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グラフィックデザインとUI : UXやWEBデザインとの違いとは

グラフィックデザインとUI / UXやWEBデザインとの違いとは?

グラフィックデザインとUI : UXやWEBデザインとの違いとは

近年何かと目にするUI / UXデザイナー・デザインという名称。これは今までのデザインと一体何が違うの?と思われている方も多いのではないでしょうか?今回は、色々な”デザイン”に関する違いのトピックを、旧来のグラフィックデザインからハイテク関連のデザインまで、様々な経験を積んでいる クリスティーン・マジー(Christine Maggi) 氏の動画からご紹介したいと思います。※翻訳・記事掲載は許諾を得ています。(Thank you, Christine Maggi – Design Gal !!)

以下翻訳内容です。




みなさん、こんにちは。Design Galのクリスティーン・マジーです。この動画とチャンネルをチェックしていただきありがとうございます。

今日は伝統的なグラフィックデザインとの違いと、ハイテク用語について話したいと思います。現在、UIデザイン・UXデザイン・プロダクトデザイン・ビジュアルデザインなどいろいろありますね。これらが何なのか、それぞれの企業はどのように経営しているか、それぞれの仕事がどのようなものであるか、について簡単に説明します。チェックしてくださいね。

 

グラフィックデザインについて

さて、まず説明しやすいグラフィックデザインから始めましょう。学校で学ぶ伝統的なグラフィックデザインのことです。グラフィックデザインは、見た目に関わるあらゆるデザイン関連業種のすぐれた基礎となります。ハイテク分野に進むかどうかにかかわらず、グラフィックデザインの資格は役立つでしょう。

ほとんど場合、ロゴ・ガイドライン・タイポグラフィ・色・グリッドシステムなどのデザイン要素や構成原理を学ぶ事になるでしょう。こういったものは広告・パッケージデザイン・看板・CIロゴデザインなどの仕事につながっていくのが一般的です。また、印刷物による広告から看板、オンライン広告、イベントで配布するマーケティングツールなどを展開してキャンペーンをおこなうかもしれません。これらはどちらかといえば伝統的なグラフィックデザインの応用例です。

伝統的なグラフィックデザインをおこなう企業の組織は、オーナー、クリエイティブディレクター、アートディレクター、デザイナー、デザイナー見習い、と多くの階層から成ることが多いです。プロジェクトは明確な範囲と予算を念頭において遂行されます。ですから、ウォーターフォール型のプロジェクト管理のもとで仕事を進める方が多くなります。つまり、寸法や塗り足しの量など印刷の体裁や、配布先、納期といった必要な要件をすべてプロジェクト開始時に入手し、それから予算と納期の範囲内でプロジェクトを進め、引き継ぐ…というわけです。ですから、伝統的なグラフィックデザインに関する代理店の仕事ぶりは、非常にスムーズかつハイレベルなものです。

 

それではテクノロジー分野のデザインは一体どういうものでしょう。

UI / UXデザインについて

まず、ユーザーインターフェイスデザインの略、UIデザインです。これは基本的に、WEBサイトやアプリケーション、ソフトウェアなどのもっとも上にあるレイヤーをデザインします。色・フォント・要素間のスペースなどについて決定します。下層にある残りのレイヤーに対する視覚的な仕上げです。

UIデザインの下層にあるのがUXデザインです。ユーザー体験(UX = User Experience)デザインはアプリなどを構成するUI以外のすべての要素です。レイアウトデザインのブループリント(計画書)だと考えてください。ユーザーがアプリをどのように使い、タスクを完了するかについて、そのやり方を設定します。たとえば、WEBサイトのどのセクションにどのコンテンツを入れるかといった情報の階層など、こういったことをすべて決めます。

これらすべてがユーザー体験(UX)デザインと見なされています。ユーザー体験(UX)デザインとユーザーインターフェイス(UI)デザインは非常に緊密に連携することが多く、同じ役割の仕事をすることさえあります。私はある企業のUIとUXを担当しているので両方に対応できます。プランニングやテスト・構成、そしてビジュアルインターフェイスもおこないます。他にもプロダクトデザイン・ビジュアルデザインなど様々です。AR(拡張現実)やVR(仮想現実)といったものも生まれていますね。

基本的に、伝統的なグラフィックデザインと比べると、ハイテクソフトの世界では事情がかなり違います。クリエイティブディレクターやアートディレクターはいません。ほぼ全てを監督するプロダクトオーナーかプロダクトマネージャーがいるのが一般的です。デザイナーはクライアントと仕事をする必要もありません。会社のために働くことがほとんどです。もしSnapchatの社員であれば、Snapchatのデザインをします。特定のクライアントのためのデザインはしません。Snapchatだけです。

 

プロジェクト管理のやり方もまったく違います。伝統的なグラフィックデザインでは、要件はすべて最初から提示され、それに基づいてデザインワークをおこない、成果物を渡す。それで終わりです。ハイテク分野では反復プロセスでプロジェクトが進みます。アジャイル開発とかアジャイル手法という言葉を耳にするかもしれません。つまり、プロジェクトのほんの一部だけを引き受けてアイデアやソリューションを考え出し、機能が使えるプロトタイプをすばやく作り上げます。ちゃんと動作するか、目標を満たしているか、進歩しているかをテストして確かめます。うまくいくまでテストを繰り返し改良を重ねます。

大きな山のような仕事を手渡される代わりに、小さな部分に取り組み、仕事を進めながら手直しします。技術の進歩が速く、常に変更が求められます。仕事に着手しテストを始めたときには考えもしなかったことをユーザーから言われます。このスタイルによって継続的にプロダクトを改善することができます。最初にまずプロダクトを作り上げることを決めて、引き渡したあとから、現実世界ではうまく動作せず、ニーズを満たしていないことがわかったとすれば、膨大な時間と費用を無駄にしたことになります。これがハイテク分野でアジャイル手法または反復的手法が使われている理由です。

もしハイテク分野で仕事をしたいのなら、少なくとも基本的なコーディングの知識を持っていると役に立ちます。特に開発者がどのよう作り上げるかをデザイナーが知っていれば、現在の技術では不可能なデザインはしないでしょう。

ユーザー体験の知識と理解がハイテク分野で重要な役割を果たします。ユーザーが目の前のタスクを完了するベストな方法や何か。ユーザーが求めているものは何か。ユーザーのニーズに正確に応えるものは何か。ユーザーはどこにいるか。ユーザー自身がニーズに気づく前にニーズに応えるにはどうすればいいか。こういったことすべてがハイテク分野のデザインでは非常に重要になってきます。

 

さて、伝統的なデザインでは、たとえばグラフィックデザイナーなどのように特定の役割を担っています。しかし、ハイテク分野ではもう少しゆるやかです。いろんな肩書きがありますが、基本的にはユーザー体験の一部分なので役割が重なることがよくあります。肩書きが仕事内容とあまり合っていないことがあるでしょう。しかし、ひとつのことに押し込められないのでこれは良いことかもしれません。プロジェクトのあらゆることに参加できます。ハイテク分野ではデザイナーのスキルを必要とされているところで発揮できます。いいことだと思います。

もうひとつ触れておきたいのは、伝統的なグラフィックデザインとハイテク分野のデザインのスピードです。技術は毎年絶えず変わっています。新しい開発言語・新しいツール・新しいデザイン手法・新しいシステム。いつも新しいことを学び続けているようなものです。新しいことを学び、成長し、試し、新しいタイプのプロジェクトを試みることが好きならば、確実にハイテク分野に向いています。しかし、デザインを深く掘り下げ、全体的にはさほど大きな変化が起きない特定の媒体でどこまでいけるか追求するほうに関心があるのであれば、伝統的なグラフィックデザインを選びましょう。

 

旧来のグラフィックデザインと、ハイテク分野のデザインの違い

伝統的なデザインとハイテク分野でのデザインとのもっとも大きな違いは、グラフィックデザインの方がビジュアル訴求に重きを置いているということです。山頂から大声で叫びながら、みんなに見てもらい、好きになってもらい、驚いてもらい、デザインで気を引き、プロダクトを買ってもらい、ショーに出かけてもらおうとするようなものです。いわば、デザイン自体がスターのなのです。

一方、ハイテク分野ではビジュアル訴求は実用性や機能性ほどには重視されません。面白い点ですが、たとえばアプリの場合、ユーザーがデザインの存在に気づかないのが最高のデザインです。ほぼ見えないデザインです。デザインがとても直感的で便利なので、完璧にデザインされたものであることがユーザーにはわかりません。ハイテクに関しては、それがすぐれたデザインなのです。ですからデザイナーはそれほど高度なビジュアル訴求は求めません。実用性が求められます。意図した行動をユーザーに考えさせずにやってもらおうとします。聞いたことがあると思いますが、それは偉大な「考えさせない」デザインです。

 

デザインが大好きでビジュアルデザインの限界を越えようとしているのであれば、デザインの美学的側面に夢中だということです。グラフィックデザインこそがやるべきことです。

 

実用的で自然に感じる箇所に合うように完璧にデザインされているため、まるで存在しないように思えるシームレスなデザインをどうやって作るかに興味を持っているなら、ハイテクの世界に進んでください。

 

初めてハイテク分野に身を置いたとき私は様々な役割や言葉やあれやこれやに非常に困惑しました。ですからこの動画が多少なりとも理解の助けとなればいいと思います。質問やコメントがありましたら下の欄に書き込んでください。高評価ボタンを押したりチャンネル登録したりしてもらえるととても嬉しいです。

動画を見ていただきありがとうございます。それではまた次回お会いしましょう。

created by Christine Maggi – Design Gal

 

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