ピエロのイラストで期待感を高めるパンのキャンペーン販売のチラシデザインです。
ペーパーバッグのような背景に、レトロなカラーリングでデザインしたガーランドとタイトル。フォークとスプーンが飛び出したバナーデザインには、キャンペーンを主催している専門学校の名前と学科が記されています。
数量限定のパンを販売するキャンペーンを印象深く伝えるため、センターにはびっくり箱に見立てた「パン」から飛び出すピエロのイラストを配置しました。
販売するパンは角食を丸ごと使ったグラタンパン。見た目にはどのような味なのか、どんなパンなのか想像が難しい外見ですが、イラストでパンから飛び出すピエロが伝えるのは、食べてビックリするような驚きが詰まったパンだということ。イラストの上に書かれたシズル感のあるキャッチコピーがさらにパンへの期待を膨らませます。
レトロ×印象付けで重要なデザインのポイント
近年、レトロなデザインが注目されています。平成以前の時代に愛されたアイテムが再注目を集めている現象にはさまざまな要因が挙げられます。シンプルさやメッセージ性の高さ、懐かしさといった要素が注目されている理由でしょう。デザイン業界においてもレトロデザインはトレンド傾向にあります。
作例のキャンペーンチラシはそんなレトロデザインをベースに制作しました。レトロデザインのキャンペーンチラシの制作において当サービスが意識していることは次の2点です。
- レトロ感で重要なカラーリングと背景
- 商品のイメージをわかりやすく印象付ける抽象イラストと構図
レトロ感と印象付けで重要なデザインのポイントについてお話ししていきたいと思います。
レトロ感で重要なカラーリングと背景
レトロとは懐古的な趣味や世界観のことです。レトロ感をデザインに入れる手法にはさまざまなものがあります。よく使われる手法としては「カラーリング」と「背景」が挙げられます。レトロなデザインはシンプルにメッセージを伝えるという点で優れていると言えるでしょう。また、懐かしいデザインは心に休息を与えてくれます。
一般的にレトロなカラーリングで使われることが多いカラーは「クリーム色」や「黄色味が高い茶色」、「紺」や「ワインレッド」です。背景では「ボーダー柄」や「ドット柄」などが使われることが多いです。
作例のカラーリングはベージュをベースに、ボーダー柄と紺とワインレッドのフラッグガーランドを使用しました。商品がパンということもあり、商品のイメージカラーをそのままチラシとして採用しました。値段を囲んでいる星の輪も70年代~80年代の古き良きアメリカを連想させるデザインになっています。
商品のイメージをわかりやすく印象付ける抽象イラストと構図
チラシデザインでメインとなるのが商品のイメージを印象付けるイラストや画像です。印象付けで効果的な手法の1つに「ギャップ」があります。商品と直接接点のない素材をかけ合わせることで伝えたい商品の印象を強める手法です。
作例はピエロのイラスト(クライアント様提供)を採用しています。ピエロがもつ「楽しさ」や「驚き」といった部分が商品のイメージがイベントのイメージに合致してるように感じられます。イベントに、楽しいことや驚くことが詰まっているような期待がイラストにより付加されています。
制作フライヤー・チラシデザインに対する感想
VOICE
パンの美味しさだけじゃない!学生イベントらしさも伝わってきます。
パンを売るチラシでありながらも、中央にはピエロが描かれたユニークなデザインです。関連性がなさそうなモチーフを大きく見せたおもしろさは、専門学校のキャンペーンだからかもしれません。学生ならではの自由な発想やイベントへの期待度が伝わってきそうです。びっくり箱から飛び出すピエロは、メインのグラタンパンから感じる美味しさや驚きを表現しているのでしょう。すぐそばにある写真にある、まさにびっくり箱のような大きなパンから得る感動をイラストで表現したのでしょう。
チラシデザインの背景はパン生地を想像させるベージュに。濃淡で分けた同色のストライプにすることで、ポップでありながらも香ばしい焼き色と柔らかなパンの中身を想像してしまいます。トーンを抑えた赤や緑のカラーがレトロな雰囲気にさせ、ピエロというモチーフにもよく似合います。太いホワイトで縁取りされたシズル感のあるキャッチコピーがポップに際立ち、思わずパンを口にしてみたくなるでしょう。たった1日だけの販売であることをアピールできるよう、日付を白い背景と大きな赤文字にして目立たせているため、時間限定でも確かな集客が望めそうです。
※掲載しているチラシデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。