クリエイターが抱えがちな3つの悩みに答える – デザイナー アーロン・ドラプリンの場合

ーーデザインする上でもっとも難しいことは何ですか?

デザインはそれほど難しくはありません。

あえてデザインする上で難しい点を挙げるなら「部屋の中で汚れることなくコンピューターを使っていることを忘れない」ということでしょうか。また、クリエイティブ・ブロック(創作上の壁)や自ら作り出した精神的な障壁によって、【考え、作り、追求する】という日常の仕事が邪魔されないようにするということが大切です。

「クリエイティブ・ブロック(創作上の壁)にぶつかったらどうしていますか?」といった質問をされることがありますが、「何言ってるんだ。私は何もしない。あなたも何もしないほうがいいよ。」と答えます。屋外で高速道路にパイロンを置いたりしているわけではないのです。安全な部屋の中でマウスをクリックしているのです。仕事が捗れば、それは万々歳というものですよ。

デザインする上でもっとも難しいのは、時間を無駄にしないようにすることかもしれません。クライアントに何かを売り込んで、うまくいくと信じてもらい、正しい方向へ導くプロセスで時間を無駄にしないことです。思いがけない展開になっても受け入れなければいけません。

面白いのは、人にこちらへ行けと言われてそうすると、今度は別の方向へ行こうと言われるのでそっちへ行きますが、結局いつも元に戻るのです。大変ですが、それもデザインという仕事のうちです。仕事上の困難はありがたいと思うことです。

たいしたことではありません。

私には病気の友人がいます。問題を抱えた仲間がいます。いろんな悩み事があります。それに比べたら、グラフィックデザインについての不平なんて何もありません。

 

ーーおっしゃったことは2番目の質問に関連しています。クリエイティブな発想には何を求めていますか?クリエイティブな発想をどこで探していますか?

カメラはそのままで。お見せしましょう。ここに捨てようとしてたものがあります。これです。いいですか。

ここに見えているこういったものが好きです。なぜならグラフィックデザインの最も気取らない形がわかるからです。これを作った人はダンボールの上にうまくデザインするやり方を理解しています。このサステイナブルなロゴデザイン。いい仕事をしています。私はこういうものをたくさん見てきました。

リサイクルできるものが大好きです。グラフィックデザインの最もシンプルな形がわかるからです。

役に立つように、遠くから見えるように、ものを支えるように作られています。機能的で、私にとってはステッカーなどよりも本物です。

がらくた漁り(あさり)をするときの私の第1のルールは、かならずひっくり返して裏を見るというものです。なぜなら非常に几帳面な人々が作った最高のタイプフェイスを見つけることができ、そこに優れた技能を見ることができるからです。もし私がこの裏面のデザインを考えなければならないとしたら、ロゴを置いて過剰にデザインしてしまい、ダメにしたでしょうね。ミーティングのためのミーティング、メールのためのメールによって全員を嫌いになったでしょう。そしてつまらないものができてしまいます。なんと残念なことでしょう。

デザインは機能するように作らなければいけません。そうすればゴールが見つかります。

骨董屋街、倉庫、ガラクタ用の引き出し、言ってみればアメリカのがれきを見て、良いものをたくさん見つけます。見落とされたモノたちです。学べることがあります。見つけ方、収集整理の仕方、楽しみ方は知っていなければいけません。

例えば、デトロイトからアラバマ州ガズデンまで続く世界最長のヤードセール(ガレージセール)で骨董品の写真を撮りに行ったとします。マネするというわけではありませんが、こう言います。「オレンジの靴をはいて、ブルージーンとブルーのシャツを着ているのか。よし、その色のステッカーを作ろう」…こういう事じゃないんです。

なぜ帽子はそういう風に機能しているのか?なぜそのタイプフェイスはそんなにきれいなのか?を見るのです。そういうことをしっかりと見定めます。「『M』はあんなにカッコよくなるのか。私の名前の『Draplin』に『M』はないけど、『N』部分でああいう風にカッコよくデザインできるかもしれない」と思い起こすのです。言いたいことはわかりますか?私はくだらない不完全な場所にあるモノから、そういったアイデアを発掘する方法を知っているんです。

 

ーー正しいマインドセットを得るのに苦労しますか?マインドセットはありますか?

特にありません。デザインのやり方は知っています。あまり今までの仕事人生を大変だったとは思っていませんが、どうやって日々仕事にとりかかるかという方法なら知っています。

もし疲れたら、そんなときは散歩します。私も人間ですから。

メールを書いたり、リサイクルしたり、店で何かを出荷したりします。動くんです。立ち上がってデスクから離れます。これは本当に良い方法ですよ。

また、アイデアの活用の仕方も知っています。夜中の1時に何かを思いついたら、ベッドから出て、シフォンの寝巻きのまま階下へ降りて、ノートパソコンを開き、書きとめます。

ツアーに出る前に保険代理人に会いました。保険代理人は夜中の1時にひらめいて「保険金請求をしたい」などと言ったりはしませんよね。そういう仕事と生計の立て方はそれはそれでいいんです。誰にでも保険は必要です。何も悪いことはありません。

しかし真夜中に起きて、ホームラン級のアイデア(仕事)を生み出して、次の日に寝るというのは、デザイナー・アーティスト・クリエイター・プランナーのものすごい特権です。これを嫌だと思ったことは1度もありません。なんという特権でしょう。なんという魔法でしょう。

ポートランドの私の家にあるのはつまらない小さいシャワールームです。大きな家は要りません。必要なのは小さな家です。小さなシャワーはディスカウントストアのTargetで買いました。ガラスのシャワールームは曇って黒板みたいになります。指で文字を書いて、連れ合いのリーに「すごいアイデアだ!おい、ここへ来てこれを保存してくれ!」と言うでしょう。文字の背景となってコントラストをつけるのに十分広いボディを私は持っていますからね。

私は四六時中考えています。今日ワイオミング州を車で走っていたんですが、危険を感じましたよ。時速140キロで走っている時にアイデアを思いついたんです。しかし、描くことができません。一瞬でも下を見たら大きなトレーラーの方へ寄っていくかもしれません。病気のようなものです。コントロールの仕方を知らなければいけませんね。楽しみ方を知らなければいけません。自分の特権に基づいて行動すること、これがベストです。

 

ーー すばらしい。

ばっちりキメると言ってたでしょ。

 

ーーでは、フィストバンプです。誰にフィストバンプしたいですか?誰に「恩送り」(pay it forward)したいですか?あなたを奮い立たせる仕事をしているのは誰ですか?

そうですね。大勢思い浮かびますが、現在ならトランプに反対してデモ行進している草の根活動をしている人全員でしょうかね。法律関係のアナリストが弾劾の可能性があると見ていますが、それはオバマ大統領が、振り返って数えてみると5つ失敗したからですが、オバマ大統領はすぐに謝罪しました。

彼は政権誕生後すぐに5つの失敗をしました。しかし、ファシズムは新しいやり方で活動しています。飛行機の中で殴り合いのケンカがあっても、人々が穏やかであろうとしているのがアメリカの新しい姿です。人々は怒ってはいます。怒りをおぼえること自体は問題ありませんが、危険です。小さな子供たちに見せるのは良くない。普通の人々こそ、クリエイティブで忍耐強いですね。

こんなこと言っても何の言い訳にもなりませんが、今は中々時間が取れません。でも、ファシズムに対抗する方法を見つけ出そうとしています。少しでもその役に立てばと考えています。

 

参照リンク : Three Questions + A Fist Bump: Aaron Draplin – Curvejump (CC BY-NC 3.0)
当記事はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(Creative Commons license / CC license)に基づいて編集しています。

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