イギリスのポスターデザイナーTom Eckersley。イギリスの大学で初めてグラフィックを学ぶ学部を創設した人物としても知られています。彼が描くグラフィックアートの世界は、シンプルながら見ている人を引き込こむ不思議な魅力があります。また、鮮やかな色使いも特徴的で、インテリアにも好まれるデザインです。今回はそんな彼の作品の中から動物がモデルとなっている作品をご紹介します。(※紹介するポスターデザインは当サイトの制作事例ではありません)
哀愁と優しさが漂う不思議な表情のシマウマのデザイン
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何かをじっと見つめるシマウマ。そこに漂う哀愁とシマウマの優しさ。この表情に引き込まれてしまう人も少なくないのでは…と感じます。シマウマは正面からとらえるのではなく、やや下の方から見上げる間隔で描かれているのも独特。そんなシマウマの描写も含め、全体的にとてもシンプルな仕上がりなので、見ていても煩さや癖の強さを感じることがありません。本来は白と黒の模様ですが、そこにあえて赤と緑でアクセントをつけているところに、彼の芸術的なセンスを感じます。
くちばしの形と色がインパクトのある鳥のデザイン
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グラフィックによる直線や曲線を巧みに組み合わせて描かれた一羽の鳥。大きなくちばしと身体のラインが特徴的です。また、背景の深い緑に赤と黄の鮮やかなくちばしが映えていて、鳥のフォルムだけでなくその色使いにもまたTom Eckersleyならではの世界観が感じられます。作成されたのは80年代初頭なのに、古すぎるという印象を受けないのが不思議です。
パンダ？それとも熊？想像する楽しさを与えてくれるデザイン
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Tom Eckersleyの特徴の一つとして鮮やかな色使いが挙げられますが、描き方も独特でおもしろいですね。こちらのポスターに描かれているのはパンダでしょうか、それとも熊でしょうか。シルエットだけならどちらとも言えそうですが、重ねられた白いフィルターを通すと…。見る側に想像する楽しさを残した、無駄のないシンプルなデザインです。グラフィックアートの面白さと可能性を感じる1枚ですね。
真っ暗な世界に存在する鮮やかな色合いのサルのデザイン
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野生動物や自然環境の保護に取り組む団体WWFのポスターにはいろいろなデザインのものがありますが、Tom Eckersleyの作品もいくつかあります。今回ご紹介するのは、熱帯雨林の必要性と保護を訴えるものです。彼らしく非常にシンプルな1枚ですが、黒い背景が何ともインパクトがありますね。黒は多くの人にとって「恐怖」や「暗黒」といったネガティブなイメージにつながりやすい色です。もちろん「威厳」「絶対的」といったポジティブなイメージもあるかと思いますが、いずれにせよそこには何かしらの「強さ」を感じます。背景が白や青だと、見る側の印象もまた変わってきますよね。
Tom Eckersleyが描く動物は、表情があるものからシルエットだけのものまでさまざまですが、どれにも共通して言えるのは、無駄なく抽象化されたシンプルなデザインと、少ないけれど効果的な配色です。いつの時代にも受け入れられるデザインで、ポスターとして何かを伝えるという役目も果たしながら、1枚のアートとしても長く愛される、そんな作品を作り続けたTom Eckersley。知らなかった方も、ぜひ彼の世界観を楽しんでみてほしいと思います。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ポスターのデザイン料金と作例
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