イベントの情報と世界観を共存させるフライヤーのデザイン制作例

ライブハウス・イベント会場・店舗の入り口や街頭での配布など、さまざまなシーンで目にすることの出来る印刷物、フライヤー。情報を伝えるだけでなく、人の目にとまるインパクトも求められることから、フライヤーは紙媒体の中でも面白いデザインの多い印刷物となっています。

また、多くの場合は1枚で完結させることから、多くの情報量とデザインを共存させる技術力も求められるジャンルとなっています。今回は、海外デザイナーによる、情報と共にイベントの世界観を表現する、個性的なフライヤーのデザインを一緒に見ていきましょう。(※紹介するデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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色の効果でイベントのイメージを演出するフライヤーのデザイン作例

フライヤーデザインを見る (via Behance)

ポルトガルのデザイナーLukas Rushさんによる、サマーキャンプイベントのフライヤー。テントとアウトドアリュック、それにキャンファイヤーのイラストが、目に入りやすくとても見やすいリズムで配置されています。

またその3点のイラストに、警戒色であり人目を引きやすいオレンジ色を使うことで、見た瞬間に自然とイラストが目に入り、すぐにアウトドアのイメージが連想される作りとなっています。

ちなみに、キーカラーとして使われている緑色には、リラックス効果やストレスを軽減する作用があります。それにより自然に囲まれた癒しの体験を連想させ、イベントにポジティブなイメージを演出し、フライヤーの集客効果を高めているでしょう。

モチーフ選びで楽しさや明るさを演出するフライヤーのデザイン

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フランスのデザイナーLisao Jedwardsさんによる、サマーパーティーを知らせるフライヤー。60年代風のレトロなモチーフと色構成の、お洒落なデザインがパーティーの期待感を高めてくれそうです。

ヤシの木にラジカセ、サーフボードにミラーボール、それにカクテルという、あざといぐらいのモチーフのチョイスが、サマーパーティーと銘打たれたイベントにわかりやすい楽しさや明るさを演出しています。

カクテルのアウトラインを白くすることで、中央に寄ったレイアウトに軽さを出しているのも、このデザインのポイントとなっています。

好きな人ならピンとくるオマージュ満載のフライヤーのデザイン制作例

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スペインのデザイナーKennethu Bperezさんによる、夏のロックフェスのフライヤー。左右に配置された赤いストラトのギターと中央に配置された大きな目、それにサイケな色構成が印象的なデザイン。

１９６９年に開催されたロックの歴史に残るイベント、ウッドストックフェスティバルのポスターをオマージュしたであろう鳩のモチーフや、同イベントに出ていたアーティストのパロディーと思われる名前をデザインに使用するなど、デザイナーの趣向と遊び心を感じ取れる微笑ましい作品となっています。

レトロ・サイケ・ロックと、好きな人ならポスターとしても飾りたくなるような、「らしい」仕上がりがとても魅力的です。

情報と共にイベントの世界観を表現する、個性的なフライヤーのデザインをご紹介いたしました。

コレクションしたくなるような素敵なデザインも多いフライヤーは、印刷物の中でも魅了的なジャンルのひとつでしょう。日々さまざまなシーンで目にするフライヤーから、お気に入りの一枚を探してみるのはいかがでしょうか。