ウィットな皮肉が効いたテレビコマーシャル動画制作例

ウィットな皮肉が効いたテレビコマーシャル動画の制作例について

ちょっぴり意義悪だったり、相手の弱みに漬け込む言葉を放つ「皮肉」。あまりいい言葉ではないことは分かりますよね?小さい頃母親に「そんなことばっかり言ってると皮肉な大人になっちゃうわよ!」なんてよく怒られました。だからというわけではありませんが、出来るだけ相手の弱いポイントを責めるのではなく、良いところを褒めるように心がけてきました。

しかし、海外に出るとよくこの「皮肉」を耳にします。もちろん全て悪気があって言っているわけではありません。ユーモアの一つとして、笑い話やジョークの手法として「皮肉」が多用されているのです。そして「皮肉」を言われた方もそれを上手に切り返し、言い返すことで笑いにつなげる、そんな状況が沢山あるのです。そこで今回はそんな「皮肉」を上手に使ったクスッとしてしまうコマーシャルを集めてみました。言い返さない上品さよりも、うまく切り返すテクニックは私たちに必要なのかもしれません。

 

イギリスらしい皮肉が痛烈なスマートカーのコマーシャル動画制作例

Smart Car – Black & White

イギリスで制作・放映されていたスマートカーのテレビコマーシャルです。不条理な会話を交わす男女のモノクロ映画かと思ったら、カラーの世界の車に乗った男性が「大丈夫?顔色が悪いよ」と声をかけるという流れです。フランス映画に出演する役者でカラーという陽気なフレームに収まっていいものか悩んでいる、と真顔で語るモノクロカップルに対して、「それって陳腐でありきたりだね」と言い放ち、あえて「さようなら」とフランス語で言って去るというところに、長年のイギリス対フランスの構図を重ね合わせてしまいます。

海峡を挟んで向かい合わせの国でありながら、お互いがお互いを少し小馬鹿にしているイギリスとフランス。モノクロ映画の美しさに固執していると、新しい何かを見逃してしまうんだよ、とフランスっぽいメンタリティに挑戦状を突きつけるような内容です。ちなみにこのスマートカーは、ドイツのダイムラー社の製品。そして、このコマーシャルは、ドイツのクリエイティブチームが製作したということに、さらなる皮肉を感じてしまいます。

 

スマートになりたい人間を揶揄するプリンターのコマーシャル動画制作例

Nick Reynolds / Brother “Treadmills”

日本が世界に誇る電機メーカーであるブラザー工業のプリンターのテレビコマーシャルです。トレッドミル に乗りながら仕事をするオフィス風景が描かれており、「日程を延期させたいってさ」というオフィスでよくある会話が続きます。会話する男女の奥で、トレッドミルで崩れ落ちてそのまま倒れてしまう男性社員。「大丈夫?」と声をかける者など一切おらず、しかも「2週間の日程延期」という事態に「それって影響あるんじゃないの?」「さあね」と、ここでも他人事感満載。

そんな状況に、「これはスマートなビジネスでありません」とバッサリ。そこからの、高性能プリンターを導入してビジネスをスマートにしようぜ、というアピールは唐突ではありながら、どこかスマートを目指しつつ他力本願な人間を揶揄しているようにも感じます。日本では、人間がハッピーになる製品であることをアピールする傾向がありますが、海外ことヨーロッパでは、ユニークな視点で、どこかシニカルさもあるメッセージを発信するコマーシャルがよく見られます。短い時間でインパクトを残す方法としての皮肉が効いたコマーシャルですね。

 

エンジンとガソリンに依存する生活の結末を感じさせる電気自動車のコマーシャル動画制作例

MITSUBISHI – A WORLD WITHOUT ELECTRICITY

ドイツの映像学科に通う学生が制作した三菱の電気自動車のテレビコマーシャルです。このコマーシャルは、フランスのヤング・ディレクター・アワードなど、ドイツ国内外の映像作品の賞を受賞しています。日用品のあらゆるものがエンジンで動いていて、煙まみれになりながら歯磨きやヘアセットをしている光景はかなりシュール。何よりも、子供のおもちゃまでもがガソリンで動いていて、燃料補給待ちの子供の表情を深読みせずにはいられません。

エンジンで電化製品を動かすことの不便さはもちろん、そこから排出される煙は、現在の環境問題につながる重要な課題です。一言もセリフがなく、ただ「Let’s go electric.(電気を使おう)」というフレーズと、美しい自然の中を快走する電気自動車を最後にもってくることで、企業の製品の宣伝目的以上のメッセージを提示しているように感じます。

 


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