唄と箏・尺八などが織りなす邦楽演奏会のチラシデザインです。
表面のデザインは濃いブラウンに、筆文字で描かれたタイトルが目を引きます。タイトルのバックにスッと引いたゴールドのラインも、より和のデザインであることを色濃くしています。裏面は金屏風のような艶やかなテクスチャです。仄かに松葉模様のパターンを敷いており、こちらからも上品な和の要素を感じられるチラシです。
制作フライヤー・チラシデザインに対する感想
日本の良さが伝わりそうなチラシデザイン。
邦楽演奏会ならではの和テイストを感じられるデザインはもちろん、表紙は濃い茶をバックにし、裏面にゴールドの背景を持ってきたことで高級感のあるチラシとなっています。表紙には繊細な模様がさり気なく入れられ、チラシの上部にはイラストで描かれたような雲、真ん中にはゴールドを筆書きしたようなデザインもあり一度見たらインパクトがあり、忘れられない内容となっています。背景が濃い茶だからこそ演奏会タイトルの文字や公演場所などを白にすることでくり抜いているようなコントラストの効果もあり、白文字なのに印象的なチラシデザインを作りだしていますね。
裏面も背景に表紙と同じ模様が取り入れられていることで表紙と裏面が同じものである統一感を出しつつ、黒文字で出演者の紹介や会場の紹介を入れることで、いい意味で表紙との差別化ができてより見応えのあるチラシになっていると感じます。色の配色自体はとてもシンプルなのにどこか華やかで印象に残るチラシデザインです。まるでお城に飾られている屏風をイメージしたかのような日本の昔からの優美ささえ感じられますね。邦楽演奏会をより多くの人に興味を持ってもらいたい、日本の良さを海外の人にも広げたいそんな思いを感じるチラシです。
チラシの渋い魅力が演奏会への期待を引き立てます。
渋い魅力があり、伝統的な日本の良さが活かされた迫力のあるチラシ制作例だと思います。落ち着いたこげ茶色や、和紙のような金色の背景が、シックでゴージャスな雰囲気を引き立てています。表と裏で背景の模様がシンクロしているのですね。雰囲気が様変わりしますが、背景が統一されているので、同じ演奏会の内容であることがすぐにわかります。チラシの表面は文字が白抜き加工されており、大変読みやすいです。白抜きは多用してしまうと逆にわかりにくくなってしまうかと思います。しかしこのチラシは、1つ1つの文字に適度な大きさがあり全体的にちょうど良い文量に収められているので、白抜きの良さが際立ちます。中央の文字に、少し影がついており、背景から浮き立つように工夫されているのも素敵です。平面でありながら立体的な奥行きを感じます。豪快に墨を引いたかのようなかすれのある線も味があり、格好いいです。
チラシの裏側を最初に見た時、とても上品だと思いました。金色は、豊かさの象徴のような色ですが、使い方を間違えると派手すぎてけばけばしい印象になってしまいます。このチラシは、まるで金箔を貼り付けた工芸品のように、優美で厳かな美しさがあります。金色背景に黒文字が読みやすいということも初めて知りました。視認性が高く、見た目にも煌びやかで、じっくり読み進めることができるチラシです。
※掲載しているフライヤーデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。