ブランドを牽引するロゴデザインの作り方〜10のステップで追う制作プロセス

ブランドを牽引するロゴデザイン作り方

イングランドを拠点に活動するデジタルマーケティングエージェンシー「BORN」。世界中にクライアントを抱えてるSEOやWEB PRのプロフェッショナル集団です。今回はそんな彼らの記事「ロゴデザインの制作プロセス」をご紹介したいと思います。

原文 : “Creative Process of a Logo Design”

以下翻訳内容です。※翻訳・掲載は記事製作者の許諾を得ています。(Thank you, BORN ! )


ロゴデザインの制作プロセス

ロゴのデザイン過程にはいくつかのテクニックと方法が使われています。デザイナーに厳しいガイドラインつきの仕様書が用意されることもあれば、初期コンセプトを決定する前にクライアントについて独自にリサーチしなければならないときもあります。

ロゴ制作を行うにはシンプルなステップを経ていきます。それぞれのステップを、弊社(BORN社)のクライアント企業である‘Oratto’(消費者にあった弁護士を紹介するオンラインプラットフォーム)を例に具体的に見ていきましょう。


1.クライアント企業&ターゲット消費者について調査する

まずクライアントである企業について可能な限り多くの情報を集めましょう。そのブランドがなぜ、どのように始まったのか、企業は今どのような状況にあるのか、そしてどのように見込まれているのか。これらの情報は、企業のビジネスを視覚的に表すためのアイデアに欠かせないものです。さらに、企業のビジネスの価値と、消費者にどのように見られたいのかも知る必要があります。もし企業のホームページがあるなら、デザイナーはそれを熟読した方がよいでしょう。すでに企業と直接ディスカッションをしていたとしても、企業がどのように自らのビジネスを表現しているか詳しく調べることで、更に意味と深みを持ったロゴの制作につながります。

「ロゴは、それが表す商品よりは重要度が低い。見た目より、それが含む意味の方がより重要である」 ―ポール・ランド

もしロゴのリデザインを頼まれているのなら、リデザインの理由と、消費者がそのロゴがブランドを体現していないと感じた理由、そしてリデザインによってどのような価値を表して欲しいのかを少し詳しく調べなければなりません。

 

ロゴのアイデア元とターゲット消費者が決まったら、今度はターゲット消費者について知らなければならないことがいくつかあります。

・ターゲット消費者の年齢層は?

・ターゲット消費者の性別に偏りはある?

・特定の地域の人々がターゲットにされている?

・ターゲット消費者の必要としているものは?

・彼らが興味を持っていることは?

・彼らの購入する商品はどのようなもの?

消費者について詳しく考えることはとても重要であり、ターゲット消費者について知ることでユーザーに関連したデザインを保つことにつながります。


2.ブレインストーミング

デザインチームがビジュアルイメージを構成し始める前に、まず言葉が必要になります。作成した言葉やフレーズのマインドマップの中から選ばれた最も強いテーマを軸とすれば、アイデアのスケッチがしやすくなるからです。ページの真ん中に企業のロゴや名称を書くことは、特にその言葉や名前が意味を持たない時はあまり効率的な方法ではありません。ですから、そのビジネス特有の価値や説明から始めてみると良いでしょう。例えば、キャッチコピーの中に目立つ言葉などはありませんか?

ブレインストーミングでは積極的になりましょう。思いつく言葉が多ければ多いほど、スケッチの段階に使えるアイデアが多くなります。

ブレインストーミング


3.ロゴのスケッチ

ロゴ制作を始めるベストな方法は、必要な言葉/単語を書き出すことです。文字の創り出す形を把握して、それぞれのバランスが取れているか(または取れていないか)どうかを見て見ましょう。先ほど作ったマインドマップに戻って関連性のあるキーワードをハイライトすることも、スケッチの過程を始めるいい方法でしょう。

スケッチの良いところは、デザイナーがマウスやタブレットの制限に囚われずにオリジナリティを発揮できる点です。ロゴが特定の形やイメージでなければいけないかどうか、もしくはタイポグラフィを使った方がいいかどうかなどを把握していく段階です。

ロゴのスケッチ


4.一旦距離を置く

プロジェクトをいったん寝かせることはいつだって良い方法であり、ロゴデザインでは特に重要です。スケッチしたアイデアをコンピュータで修正していく前に、最低一日以上はアイデアを置いておきましょう。スケッチの段階であまりアイデアが出てこなかったと思う時は、ロゴからいったん距離を置くことでデザイナーが頭をクリアにしてそれまでに集めた情報を把握し、すっきりとして落ち着いた思考でプロジェクトに戻れるからです。


5.デザインソフトで制作する

ステップ3と4で大体のアイデアスケッチができたはずですから、今度はそれらをコンピュータ上で制作していきましょう。アイデアをデジタル化するときは必ずモノクロで作業することを忘れてはいけません。ここ色を使ってしまうとクライアントにロゴの意味を伝える妨げになってしまうことがあるからです。これは、ほとんどの人が異なる色に対して個人的な先入観を持っているためです。モノクロで作成することによってデザインをより強調できるのです。

ここではタイポグラフィがとても重要な役割を果たすので、最適なデザインが見つかったら、可能なバリエーションを全て作成してより綺麗なロゴにするために文字同士のバランスやトラッキング(テキストの間隔調整)やカーニング(文字と文字の間のスペースの調整)などが必要かどうかを考えて見ましょう。

PC上でのロゴ制作


6.アイデアのプレゼンテーション

いよいよイラストレーターで作成したアイデアを見せる時がきました。クライアントにアイデアがどのように決定されたかがわかるように、リサーチ内容・ブレインストーミング・スケッチ過程を見せるのが良いこともあります。逆に、いきなり完成アイデアをプレゼンすることもあります。PDFに含まれるロゴの数に決まりはありませんが(3つが適当とされますが)、いくつか見せるロゴがある場合はそれらが確実に強いものだと確信を持てるものを選んでください。

忘れてはいけないこと!ロゴを小さなサイズでプレゼンすることで、クライアントがロゴの使用可能な大きさの幅を見ることができます。

ロゴの提案


7.フィードバック&評価

ここではクライアントが最も気に入ったロゴを選び、それに関するコメントや意見を述べます。このステップではクライアントがロゴの変更箇所や修正箇所を述べてくれるはずです。もしデザインチームがクライアントの意見無しでロゴを評価しなければならない場合、ターゲット消費者の視点からロゴを見た上で質問をすることを忘れないようにしましょう。例えば、保育園のロゴをデザインしたのなら、なぜそのタイポグラフィが子供に関連していて尚且つ保護者にも信頼されるものなのか?


8.ロゴデザインの改良&バリエーション

このステップではクライアントのリクエストに応じてロゴを改良します。これには2つのアプローチ方法があります。1つはクライアントの要望通りに修正を行い、プレゼンし、カラーバリエーションの作成に移ることです。2つ目は、ロゴの改良に加えてその他のロゴのバリエーションもプレゼンすることです。時には、クライアントに多少のバリエーションとデザインチームが良いと考えるロゴを見せることが効果的なのです。

Orattoのロゴに組み込まれているシンボルは握手をモチーフとしており、プロフェッショナルな関係を意味しています。互いに手を伸ばす様子が、具象的になりすぎない形で「あなたに合った弁護士を紹介する」というキャッチコピーを表しています。これはスケッチ段階で作成された複数のシンボルから展開され、クライアントとの話し合いを通じて改良されました。

ロゴデザイン


9.ロゴのカラーバリエーション

ロゴが決定されたら、色を使ってロゴに命を吹き込みましょう。101個のカラーバリエーションでクライアントを圧倒するもよし、デザイナーの好みでロゴに含まれた文脈を表すもよしですが、ロゴの伝えるべきメッセージが簡潔さと強さを保つためには色の選択が非常に重要になってきます。

Orattoのカラーバリエーションはブルーを基調としており、信頼と誠実さを表しています。

ロゴのカラーバリエーション


10.最終ロゴデザイン

デザインの制作過程の最終ステップでは、最終ロゴのプレゼンテーションをします。それが商品に使われるロゴなら、実際に使われるシーンを反映してロゴをプレゼンするのが良いでしょう。例えば、スポーツウェアのブランドのロゴなら、Tシャツや帽子などに印刷されるとどのように見えるのか?などを見せると、最終的なロゴの承認の際にボーナスポイントになるでしょう。

最終ロゴデザイン

 

これらが効果的でビジネスに役立つ、ブランドを導くロゴを制作する10のステップです。皆さんにご武運を!

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