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オフセット印刷機

オフセット印刷とは

オフセット印刷とは?:基本とその特徴

オフセット印刷は、商業印刷の用途では最もポピュラーな印刷方法です。

インクを版からブランケット、そして印刷面に転写(オフセット)する印刷技術で、油と水が反発する仕組みを活用しています。一見すると印刷版に凹凸が認識できないため、「平版印刷」とも呼ばれます。

オフセット印刷には、手頃な価格、高品質、多用途性などのメリットがあります。また、比較的短時間で簡単に印刷できるため、大量に印刷する場合にも適しています。

 

オフセット印刷の原理

オフセット印刷は、インクを直接紙に転写する代わりに、まず柔軟なシリンダー(ブランケット)にインクを転写し、その後、ブランケットから紙にインクを転写するという方法で行われます。この二段階のプロセスがオフセット印刷の特徴であり、高品質な印刷物を提供できる理由のひとつです。

 

水とインク(油)の相互作用

オフセット印刷のもう一つの特徴は、水とインク(油)の相互作用による印刷を行なっていることです。印刷される版面は、画線部と非画線部に分けられます。画線部は水をはじく性質(インクを受け付ける)を持ち、非画線部は水を受け付ける性質を持っています。このため、水とインクがうまく分離され、細かいディテールまで鮮明に印刷することができます。

 

オフセット印刷のメリット

オフセット印刷は、以下のようなメリットがあります。

高品質:オフセット印刷は、高解像度で印刷することができ、鮮明な画像や文字を表現できます。

大量生産に向く: オフセット印刷は、高速で印刷できるため、大量の印刷物を短時間で製作できます。

様々な素材に対応:オフセット印刷は、紙だけでなく、様々な素材に対応しています。特殊な例ですが、プラスチックや金属などの素材にも印刷が可能です。

 

オフセット印刷のデメリット

一方で、オフセット印刷には以下のようなデメリットもあります。

製販代がかかる:オフセット印刷は、版を作成するための初期費用が発生します。

小部数の印刷ではコストメリットを得にくい:オフセット印刷は、大量生産に向いていますが、小部数の印刷ではコスト面で不利になることがあります。その場合、デジタル印刷などの別の印刷方法が適していることがあります。

 

オフセット印刷の用途

オフセット印刷は、その高品質と大量生産の利点から、さまざまな用途で利用されています。具体的には、以下のような印刷物にオフセット印刷が適しています。

・書籍や雑誌
・新聞
・パンフレットやチラシ
・ポスターやカレンダー
・包装材料(紙袋や化粧品の箱など)
・名刺やグリーティングカード

 

まとめ

オフセット印刷は、高品質で大量生産に適した印刷技術です。その特徴は、二段階の転写プロセス(オフ→セット)と水とインクの相互作用による鮮明な印刷が可能であることです。しかし、小部数の印刷には不向きな場合もあります。用途に応じて、他の印刷技術を選択することも重要です。

 

オフセット印刷のより詳しい内容はこちら

オフセット印刷機の仕組み・特徴について:印刷史のなるほど雑学11

オフセット印刷とは?解説!オフセット印刷の仕組みと原理

 


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