和の高級感が漂うブランドイチゴのロゴデザインです。
柔らかな淡いグラデーションを背景に、黒がグッと引き締まります。ロゴタイプの右下に添えられた落款も、ブランド力を高めてくれるデザインです。
ロゴ作成例に関する考察
高級志向、品質志向のブランディング
果物は日本人にとってのなじみのあるものがたくさんありますが、近年では多くの消費者の口に入るような果物でも、一部は品質管理や手間暇をかけた栽培などを行い、高級品として流通されるようになっています。もともと高級な果物として知られていたようなメロンやマンゴーだけでなく、ある程度気軽に食べる事ができていたイチゴなども、しっかりとした品質管理のもとに栽培されて、甘さや大きさ、見た目などが優れているものは高級品として扱われています。とはいえ、元々が気軽に食べる事の出来ていた果物の場合、値段が高くてもそれに見合った品質であると理解してもらうまでには時間がかかります。実際、どうせ高級果物を購入するのであれば、誰にでもわかりやすいフルーツを選ぶという人も少なくありません。
こちらのロゴマークは、高級品としてまだ浸透しきれていないイチゴを新たなブランドとしてPRするために作成されています。イチゴというと、どちらかといえば洋風のカワイイイメージを連想しがちですが、あえて書道風の文字を大きく入れ、落款風の産地名を施すことで、和風なイメージを漂わせています。高級志向、品質志向というブランディング戦略を元に、柔らかさがありながら高級感もあるロゴになっています。
落款×筆文字のロゴで、自信溢れる印象に
こちらのロゴの対象商品は、イチゴの産地としてはややマイナーな奈良県で作られています。しかし、全国的にはあまり知られていないとはいえ、歴史ある土地である斑鳩で作られており、色合いや粒のそろい方、甘さなど、どれをとっても非常に高品質な商品です。どちらかというと、普段使いよりも贈答用を意識したロゴになっており、パッケージデザインと組み合わせても映えるように工夫されています。まず、「旬」の文字と「彩」の文字を大きめにすることで、季節感を強く表現し、期間限定の品物であると購買意欲をそそるとともに、こちらの産地が自信を持っている、美しい色合いもアピールしています。全体的に柔らかな書体ですが、黒という強い色を入れることで、背景のやわらかで淡いグラデーションをしっかり引き締めています。
背景のグラデーションは和紙にもよく似合う優しい色合いで、暖かさも感じられますし、イチゴにもよく似合う配色です。落款は産地を記していますので、こちらだけ使うこともできますし、組み合わせると真っ赤な色がグラデーションに映え、黒い文字にも負けない存在感を放っています。表記をしなくても国産であることがわかり、WEBサイトにも使いやすいデザインです。
制作ロゴデザインに対する感想
日本の果物の品質の高さを伝えるロゴマークですね。
日本は世界屈指の農業技術国なので、とても品質の良い作物を作ることができます。奈良県にもたくさんの農作物が取れるのですが、奈良県で有名な作物と言っても思い浮かぶ人は少ないでしょう。奈良県というのは農業よりも神社仏閣、遺跡などが有名なので、観光地という印象の方が強いと思います。イチゴと言えば栃木県が有名ですが、奈良県でもイチゴはたくさん栽培されており、ブランド品として日本全国に出回っています。
そんなブランドイチゴにも、このようなロゴデザインが使用されています。この場合には赤系の色を使い、その真ん中にブランド名が記載されていますが、奈良県の名前もしっかりと記載されているので、よい宣伝になるでしょう。墨で書いた文字のような字になっているので、とても温かみを感じることができますし、右下にあるハンコ、落款とも言いますが、これがあることでブランド力が高まっています。
※【セミオーダープラン】でご依頼のロゴは、お客様から提供いただいたオリジナルの原案(図案・アイデア)に基づいてロゴ作成を行っています。