顧客のオーダーで制作する家具を取り扱っている店舗のロゴデザインです。
ストレートなラインがモダンで高級感のあるデザインです。差し色の赤色がアクセントになっていて、覚えやすく目をひくロゴに仕上げました。
ロゴ作成例に関する考察
文字の形状を活かした、ハッとする工夫
ロゴマークというと、図形やイラストをアレンジしたものが多いですが、中には文字をアレンジした大胆な構図のものもあります。例えば、こちらのロゴマークは顧客の依頼によって家具をオーダーメイドしている店舗のロゴデザインですが、オーダーによって無限の種類の家具をつくることができる店舗のイメージとしては非常にシンプルな仕上がりになっています。ストレートなラインのみで店名を書き、文字はブラックが主体で、差し色として赤が使われています。
家具は部品を組合わせて出来るものです。線を組み合わせて店名を表現しているところは、家具作りに似ている点もあります。線の太さや色などにひねりを加えず、影をつけて立体感を出したり、着色部分をグラデーションにするなどの演出もしていません。それだけにシンプルだが、パワーがあって覚えやすいロゴに仕上がっています。主役はあくまで家具というスタンスが感じられ、カタログにロゴを入れても目立ちすぎず、どのような写真にも合わせやすいロゴをイメージしています。
展開性を考慮したロゴマーク
従来通りブラックと赤の組み合わせのロゴもモダンな雰囲気がありながらいろいろな写真と合わせやすいですが、暗い色の多いページの場合には、ブラックの部分を白抜きにすることでロゴを目立たせながら、違和感なくカタログのページになじませることができます。打ち合わせの時のメモ帳や備品なども取り入れやすいでしょう。線が細いロゴですが、それだけにサイズを大きくして看板やドア、窓などの大きい範囲に使っても下品な印象を与えず、むしろこれだけの素材で好感の持てるイメージに仕上がっていることで、店舗自体もセンスが良く信頼できるイメージを持つことができるデザインです。
デザインにこだわったロゴもたくさん見かけますが、こちらの店舗のようにシンプルなデザインを目にすることで、逆に他店との違いを感じられます。シンプルなデザインの場合には、野暮ったさや古臭さ、下品さを感じさせないようなバランスが重要になりますが、余分な説明を加えずに、店名だけでロゴにしている点にいっそ潔さを感じられます。線の太さや長さ、全体的なバランス、配色などを計算して作成されていますので、単純に見えてもマイナスイメージを与えない仕上がりになっており、赤い差し色の部分によって視線を集中させる効果もあります。
制作ロゴデザインに対する感想
極端に目立とうとしないところに、逆に好感が持てます。
日本全国に家具を販売している店はたくさんありますが、その多くはすでに出来上がっている家具を購入できるという店でしょう。しかし、中にはこのような家具を作ってほしいという注文を受けてから作成し、販売するような店も存在しています。それが注文家具店なのですが、家具にもこだわりを持っている人がたくさんいるので、多くの人がオリジナルの家具を作ろうと考えています。そんな注文家具店にもロゴデザインは用いられていますが、これを見てもわかるように、比較的シンプルなデザインですね。
店の名前に少し工夫を加えたような感じですが、この場合には文字の中心に赤い線が入っているのが特徴です。文字自体は黒で書かれているので、赤い線を入れることで一気に文字全体がまとまるだけではなく、高級感が出てきます。家具を取り扱っている店というのは、比較的郊外にも存在していることから、人の目を惹く派手なロゴデザインよりも、シンプルでわかりやすい方が好まれる傾向にあります。
※【セミオーダープラン】でご依頼のロゴは、お客様から提供いただいたオリジナルの原案(図案・アイデア)に基づいてロゴ作成を行っています。