白で統一したクリスマスのダンスショーケースのチラシデザインです。
クリスマスと言えば赤と緑の組み合わせが一般的ですが、今回はホワイトクリスマスをイメージした、上質感のあるチラシに仕上げています。ダンサー以外の要素はややピントをぼかすことで、ダンサーやイベントタイトルに注目しやすくなっています。
デザイナーの振り返り
■ メリークリスマスの英字タイトルは飾り気のあるやや可愛い書体をチョイスしています。全体的にクールな方向になりすぎるのを防ぐ役割と、イベントへの親しみを持って欲しいという意味で使用しています。
■ 白で統一することで、のっぺりとしたデザインにならないように注意しました。所々に青色をアクセントで加え、紙面にリズムを作り、飽きさせないチラシデザインになるよう気をつけて作成しました。
■ チラシの裏面は振り付け師はゲストダンサーを整然とレイアウトしています。写真と情報は決して少ないとは言えませんが、余白を多めにとり、ゆとりのあるデザインに仕上げています。
制作フライヤー・チラシデザインに対する感想
VOICE
色味を排除してカッコ良くまとまっているイベントチラシですね。
同じ白さでも、広告の場合使われる際のコンセプトによっては「清潔」や「誠実」の他に、非常によくあるのが、季節を表す際に全体のイメージを統一させる効果を狙うことです。このチラシデザインは色味を排除していますが、バランスよく微妙な青い印象を持たせ、また人物画像も周囲の濃淡に合わせて微妙な画像処理をしてあるので、一体感が強く、画像を紙面で断ち切っている点が背景としての広がりを持たせて、視線を中央に誘導させる効果を高めています。全体としては白でハレーションを起こしたようなぼんやりした印象となるのを、「MERRY CHRISTMAS」の象徴的なタイトルロゴと、その下の黒で引き締まったフォントとカラーでVOL.8の文字を配しています。右上にある曲目に該当するリスト、公演期日を示す中央下のアナウンスや、入場チケット、当日のご案内の内容が段落ではなく、心地よい画面の強弱となって紙面をさらにスッキリさせていますね。チラシ表面では色味があるのが、人物とロゴの横にある青いカラーとでトライアングルのような構図となっているので、非常にイベントタイトルの印象に厚みを持たせてあるように見えます。”クールでスタイリッシュ”をイメージしているのであれば、かなり成功したデザインではないでしょうか?
一方のチラシ裏面は恐らく、過去にある同様のイベントの告知と同様の体裁を保っていると思いますが、振り付けの担当、ゲストダンサーの人物画像の選択、バランスを考えて双方で画像とキャプションの氏名との隙間が変えてあるのが、非常に上手に空間を埋めている気がします。上半分の罫線の太さ、それに合わせたトップのタイトルは非常に上手にデザインを合わせてきていると思います。それにしても、もう一度チラシの表面をみると青い球のようなオーナメントのピントをぼかしたり、人物には白い雪のようなブラシが入ったり、イベントタイトルには微妙にエンボスがあったりと、細かい細工が施されていますね。冬をイメージする白さに、アイキャッチの役割があるフォントカラーの黒、視線の誘導の仕方、見た目にもセンスがある広告になっています。
VOICE
雪や氷をイメージした統一感のあるチラシデザイン
日本全国でいろいろなイベントが行われていますが、最もイベントが多い季節というのは年末でしょう。年末ライブという名のイベントもたくさん行われていますし、クリスマスに合わせてイベントを行うこともよくあります。このチラシデザインも、クリスマスに行われるイベントの紹介となっているのですが、表面は白で統一されています。なぜ白になっているのかというと、年末といえば冬の寒い時期なので、雪や氷をイメージして白に統一しているのでしょう。白というのはとても清潔感のある色ですし、統一感も出ます。しかも他の色を際立たせてくれるので、参加者の写真や文字などが載せやすいというメリットもあるのです。
裏面は白黒を背景で、定番通りの方法で詳しいイベントの内容を解説していますが、表面で注目してもらわないと、裏面まで読んでもらうことは難しいでしょう。だからこそ表面でインパクトを出しているのですが、このチラシデザインは、裏面にダンス体験無料券が付いているので、注目してくれる人が多いと思います。
※掲載しているフライヤーデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。