公共交通機関で見かける「人」が最後の1ピースになっている看板広告集

「人」が最後の1ピースになっている看板広告集について

毎日の通勤で使用する電車やバスで乗客が目にするものといえば、車内広告です。英会話やエステ、「理想のあなた」に近づくためのサービスを売り込むものや、お菓子や飲料の広告、特に混み合う車内の癒しにもなっています。一般的な吊り広告も、いかに新しく乗客を引きつけることができるかということで、あらゆるタイプのデザインを目にするようになりました。

近年、世界で話題になっているマーケティング手法に「ゲリラマーケティング」と呼ばれる「低コストで慣例的ではない型破りな方法を使う戦略」があります。街中にいる人、その広告を通りかかる人の存在ありきでデザインされたトリックアートのような広告は、ゲリラマーケティングの代表格。今回は、公共交通機関で実際に採用された「人」が広告を完成させているデザインを集めてみました。広告の完成形を想像してみてください。

 

誰でもヒップホップスタイルに変身させるバス停の広告

バス停の広告デザイン

ブラジルのバス停で使用されていた現地ラジオ局「REAL HIPHOP」の看板広告です。この広告だけのデザインだと、中心に黒い毛玉のようなものがあるだけの何の変哲もないものですが、広告の下にあるベンチに誰かが座ると一変します。アフロヘアのモデルがそこに登場するのです。どの角度に顔を向けていても、座高差があってもアフロヘアに見えるようにデザインされていることから、シンプルながらも細かい計算の上に成り立ったデザインであることがわかります。

看板上部に書かれている「Tudo sobre black music」というフレーズは、ポルトガル語で 日本語にすると 「ずっと黒人音楽」。バス停のベンチで待つ時間も、ヒップホップな気分を、アフロになることで味わえるという遊び心のある仕掛けは、思わず看板の一部になりたく気分にさせるという効果もあります。

看板前のベンチに座っている人と看板がセットになることで広告が完成し、そこに座っている人に対してではなく、それを偶然目にした人にメッセージが発信されるという流れも非常に興味深いです。これこそ話題のゲリラマーケティングらしい手法が活きている好例ですね。

 

次の駅は「刑務所」にならないように啓蒙する電車内の広告デザイン

電車内の広告デザイン

アメリカ・カルフォルニア州ベルモント警察が地下鉄の座席背面に掲示された広告です。「Graffiti and your next stop could be jail.(落書きをすると次にあなたが降り立つのは刑務所になるかも)」というセンセーショナルなフレーズの下には手錠がかけられた両手。デザインとしても十分キャッチーですが、この広告が座席背面にある理由は、座席に人が座った瞬間に明確になります。目の前に座った人の手に手錠がかけられているように見えてしまうんです。広告の文言が急にリアルなものに見えてしまいます。

このベルモント警察があるエリアはサンフランシスコの海岸沿いで、サンフランシスコといえば、「Graffiti」つまり「落書き」がひとつのアートとして大切にされているエリアです。その一方で、公共の建物などに描かれた無許可の落書きが社会問題にもなりつつあるということが、この広告の背景にあります。

自分が気付くことなく広告の一部になってしまっているという状況は、「これくらい良いだろう」という無意識の行動が周りや社会にとっては問題になっているかもしれない、ということを暗に意味しているのかもしれません。あらゆる意味でハッとさせられる広告デザインです。

 

腕時計が欲しくなるかもしれないバスのつり革広告デザイン

大手時計メーカーIWCの広告デザイン

ドイツの首都ベルリンの空港近くを走るバス車内のつり革で使われた広告です。スイスの大手時計メーカーIWCの広告ですが、つり革そのものを腕時計に模しており、つり革に手を通すと、まるで腕時計を実際に付けているように見えるという仕掛けです。

この時計は「Big Pilot」というシリーズで、空港が近く飛行機をみながら試してみるには最適なデザイン、という点にもマーケティング戦略の細やかさを感じます。このタイプのつり革は、こうやって持つものだったの?と思ってしまうほど、つり革の機能を最大限に活かした広告デザインではないでしょうか。

アンビエント広告とエクスペリエンシャル(経験価値)マーケティングを見事に実現した例です。実際にお店で腕時計を試してみるのは敷居が高いかもしれませんが、誰もが手にするもので擬似体験をさせることで、「腕時計っていいな」と思わせる、これこそが広告の真の目的を果たしていることになります。空港近くを走る路線という環境を含め、あらゆる要素が見事にはまった広告デザインです。

 

そのまま飲みたくなるビール広告

ビールの広告デザイン

チリの電車内に設置されたビール広告です。車内のスタンションポールの一番持ちやすい位置にあるビールの缶。実物大のビール缶をそのまま広告にしてしまう、というのはシンプルに見えて、どこか新しさを感じます。南米チリらしい、電車でも楽しくお酒を飲んでしまいそうな国民性が生んだビールなのか?と思いきや、この広告のビールはロシア産。Baltika Breweries(バルティカ・ブリュアリー)はヨーロッパで2番目に大きいビール醸造企業で、ロシアビール市場シェア4割を誇る有名メーカーです。

ロシアといえばウォッカ ですが、ビールも多く生産されており、人気の飲み物のひとつだとか。そしてチリといえば赤ワインのイメージが強いということで、チリの電車中に並ぶロシアビールの缶というのは、そのコントランスそのものが面白いです。どんなに混み合っていても、この缶を持っていたら、どこかイライラがおさまりそうですね。そして、この電車を降りたらビール買って帰ろうと思わせてくれるでしょう。

乗客がこの広告を「手にする」ことで完成形になることを踏まえた絶妙な設置位置をおさえた広告です。

 


「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の広告制作事例をピックアップして紹介しています。

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