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1週間の気持ちの変化を描いたポスターデザイン

一週間の心模様を表現したユニークなポスターデザイン制作例たち

小さいころ、学校が休みの前の日がとっても嬉しかったり、月曜の朝が憂鬱だった記憶はありませんか?その逆に学校に行くのが楽しみで、日曜の夜はワクワクしていた、なんて方もいるかもしれません。大人になってからは仕事により少々事情は変わってきますが、ウィークデイを仕事に費やす方にとっては、子供のころほど単純ではないにしろ、月曜から日曜まである程度気持ちのルーティンが存在しているのではないでしょうか。

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今回ご紹介したいのは、そんな一週間の心の移り変わりをデザインにしたポスターの作例です。作者はイギリスを拠点に活躍しているStudio-JQ。大手銀行やIT企業、ファッションブランドなど世界的にメジャーなクライアントと仕事をしている第一線のデザイナーです。彼が思い描いたデザイナーの一週間の心象風景を一緒に見ていきましょう。※記事掲載はデザイナーの許諾を得ています。(Thank you, Studio-JQ! )


ポスターデザイン(月曜日)週のはじまり、月曜日。“Monday Thoughts”と題され、さまざまな模様が不規則に並んでいます。訳すると「もの思いの月曜日」といった感じでしょうか。サブコピーに“the wondering mind”とあります。こちらも訳すと「さまよう心」となり、何やらもの思いにふけっているような印象を感じます。

月曜日はこれから始まる一週間を考え、どのように仕事をすすめていくかプランを練る日。不規則に漂う図形は、一週間をプランニングする中で、頭の中に浮かんでくるアイデアや、さまざまな事象を表しているのではないでしょうか。

 

そして火曜日。真ん中に大きなバツ。メインコピーは“Gloomy Tuesday”=「憂鬱な火曜日」。左上には“Boring Tuesssssday”とつまらなさをこれでもかと強調するコピー。さらにダメ押しのように、下部に“BLAH”と嘆きともとれる感嘆詞が入っています。

一週間の計画を立て、爽やかにスタートダッシュを切った月曜日。つづく火曜日は、起承転結の“承”の部分。キツイ上り坂を進むように、仕事内容がもっともハードな曜日です。月曜は、青空のように澄んでいた背景色が、火曜のポスターデザインでは「×」から滲むように暗いトーンに移行しています。

 

ポスターデザイン(水曜日)

日本では水曜日がもっともキツイ曜日という感覚がありますが、欧米では早くも折り返しムードで迎えられます。「Happy Hump Day!」などとツイートされることも多いそうですが、その意味は週の真ん中をラクダのコブや丘(hump)に見立て、「水曜を乗り切れば週末までもうすぐ!」という先を見越した励ましと期待の言葉。

ポスターデザインも、コブや丘をモチーフにした半円が連なっています。色合いも週末に向かい期待を感じる明るいグリーンに変わりました。

 

ポスターデザイン(木曜日)

木曜日。この曜日も日本と随分認識が違います。欧米では金曜は自宅で仕事をしたり半休をとる人が多く、木曜は日本でいう金曜の夜のような感覚で、みんなでお酒を飲んだりパーティーをすることが多いようです。

“Thirsty Thursday”は「のどが渇く木曜日」。すなわち、お酒を飲んで喉を潤そう!という意味なのです。グラフィックも高揚感をあらわす赤にボトルのシルエットで賑やかな夜をイメージさせています。

 

ポスターデザイン(金曜日)

金曜日。“Finally Friday”「ついに金曜日」。待ちに待った金曜日の到来です。明るい黄色をバックに歓喜の声“Woo hoo”。家族や友人と楽しく過ごす週末のはじまりです。

 

ポスターデザイン(土曜日)

土曜日は“Super Saturday”。残っていた仕事も片付け終わり、あとは思いっきり遊ぶだけ!明日は日曜、次の日を気にしなくても大丈夫!という解放感に満ち溢れたポスターデザインです。カラーは木曜同様、エネルギッシュな赤。矢印のような三角形が上を差し、気分は上昇あるのみです。

 

ポスターデザイン(日曜日)

一週間のラストを飾る日曜日。“Chilled Sunday”=「落ち着いた日曜日」。

週末の賑わいからリラックスの休日へシフトチェンジ。来たる新たな一週間に向け、英気を養う一日。カラーはリラックスをあらわすブルー。オンからオフへスイッチをイメージさせる波線と円が、ポスター上に大小ランダムに配置されています。


欧米と日本では習慣の差はあるものの、おおよそ気持ちは近いものがあります。感情や気分を端的なコピーであらわし、カラーやグラフィックでその世界観をさらに広げ、微妙なフィーリングをうまく伝えていたように思います。POPでユニークな彼の表現方法は、多くの人々の心の声を代弁しているのではないでしょうか。

design : Studio-JQ ( United Kingdom )

 

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