただ、ただ、あなたに語りかける映像作品集

ただ、ただ、あなたに語りかける映像作品集

「God is in the detai.」これは近代建築の巨匠でドイツの建築家ルートヴィヒ・ミース・ファンデル・ローエが言った有名な言葉。日本語だと「神は細部に宿る」と言うこと。そして今回は観る人にただただ、語りかける映像作品を集めてみました。

インタビュー動画であれば、質問に答えるようなやり取りが発生するのですが、これらはまさに「語り」のみ。海外ではスポークンワードと呼ばれるれっきとしたジャンルがあり、自分の主張であったり物語を淡々と話すだけ、まさに「ひとり語り」。カメラもほとんど動かず、劇的なことが起こるわけでもない映像なんか単調で面白くない、なんて思ったら大きな間違いです。そう「神は細部に宿る」んです。決して派手な映像ではありませんが、背景のぼかしや、飽きさせないための工夫が随所に見られます。そして何より話している内容がどれも素晴らしすぎるのです。彼らの声に是非耳を傾けてみてください。

 

授乳は恥ずべきことなのかを問う映像作品

Jake Dypka x Hollie McNish – Embarrassed

イギリスの詩人でありスポークン・ワードアーティスト(「語り」を使用したパファーマー)のHollie McNish(ホリー・マクニッシュ)が制作した映像作品「Embarrassed」です。女性が公共の場で授乳することの是非について問いかける内容で、広告看板や雑誌に女性の胸は溢れていて、胸元が広く開いた服装が一般的と認められている一方で、レストランやカフェ、駅など公共の場で赤ちゃんが必要とする母乳を与えることが、「恥」「みっともない」「気持ち悪い」といった扱いを受けていると訴えます。

この映像を見ていると、一対一で語りかけられているようで、かつ授乳する母親の立ち位置にもなりませんか?普段何気なく授乳するお母さんを目にしたとき、無意識にこんな表情をしているのかもしれない、そんな気持ちにさせられます。語りのテンポや、その言葉にシンクロする映像のチョイス、それぞれが、身につまされる感覚を効果的に演出しています。非常に目まぐるしい早いカット割りで1つのコマは1秒もありませんが、観ていて置いてかれることはないと思います。短い動画一つ一つにスローモーションやパンなど動きをいれ、イメージ映像などの色使いも非常に目が行き届いています。全世界の人に観てほしい作品です。

 

名優が隙間への愛を語る映像作品

Willem Dafoe in “Mind The Gap” – NOWNESS

ロシア人俳優であり映画監督のグリゴリー・ドブリギン監督した映像作品です。口元のアップ、そして「I have gaps(私には隙間がある)」というセリフから始まります。口元にしっかりとした表情を出しているこの男性こそ、スパイダーマンでグリーンゴブリンなど悪役としての怪演で有名なウィレム・デフォー。オランダ人っぽい名前ですが、アメリカ出身で本名「ウィリアム」のニックネームをそのまま芸名にしたとか。

この作品は、「隙間」の中でも、「歯の隙間」つまり「すきっ歯」をテーマにしています。直したほうがいいんじゃないかと言われるけど、自分はこの隙間が大好きなんだとまっすぐ語り始めます。タイトルになっている「Mind The Gap」は、イギリス・ロンドンを旅行したことがある方なら見覚えがあるかもしれません。ロンドンの地下鉄では、プラットフォームに電車が到着してドアが開くと、この「Mind The Gap」というアナウンスが流れ、「足元に気をつけて(電車とプラットフォームの隙間に気をつけて)」と注意を促します。「すきっ歯」であることを、「美しくない」ものと捉えることへの警鐘とも感じられるタイトルです。あえて口元に目がいくような語り方、そしてそれを効果的にみせるカメラアングルは、このウィレムという俳優を深く理解している監督の視点を見せているようにも感じます。

 

女性であることの危険性を視覚化した映像作品

The risk of being a woman

イタリア人フィルムメーカーのChiara Ferretti(チアラ・フェレッティ)の映像作品です。カメラと向き合う女性は、鏡の中の自分と向き合っているようにも見えます。どこか虚なその表情に合わせて、「You are beautiful」「You are mine」などの男性の声が流れてきます。「女性であること」が男性からの評価に支配され、女性としてのアイデンティティが危険にさらされているということを表現しているのです。

パートナーや、周囲の男性からの目・言葉に囚われて、女性としての自分が何者なのかを見失って混乱してしまう状態が、視覚的に鮮やかに描かれています。毎日彼女が立つ鏡の前。固定カメラある意味がハッキリすると同時に被写体である女性の動きが際立ちます。後半のモーションブラー(残像)はよく使われる効果の一つですが、こんな使い方もあるのかと参考になります。

 

社会というコミュニティの現状を語る映像作品

The Art of Change Shorts: Community / DYSTOPIA by Richard Dixon Wheatley

イギリス・ロンドンにあるヨーロッパ最大級の文化施設「バービカン・センター」が毎月制作して発表していた映像作品シリーズ「The Art of Change Shorts」の一作品「DYSTOPIA」です。

タイトル「DYSTOPIA」は日本語で言うとユートピアの反対語で「暗黒郷(ディストピア)」で、ロンドンに広がる様々なコミュニティが直面している問題をテーマにしています。閉店後のカフェで、今住んでいるコミュニティ、そしてこのカフェがあるコミュニティで生きることについて語る黒人男性。悲しみでも怒りでもない諦めに近い口調には、リアルな説得力があります。チップをもらい客から「Thank you」と笑顔を向けられても、実際にカフェのすぐそばで生活している一人間として、そんな笑顔は向けられることはない。

イギリスでも一部の地域では、人種の多様性が受け入れられず、白人以外の人種が差別的な扱いを受けることはいまだにあります。1ポンドコインがテーブルの上の小さい輪の中でスピンしている、そしてその輪からはみ出した途端、大きな手で叩き潰されてしまう。この描写こそが「コミュニティ」の概念を可視化しているのではないでしょうか。この映像シリーズでは、毎月異なるテーマの映像作品を発表し「変化」を芸術として発信しています。芸術として問題を取り上げることで、社会そしてコミュニティが「変化」することを信じるという、まさにアートの可能性を証明するためのプロジェクトです。

 


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書籍「実用的なチラシデザイン」にデザインが掲載されました。

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