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モノクロ写真とテーマカラーを効果的に使っているエディトリアルデザイン作例

モノクロ写真とテーマカラーを効果的に使っているエディトリアルデザイン例

モノクロ写真とテーマカラーを効果的に使っているエディトリアルデザイン作例

最近モノクロ写真に魅力を感じる人が増えているそうです。ファッション誌やファッション関連の広告ではモノクロ写真はこれまでもそれほど珍しくありませんでした。深みのある階調や強いコントラストなどによって、カラー写真にない質感が得られます。今回はモノクロ写真をソリッドなテーマカラーと組み合わせているエディトリアルデザインの例を紹介します。(※パンフレットは当サイトの制作事例ではありません)

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モノクロ写真とベタ塗りで信頼感を演出しているアニュアルレポート(年次報告書)のデザイン

パンフレットデザイン作例を見る (via Pinterest)

ニュージーランドで石炭採掘事業をおこなっているBathurst Resourcesという企業のアニュアルレポートです。表紙の中央に大きな長方形がレイアウトされています。石炭をイメージさせる光沢のある黒とマットブラックとの対比とあいまってオーセンティックな印象を与えます。中面のレイアウトグリッドも白地を大きくとった高級感のある誌面デザインです。モノクロの写真が産業の基盤を支える石炭事業にマッチしています。

同社は自然環境に与えるダメージを最小限にとどめるサステナブルな開発をモットーとしていて、ベースカラーは信頼感を与えるブルー、サステナビリティに関するセクションはグリーンに使い分けられています。いずれの色もモノクロ写真とのコントラストが際立つベタ塗りです。

 

発明王と天才のエピソードを編集した実験的な冊子デザイン作成例

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発明王トーマス・エジソンについてまとめたパンフレットデザインです。送電方式を直流にするか交流にするかについて争った天才発明家ニコラ・テスラとのエピソードなどを中心に編集してあります。ブラシの手書き文字またはそれを模したフォントでキーワードを大きく力強く配置し、エジソンの言葉も印象深いデザイン処理がおこなわれています。

図面や写真などのドキュメントは読者がコンテンツに興味を持つようにさまざまな工夫で注意深くアレンジされているので、パラパラとめくっていくと必ずどこかで目が止まってしまうのではないでしょうか。特色のイエローは要素ごとに微妙に濃度が調整されています。

 

モノクロ写真の特色印刷のような効果をねらったフリーペーパーのデザイン

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「Nya Upplagan」は著名文化人やアーティスト、ミュージシャンへのインタビューを中心としたスウェーデンのフリーペーパーデザインです。アナログ印刷の時代には、コストをセーブしながら色を使いたい場合などモノクロ写真をダブルトーンで印刷することがありました。色を重ねる部分をアレンジすることで、モノクロ写真に切ったセロハン紙を重ねたような効果も得られます。

この「Nya Upplagan」では特集ページではモノクロ写真と単色のアクセントカラーが使われていますが、他のページや広告では通常のカラーイメージになっていますので、雑誌の「トーン」を出すためのデザイン処理のようです。号によって選ばれるテーマカラーの組み合わせは異なります。

 

「命の贈り物」シンプルでパワフルな献血のパンフレット作成例

パンフレットデザイン作例を見る (via Pinterest)

今回ご紹介するのは、カナダのケベック州で血液事業を行っている団体、「HÉMA-QUÉBEC」のパンフレットです。

最初の写真では、笑顔の女性の上に、赤いサンセリフ系フォントで「LE DON DE VIE」と書かれています。フランス語で「命の贈り物」といったところでしょうか。左ページの上部ギリギリに文字がレイアウトされていますが、実は左ページの下にも、同じ言葉がちょっとだけ頭を出しています。

右のページには、赤枠で囲まれた「SAVIEZ-VOUS QUE…」(『ご存知ですか?』)の文字と数字が並んでいます。数字は少し大きめのフォントで、その横に説明が配置されています。このページはパンフレット全体の導入部分だと思われますが、具体的な数字を強調することで、うまく興味を引いて次のページを読み進めるモチベーションを高めています。2枚目、3枚目の写真も同様に、キーとなる情報に鮮やかな赤でアクセントを与え、理解を助けています。4枚目の左ページでは、赤い背景に白抜きの文字がレイアウトされ、強いインパクトを与えています。

5枚目の写真では、ちょっと面白い工夫がされています。ページの下半分が赤く塗りつぶされていますが、右ページをめくると、その下から老人の顔が現れます。

最後の写真はパンフレットの表紙です。組織の名前と、組織の活動内容が、シンプルで簡潔なアイコンで表現されています。シンプルな構成と、統一感のあるカラーリング。加えて随所に遊びの要素を加えることで、飽きさせない工夫もされている、良いパンフレットの作成例です。

 

パンフレットとチラシの違いは何でしょうか。読み手を消費行動などのアクションへと導くという目的は同じですが、違うのは情報量です。チラシは1枚で完結しますが、パンフレットでは少なくとも数ページで構成されています。その間、読む手の興味を引き付け続けることが必要です。

もともと素材としてモノクロ写真しか入手できないという場合もありますが、ドキュメンタリーや歴史などファクトを重視したコンテンツではモノクロ写真がとりわけ効果を発揮します。また、プロダクトの機能や構造、人の表情といったものを浮き立たせたい場合もモノクロ写真が選択肢に入るでしょう。モノクロ写真を単色のテーマカラーと組み合わせたり、単色またはダブルトーンで印刷することで別の表情を加えることもできます。

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

パンフレットのデザイン料金と作例

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比較的お安く作成可能で手軽な二つ折りパンフレット・三つ折りパンフレットから、しっかりと情報を掲載できる中綴じパンフレットまで、お客様の要望に応じてデザイン作成から印刷まで柔軟に対応しております。パンフレット作成の代行・委託・外注については気軽にお問い合わせください。

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飲食店や美容室でよく使用されている三つ折りパンフレットや、展示会・演奏会で人気の二つ折りパンフレット、会社案内や商品カタログで使用される中綴じパンフレット(冊子)など、幅広いパンフレットのデザイン作成事例を紹介しています。


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