イラストと実写を見事にコラージュさせたミュージックビデオの作成例

イラストと実写を見事にコラージュさせたミュージックビデオの作成例について

現在の動画編集技術を駆使すれば、いとも簡単に建物を消したり、日常では絶対に動かないものが突然踊り出したり、人間の体の中だって簡単に覗くことができてしまいます。それはひと昔前の怪獣映画のつぎはぎとは比べ物にならない精度で、プロが見てもわからないような精巧な技術です。

しかし、いくら技術が進んでも全ての人が好むモノになるとは限りません。特にミュージックビデオなどでは映像が主役ではありませんから、曲の雰囲気に合わせた世界観を作ることが求められます。そんな中でよく使われるのが、イラストやアニメーションとの融合です。それらと合わせることで映像に柔らかさが出たり、不可思議さを演出することができ曲のイメージを最大限に引き出すことが出来るのです。そこで今回はミュージックビデオの中でもイラストと実写を見事にコラージュさせた作品を集めてみました。観ていてもなんだか吸い込まれるような感覚になるのではないでしょうか?

 

ヨーロッパの未来を予見したミュージックビデオの制作例

Europe Is Lost

イギリスの詩人でありパフォーマー、ラッパーなどあらゆる顔を持つケイト・テンペストが2015年に発表した「Europe is Lost」のミュージックビデオです。そのタイトルの通り、迷走するヨーロッパを痛烈に揶揄する内容です。驚くべきは、これがイギリスが大迷走を繰り広げているBrexit(EU離脱)を決める国民投票が実施される1年近く前に発表されたということ。まるでその後を予見していたかの内容に驚いてしまいます。

イラストと写真とのコラージュで作り上げられる世界観は、人間の愚かさを表現しているように感じます。過去の栄光にしがみつきながらも、歴史から何も学ばない無責任国家リーダーたちを登場させ、風刺画をみているような感覚になります。リリックの一部を文字として表示することで、より発せられている言葉にインパクトが出て、映像と音楽がひとつとなって芸術作品を創り上げています。この作品は、ショートフィルムとして、イギリス国内だけではなく、ドイツ・ベルリン、チェコといった海外のフィルムフェスティバルに選出されており、ミュージックビデオというよりはひとつのショートフィルム作品としても高い評価を得ています。

 

イラストと光が生み出す複雑さが感情と重なり合うミュージックビデオの制作例

Jack U – Where Are U Now?

アメリカのDJユニットJack Ü(ジャックユー)が、日本でも大人気のジャスティン・ビーバーとコラボした「Where Are U Now?」のミュージックビデオです。アメリカにおける音楽賞の最高峰グラミー賞を受賞するほどの超大物DJユニットで、2016年に活動休止しています。タイトルである「Where are u (you)?(君はどこにいるの?」を問い続ける曲で、光とイラストと実写を実にアーティスティックに組み合わせています。ギャラリーにあるジャスティンの写真に、人々が自由にイラストや文字を書き込んでいき、それが実写と重なり合ってあらゆる質感となり、大切な人を追い求める不安さ、必死さといった複雑な感情を演出しているように感じます。カラフルな色に囲まれながらも、決して晴れやかな表情ではないジャスティン・ビーバーが、どれだけ多くの人に囲まれ彩りに溢れていても、求める1ピースが欠けていたら全てが無意味ということを伝えています。

この曲で描かれている人の話というより、有名人であるジャスティンそのものの心の内なのかもしれません。ラフな手書きイラストと実写を融合させる手法はよくありますが、これだけ多様してるのは珍しいと思いますし、実際にファンが手掛けた大量のイラストを取り込み、ミュージックビデオに反映しているのは非常にいいアイディアだと思います。

 

人生を振り返り前に進む不安定さを彩り豊かに見せるミュージックビデオ制作例

BAYONNE ‘DRASTIC MEASURES’

アメリカ人ミュージシャンのロジャー・セラーズのソロプロジェクト「Bayonne」の楽曲「DRASTIC MEASURES」のミュージックビデオです。クラシックなタッチの映像とカラフルな抽象画のようなイラスト、そして演奏風景が融合しています。

彼は「ワンマンライブパフォーマンス」つまり、機材を駆使して一人で演奏するスタイルで有名です。タイトルになっている「drastic measures」は、日本語にすると「荒療治」や「思い切った処置」という意味で、人生を大きくやり直そうとしている人間が描かれている楽曲になっています。美しい自然やいろいろな風景が時にミスマッチな色で遮られているように見えるのは、開けそうで開けない視野を表現しているのかもしれません。

イラストとも写真とも実写とも名付けることができない混沌とした色彩の中に潜む不安定さと、どこか軽やかなアップテンポな曲調が、人間らしい生々しさを生み出しているようにも感じます。最後の最後にドクロマークが何とも思わせぶりで、いろいろなパターンの解釈の可能性を与えています。この曲の主人公が行き着いたのは、新しい人生だったのか、それとも…?

 

ポップでカラフルなイラストと曲調のミスマッチが面白いミュージックビデオ制作例

Miguel – Pineapple Skies

アメリカ人R&Bシンガー・ミゲルの楽曲「Pineapple Skies」のミュージックビデオです。全体としてレトロなタッチで、60年代・70年代を彷彿させますが、リリースされたのは2017年。グラミー賞でも「ベストR&Bソング」に選出されたこともあり、高い評価を受けているミュージシャンです。ビビッドな色使いと独特なタッチのイラスト、そしてグラマラスな黒人女性アイコンが融合する世界は、R&Bの既成概念を覆すようなインパクトを与えています。実際、音楽なしでこの映像だけを見ていると、ヒップホップやレゲエが流れているように感じてしまうのが面白いです。

ちなみに「パイナップルスカイ」というトロピカル感満載のタイトルのこの楽曲のメッセージは、「何もかもうまくいくよ」。この徹底したミスマッチ感が、このミュージックビデオの映像作品としての芸術性を高めています。どこか雑然としているのに、全体としてまとまりを感じるのは、それぞれのエレメントに無駄がないということを証明しているのかもしれません。

 


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