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ゴルフ協会「ヨーロピアンツアー」がロゴデザインをリニューアル

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2019年9月23日(現地時間)、世界的な男子ゴルフツアー「ヨーロピアンツアー」がロゴとスローガンを含めたブランド・リニューアルを同協会サイトで発表しました。それにともない10月1日よりサイトとアプリもリニューアルされます。ゴルフボールとティーをモチーフにした新しいロゴを見てみましょう。

 

ロゴのモチーフはゴルフボールとティーペグ

新しいロゴは、2段に組まれたワードロゴ「EUROPEAN TOUR」と左上のゴルフボールの組み合わせです。「TOUR」の「T」はゴルフボールを乗せたティー(ティーペグ)に見えるよう加工されています。バー(水平の線)の両端がティーの皿のように下辺がすぼめられ、ステム(タテの線)の先端が尖らされています。

また、ステムの上端が斜めにカットされることで、ネガティブスペースが皿のカゲを感じさせます。背景が濃い色の場合にその効果が明らかです。この加工された「T」の文字は、独立したシンボルマークとしてSNSのアイコンなどで展開されます。

最高経営責任者キース・ペリー(Keith Pelley)氏は、新しいロゴは従来のものよりも現代的で、商業利用がやりやすくなっていると語っています。

「従来のロゴよりもすぐに認識でき、フレキシブルで、よりすぐれたブランド・アイデンティティを作り上げることができます」(キース・ペリー氏談)

ヨーロピアンツアーの下部ツアー「チャレンジツアー」(Challenge Tour)のロゴも新ロゴのバリエーションとしてリニューアルされました。また、50歳以上を対象としたヨーロピアンシニアツアーは2018年からスポンサー名を冠して「ステイシュアツアー」(Staysure Tour)となりましたが、そのロゴマークも今回のリ・ブランディングで新しくなっています。スポンサー「Staysure」のワードロゴがそのまま「EUROPEAN」と置き換えられています。ロゴの色はヨーロピアンツアーのインディゴ系に対し、チャレンジツアーはシアン系です。ステイシュアツアーはスポンサーロゴと同じバイオレット系となっています。※公式WEBサイトヘッダー参照

 

ブランドの3つの柱と新スローガン

ヨーロピアンツアー(European Tour)は、ヨーロッパの男子ゴルファーのプロゴルフ協会であり、ツアー自体の名称でもあります。日本では欧州男子ツアーと呼ばれていたりします。ヨーロッパ各国を中心に、オーストラリア、香港、南アフリカ、アブダビ、ドバイ、メキシコなど世界各地を転戦しています。

今回のリ・ブランディングは、単にゴルフトーナメントを主催しているだけにとどまらない協会の現状を反映しているとペリー氏は語っています。

「『Driving Golf Further』というタグラインが添えられた新しいロゴは、革新的・インクルーシブ・グローバルという協会の3つの柱に支えられて、現在の我々の状況をはっきりと示しているのです」(キース・ペリー氏)

「Driving Golf Further」は、「ゴルフをもっと遠くへ」とでも訳せるでしょうか。ゴルフのクラブにドライバーがありますが、「drive」は遠くへ飛ばすという意味です。ゴルフを未来へ向けてこれまでにない領域まで前進させるという姿勢を、ゴルファーに馴染みのある言葉でうまく表現したスローガンです。

ヨーロピアン・ツアーはいかにも英国らしいユーモアのある動画で、今回のリ・ブランディングの意味を説明していますが、それを見ると革新的(innovative)、インクルーシブ(inclusive)、グローバル(global)の内容が具体的にわかります。

 

旧ロゴは伝説のゴルファーのシルエット

旧ロゴにあしらわれているシルエットは全英オープン優勝6回の最多記録を持ち、全米オープンでも優勝1回という伝説のゴルファー、ハリー・バードン(Harry Vardon、1870~1937年)のものです。

旧ロゴデザイン (via Pinterest)

誰もが思い浮かべるゴルフグリップに、右手の小指を左手の人差し指に重ねるオーバーラッピンググリップがありますが、これはハリー・バードンが編み出したもので、「バードングリップ」とも呼ばれています。

背景のブルーのフレームの左上と右下にアールがつけられていますが、サンセリフ系の書体で組まれたワードロゴも文字もそれに(半分だけ)呼応して左上にアールが付けられています。

ヨーロピアンツアーで優勝50回という歴代1位の記録を持つスペイン出身のセベ・バレステロス(Seve Ballesteros、1957~2011年)が亡くなったときは、シルエットをバレステロスに変えようという提案がSNSで上がり、賛同する声が大きく広がるということもあったようです。

 

※公式WEBサイト情報もあわせてご確認ください。



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