明るく優しいイメージを大切にした里親募集活動のチラシデザインです。
明るく無垢な子供の笑顔のイラストをメインビジュアルにした表面は、目標1000人の里親登録を目指すキャンペーンを大々的に告知しています。タイトルを囲むブルーとピンクのリボンは里親と子供たちとの縁を表すように、優しく柔らかなイメージでデザインしました。表面は、その淡いピンクとブルーをベースに使い紙面全体を同様のイメージで仕上げています。
裏面は、里親になるための流れや里親の種類、Q&Aなど、実際に里親に関する細かな情報を提供する紙面になっています。
里親の種類については一目でわかるように赤枠でカテゴライズし、Q&Aは吹き出しや赤字を使って実際の会話をイメージさせる演出を施しています。里親になるための流れは色分けしたフローチャートでわかりやすく順序を説明し、里親に関する不安を払拭できるよう、明るく明瞭な紙面づくりを心掛けました。
里親支援活動・推進活動のチラシを制作するときに気を付けたいこと
里親支援活動・推進活動のチラシは、里親になりたいと思っている人に里親支援の活動を知らせる良い機会です。興味をもっていてもなかなか最初の一歩を踏み出せないという方の気持ちをそっと後押ししてあげられるようなチラシデザインにすることが大切です。
里親支援活動の本質をデザインで伝える
作例では、優しい色使いと生きいきとした子どもの表情が印象的です。さわやかで静かな雰囲気のあるブルーは「信頼」を連想させるカラー、そして、やわらかな雰囲気のあるピンクは「育成」を連想させるカラーです。
チラシの表面は、ブルーとピンクの二つのカラーが結びあってその中に生きいきとした子供のイラストが配置されている構図になっていますが、まさに里親プロジェクトの本質を連想させるデザインとなっています。里親と子供と里親支援機関が、サポート体制のもとに信頼関係を築き、子供の育成を推進させていくという大きなメッセージを感じさせます。
里親になりたいと思っている人の不安を軽減
里親になってみたいけど分からないことが多くて不安という方も多いのではないでしょうか?そんな方には体験談やQ&Aを掲載することの方が、説得力がつよいと言えるでしょう。
作例では、チラシの裏面の中央にQ&A形式で、里親に興味を持ちながらも不安を抱えている人達の質問に答えるような形になっています。下の方には里親になるまでの流れや体験談も掲載しています。
制作フライヤー・チラシデザインに対する感想
VOICE
表と裏で表現を変え、イメージと情報をうまく分けて伝えています。
アナログで描いたあたたかみのある子どもの絵が、強く印象に残ります。カラフルな花々を飾りながら微笑んでいる姿は、子供とたわむれているワンシーンを想像させるもの。あえて写真を使用しないことで具体的なイメージを作らず、これから出会うであろう子供を架空の姿でアピールしています。里親募集という内容を、明るく真摯に伝えているのだと好感を抱きました。
背景のカラーと優しくなじませた淡いブルーとピンクは単なるアクセントではなく、親と子を結ぶ表現であったり施設の色分けだったり、とうまく活用されています。淡い色でまとめながらも単調にならず、情報が明確に伝わってくると思いました。チラシ裏面にはより具体的な記載を、分かりやすくもたっぷりと載せられているため、安心感があります。表面で興味を持った人だけがチラシを手にし、後で裏面をじっくり読んで検討するという流れを想像して作られているのでしょう。赤や青を使って表とは異なるハッキリとしたアクセントを使用している点も、表面のイメージと大きく異なります。イメージと情報を表裏で分け、ターゲットを上手にキャッチしつつ、信頼性を高めているチラシデザインだと思いました。
※掲載しているチラシデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。