和をテーマにしたアートイベントのポスターデザインです。
イベントのコンセプトをしっかりと捉えたデザインで、会場の一体感を高めます。水墨画のようなダイナミックで迫力のあるポスターデザインです。
墨色の渦に描かれる自然の息吹
このポスターは、水墨画風の繊細な美しさを表現しています。流動的な墨の渦は、自然の力と静けさを同時に感じさせ、見る人に深い印象を残します。画面の中で孤立して立つ木々は、絵の中に物語性を与え、静寂の中にも生命の強さを示唆しています。
デザイナーの振り返り
■ 和を意識した、墨の躍動感と、タイトルの重厚な雰囲気が魅力的なポスターです。
■ タイトルは広がりを持たせるために、あえて見切らせています。それでも可読性が保たれるよう、ギリギリのラインで収めています。
■ 紙面の上半分を墨の演出のみに割いており、大胆なレイアウトのポスターに仕上げました。
和がコンセプトのアートイベントのポスター制作例
アートイベントで使われるポスターなのでインパクトを重視して作成することが大切です。水墨画によって和の魅力を最大限に引き出しているポスターとなっています。ポスターではありますが、和の雰囲気を壊さないようにしつつ強いデザインを心がけました。
ポスターデザインをする際はポスターの伝えたい部分をどうやって人に伝えるかということが1番大切です。そのためには目を向けさせるための工夫が必要になります。ポスターを見る人々の視線を集めるためには水墨画の持っている方を押し出すことが大事です。日本語のイメージを考えるとわかりやすいですが、木がすくすくと育っていく力強さを使って表現することにより、非常に目を引くデザインとなります。ポスターデザインの作成にはアートイベントということも考え、芸術性もしっかりと打ち出しています。水墨画というものは非常に価値が高く世界で評価されているものです。そのため芸術性も高くポスターとして人々の視線を集めるにはもってこいだといえます。
ポスターを作るときの条件としてインパクトやわかりやすさ、文字の読みやすさなどがありますが、それ以上に水墨画と言う部分を前面に押し出すことにより多くの人の注目を引くことができます。それに加え読みやすさやわかりやすさという部分を忘れずに細かな部分にも力を入れて作成することにより、アートイベントでも目立つことのできるポスターデザインが可能になります。
制作ポスターデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
ぐっと渋い和の雰囲気に、視線が奪われるポスターデザインですね。
水墨画が印象的なポスターデザインになっています。少し濁ったホワイトの紙に濃い藍色が染み込むように描かれていて、その大木のようなインパクトのあるイラストが続く先には木が生えています。それはただの木ではなく、最初はただの枝であったものがだんだんと葉をつけ、立派な木となっていく様が描かれているように見えます。イラストの中であるにも関わらずそこに佇んでいるように見え、なんだか不思議な気持ちになります。和の要素がそこにはたっぷりと盛り込まれています。シンプルに、紹介文などが書かれているわけでもなくただイラストがあり、とてもメッセージ性があるように思います。立体感のある「JAPAN ART」の文字がまた周りの雰囲気をぐっと渋いものにしていて、和の要素がたっぷりあるにも関わらず、そこがまた日本のアートの素晴らしさを伝えるポイントになっているのかもしれません。
VOICE ※第三者による感想です
ポスターを見る人によって、捉え方が変わるのも面白いですね。
アートは人によって感じ方は異なっていますが、やはり日本人であれば和の感じがとても懐かしく、そして癒される感じがします。このポスターデザインも水墨画風に書かれているので、和の感じがしっかりと出ています。山に向かって道が伸びているような絵になっていますが、上の部分に入道雲が出てきて、夕立ちが発生したような感じにも見えます。このように、人によってさまざまな捉え方ができるというのも、和の感じを出している絵のよさだと言えるでしょう。
木は割とはっきり書かれているので、誰が見ても木であることがわかります。それに対して空の部分ははっきり雲だとわからない感じなので、空想を膨らますことができるのも楽しさの1つです。下の部分には、馬が走り去るような絵が書かれているのですが、これも空の部分と同じように、はっきりとした感じではないので、想像力を掻き立てられます。和テイストにあまりアルファベットは似合いませんが、石のように書かれていることで、自然な感じになっていて、違和感はありません。
※掲載しているパネル / ポスターデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。