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文化財研究所記念シンポジウムのポスターデザイン2

伝統柄を用いた文化財研究所記念シンポジウムのポスターデザインを作成しました。

文化財研究所記念シンポジウムのポスターデザイン2

文化財研究所記念シンポジウムのポスターデザイン

史跡をめぐる時の流れを感じさせるシンポジウムのポスターデザイン。

古くから仏像の装飾などに使われてきた「麻の葉」をモチーフにした和柄を背景に敷き、深みのある朱色で味わい深いタイトルをデザインしました。

重要情報の視認性を高めるデザイン

開催日、開催場所、参加費などの重要な情報はタイトルとは少し色味を変えた赤色で見やすく表記し注視してもらえるように配置しています。趣旨やスケジュールはシンプルに読みやすく、ポスターのデザインに溶け込むように表記しました。

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史跡の時の流れを象徴するカラーリング

文字の色や背景の色を「伝統」や「和」をイメージしたクラシカルな配色にすることで、史跡が持つ長い歴史を印象付け、それとは対照的な色鮮やかな現代の史跡の写真を配置することで、リアルタイムの史跡とこれから前へと進む時の流れを表現しました。

記念シンポジウムのポスター制作例_1

記念シンポジウムのポスター制作例_2

記念シンポジウムのポスター制作例_3

記念シンポジウムのポスター制作例_4

歴史を感じさせる伝統的なポスターデザインのポイント

歴史を感じさせる伝統的なデザインの場合、配色や装飾がポイントになります。伝統を感じられ色を選び、イベント内容に合った装飾でイメージを形作っていきましょう。当サービスが、今回の伝統を表すポスターデザインで意識したポイントは3つです。

  • メインで使用する色味を1色にしぼって伝統色でまとめる
  • 淡いトーンの和柄パターンを背景に使用する
  • 伝統感が視覚的に伝わるようなフォントや写真をレイアウトする

重要情報をしっかりと入れつつ、伝統的なデザインに仕上げるポイントについてお話していきます。

メインで使用する色味を1色にしぼって伝統色でまとめる

ポスターは開催日時などの重要情報も入れる必要があるため、色数を少なくすることで可読性が高くなります。伝統色は四季の移ろいや自然のものから由来した色であるため、暖色系と寒色系のどれを組み合わせても綺麗にまとまります。ただ、配色が楽しくなるカラーバリエーションではあるものの、あまり色数を増やすと視覚情報が散乱してしまうため注意が必要です。

作例では色味を赤に統一することでまとまりを出しました。歴史の味わいを出すために深みのある朱色を選んでいます。背景色の白をオフホワイトにすることで、一番多く使われている朱色との相性も抜群です。朱色は藍色と同じくらい伝統色として周知されている色であるため、一目で伝統的な内容であることを伝えるカラーとして有効です。

開催日や参加費などの重要部分は、あえてタイトルとは少し違う赤を使用しています。色味を使い分けることで、重要部分を違和感なく目立たせられます。

淡いトーンの和柄パターンを背景に使用する

伝統を表す手法として和柄を用いることも有効です。和柄にはさまざまな種類が存在し、内容に合わせたものを選ぶと伝統的な雰囲気が増します。和柄はモチーフによって意味が大きく異なります。イベントポスターなのであれば、イベントの趣旨や内容に合ったものを選ぶことが重要です。いくつか例を挙げてみましょう。

☆七宝つなぎ…いくつもの円を4分の1ずつ上下左右にずらして重ねた文様です。上下左右=東西南北のどの方向にも永遠につながっていることから「円満や調和、縁に対する祈り」が込められています。

☆亀甲…亀の甲羅のような和柄モチーフです。亀は万年といわれるほど長生きする亀ですので「長寿への祈り、長寿」を意味しています。

☆青海波…海の波をモチーフにした幾何学文様です。穏やかな波が続くことから「永続的な幸せや平和な暮らしへの祈り」が込められています。

作例では、麻の葉をモチーフにした和柄パターンを背景にしています。麻の葉は成長がはやく、まっすぐ伸びることから「子どもの健やかな成長への祈り」が込められています。イベント内容の「過去・現在・未来」という時間の流れ、子どもたちへ残したい遺産という意味にも通じるものがあるのではないでしょうか。

麻の葉文様は背景色を淡い色合いにすることで、オシャレな背景に仕上がりました。パターン柄を背景に持ってきた場合は、文字情報の可読性を落とさないようにすることが重要です。もう1つポイントとしては、写真やテキストのエリアには、背景にそのままレイヤーするのではなく、下地となる背景を入れています。テキストにはオフホワイトの下地、写真はシャドウを深めに入れて、背景と同化しないように工夫しました。

伝統感が視覚的に伝わるようなフォントや写真をレイアウトする

視覚的なアプローチとして写真やイラストがよく使われますが、実はフォントデザインもイメージを左右する鍵を握っています。どんな伝統を伝えたいポスターなのか、内容に合わせてフォントデザインを選んでみましょう。また、過去と現在を比較できるような写真情報があれば、より伝統の重みを表現できます。

作例の場合は、古代を感じさせる独特な手書き風フォントでインパクトを出し、史跡のイメージを印象付けています。過去と現在の写真を並べてレイアウトすることで、時代の移り変わりに臨場感が感じられます。重要事項は下部にレイアウトし、QR画像を小さく入れています。現代の要素を入れながらも、全体の雰囲気を崩さないポスターデザインに仕上げました。

 

制作ポスターデザインに対する感想 

VOICE ※第三者による感想です

特徴的なフォントが印象に残るポスターデザイン作例

日本ならではの朱色がポイントに

真っ赤とも臙脂とも異なる朱色は、藍色と並んで日本の伝統的なカラーとしてイメージされやすい色です。その色と、古代のロマンを感じさせる独特のフォントが特徴のポスターは、インパクト抜群。伝統を感じさせる背景パターンも、文字の視認性を妨げない絶妙の淡い色合いがおしゃれです。オフホワイトの柔らかい質感が朱色と釣り合っていますね。

広大さが分かる写真でロマンは広がる

あしらわれているCGのイメージ図や写真は、いずれも平城京の広大さや偉大さを思わせてくれるものばかり。これを見た人なら、誰でも歴史のロマンとこれからの姿に思いを馳せてしまうのではないでしょうか。趣旨をあらわした解説の文字サイズは小さめですが、重要な部分は朱色が用いられているので読みにくさは特に感じられません。事務局の情報は下部にまとまっていますが、世界観を壊さないようなサイズで、QR画像がさりげなくレイアウトされているのにも注目したいところです。

文化財研究シンポジウムポスターの日本の伝統美

・麻の葉柄が映えるバックグラウンド

シンポジウムのポスターデザインは、伝統的な「麻の葉」柄を和風の背景に用いることで、日本の美を表現しています。朱色のタイトルが深みを持たせ、引き込む力が感じられます。

・情報伝達に工夫を凝らす

開催日や場所、参加費などの重要情報は、タイトルとは異なる赤色で視認性を高め、注意を引く配置が工夫されています。また、趣旨やスケジュールはシンプルで読みやすく、デザインに溶け込んでいます。

・歴史と現代の融合を色彩で表現

クラシカルな色調によって、史跡の長い歴史が印象付けられています。一方で、鮮やかな現代の史跡写真が配置されることで、現在と未来へと続く時の流れが表現されています。

・伝統色と独特フォントが印象的

日本の伝統色である朱色と、古代ロマンを感じさせる独特のフォントが印象的なポスターデザインです。また、伝統を感じさせる背景パターンは、視認性を損なわない淡い色合いで美しく調和しています。

CGイメージや写真は、平城京の広大さや偉大さを感じさせ、歴史のロマンと未来への期待が膨らみます。事務局情報やQRコードも世界観を壊さないサイズで、上手にレイアウトされていますね。

デザイナー

■QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
※掲載のポスター・パネルは実際の内容や最新情報と異なる場合がございます。
※掲載しているパネル / ポスターデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。

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