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モーショングラフィックスとは?歴史・パーティクルシステムについて
- 2018/3/30
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モーショングラフィックスとは
モーショングラフィックスは、アニメーションや動きのあるデジタル映像の一部です。通常、マルチメディアプロジェクトで使用するためにオーディオと組み合わせて使用されます。
実験的・抽象的なアニメーションの形態もモーショングラフィックスと呼ぶことができますが、一般的には、ビデオ、映画、テレビ、インタラクティブ・アプリケーションで利用するアニメーションやエフェクトの商業的応用を指します。
また、モーショングラフィックスは、一般的なアニメーションとは異なり、厳密にはキャラクターやストーリーに基づいたものではなく、モーションロゴの要素などの抽象的な形をアニメーションで表現していることが多いです。
モーショングラフィックスの歴史
テレビ用のグラフィックスは、もともとブロードキャストデザインと呼ばれていました。「モーショングラフィックス」という言葉が最初に使われたのは、1960年にモーショングラフィックス社という会社を設立したアニメーターのジョン・ホイットニーによるものです。
ソール・バスは、長編映画のタイトルシーケンスの開発における先駆者です。彼の作品には人気映画のタイトルシーケンスが含まれています。彼のデザインはシンプルだが、映画の雰囲気を効果的に伝えるものでした。
コンピュータが普及する以前のモーショングラフィックスは、コストと時間がかかり、高予算の映画製作やテレビ制作に限られていました。1960年代後半には、荒いグラフィックをレンダリングできるようになったため、コンピュータが使用されるようになりました。ジョン・ホイットニー(John Whitney)とチャールズ・チューリ(Charles Csuri)は、コンピュータ支援アニメーションの初期の先駆者と考えられています。
1980年代後半から1990年代半ばにかけては、高価な独自のグラフィックシステムが、多くのテレビ局で使われていました。
初期のプロプライエタリな3Dコンピュータシステムは、Dire Straitsの「Money for Nothing」のミュージックビデオで使用されたBosch FGS-4000のように、放送デザインのために特別に開発されたものもありました。
90年代半ばには、強力なデスクトップコンピュータが登場し、Photoshopなどを利用する事で、デジタルグラフィックスの制作コストが大幅に削減されました。コンピュータ上でモーショングラフィックスを制作するためのコストが下がったことで、この分野はより広く使われるようになりました。Adobe After Effects、Discreet Combustion、Apple Motionなどのデスクトッププログラムが利用できるようになったことで、モーショングラフィックスはますます身近なものになりました。
「モーショングラフィックス」という言葉は、トリッシュとクリス・メイヤーのAdobe After Effects教則本「Creating Motion Graphics」によって広まりました。Adobe After Effectsは、編集や3Dプログラムではなく、映像制作に特化したデスクトップアプリケーションの始まりでした。Adobe After Effectsの機能は、特殊効果、合成、色補正などのツールセットを集めたもので、主に制作プロセスの中で編集と3Dの中間に位置するものでした。このようなモーショングラフィックスの「中間」の概念と、その結果としてのアニメーションのスタイルが、2.5Dと呼ばれることもあります。
モーショングラフィックスは、カメラパスや3D要素を取り入れることで、アートフォームとして進化し続けています。MaxonのCINEMA 4D、MoGraphやAdobe After Effectsのようなアプリケーション。比較的複雑であるにもかかわらず、AutodeskのMayaや3D Studio Maxは、Cinema 4Dは、モーショングラフィックスのアニメーションやデザインに広く使用されています。
多くのモーショングラフィックスデザイナーは、それぞれのプログラムの強みに応じて、いくつかの3Dグラフィックスを習得して使用しています。モーショングラフィックスの多くのトレンドは、特定のソフトウェアの能力に基づいている傾向があります。
また、コラージュやパスティーシュなどの手法に傾倒しているモーショングラフィックスは、ストップモーションアニメーションやセルアニメーション、あるいはそれらを組み合わせたものなど、伝統的なアニメーションの手法も多く取り入れ始めています。
パーティクルシステムについて
最もポピュラーなモーショングラフィックスツールの一つが、パーティクルシステムです。パーティクルシステムは、複数のアニメーション要素を生成するために使用されるモーショングラフィックス技術です。パーティクルは、3D または 2D 空間の点であり、光の玉、ビデオクリップ、テキストの選択など、さまざまなオブジェクトに置き換えて表現することができます。プロジェクトに応じて、少数〜数千個のパーティクルを放出することができ、それらを爆発させたり、溶かしたり、変形させたりすることができます。モーショングラフィックスのための人気のあるパーティクルシステムは、Particular by Trapcode が挙げられます。
高度な3Dシステムでは、パーティクルを使用して、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の戦闘シーケンスの戦士など、アニメーション化されたキャラクターを制御することもできます。
アニメーションについて
モーショングラフィックスプロジェクトの要素は、ソフトウェアの機能に応じて様々な方法でアニメーション化することができます。
アニメーションの最も一般的な形式はキーフレームです。一連のキーフレームを設定することで、ある時点でオブジェクトのプロパティを指定し、キーフレーム間のフレームでオブジェクトのプロパティを自動的に変更(またはトゥイーン化)させることができます。
別の方法としては、Apple Motionにあるような、厳密なキーフレームを必要とせずに、自然の力をシミュレートすることで変化を制御する方法もあります。
また、Adobe After Effectsのエクスプレッション機能やAdobe Flashのアクションスクリプトの作成など、数式やスクリプトを使用する方法もあります。コンピュータは、画像の変化を計算してランダムに変化させることで、動きや変形を発生させることができます。
ストップモーショングラフィックスは、映画館がが生んだ最古のモーショングラフィックスです。
【参考資料】
モーショングラフィックス -Wikipedia (CC BY-SA 3.0) – https://en.wikipedia.org/wiki/Motion_graphics
当記事の文章(テキスト)はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(Creative Commons license / CC license)に基づいて編集しています。(記事内の画像・デザインや映像の権利は個別のライセンスにより保護されている場合があります。)
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