ロゴデザイナーインタビュー : Deividas Bielskis

LogoLoungeが贈る記事「センターステージ」にて、素晴らしい才能を持つデイビダス・ビエルスキ(Deividas Bielskis)氏にインタビューが行われました。リトアニアを活動の拠点とするビエルスキ氏は10年以上にわたる優秀なロゴとアイデンティティデザインの経験を持ち、今注目のデザイナーとして知られるようになりました。

この記事は海外のロゴデザインWEBマガジン”LogoLounge“の記事(by Ellen Healy)を翻訳しています。※掲載はLogoLoungeとデザイナーの許諾を得ています。

ロゴデザイナーインタビュー

■簡単な自己紹介をお願いします。ご自身のバックグラウンドと仕事について教えてください。

こんにちは、私はデイビダスと言います。北ヨーロッパにあるリトアニアという小さな国を拠点として活動しているロゴデザイナーです。妻と二人の素晴らしい息子がいます。シャウレイという小さな町で生まれ育ちました。他のソビエト連邦と何ら変わりはない町でした。6歳の時にリトアニアがソ連から独立し、学校に通い始めました。

物心ついた時から、想像力に富んだ子供でしたね。デザインと絵画は常に身近な存在でした。2007年にエンジニアリング専攻で地元の大学を卒業しましたが、自分の選択した道に不満を感じていました。もっとすぐに価値がわかるものを求めていたのです。自分が欲しくないものに気づくことはできましたが、同時に自分の欲しいものは何かという選択肢を絞れずにいました。

それからというもの、自分の時間があるときに趣味のグラフィックデザインを習得しなおしました。10年後、私の趣味はフルタイムの仕事へと進化していたのです。現在デザインという仕事で成功しているのは喜ばしいことですし、夢中になれることを見つけられて、好きなことが出来ているので幸せです。

ロゴ作成例1

ロゴ作成例2

■デザインの仕事に就いたきっかけは何ですか?ここまでの道のりはどのようなものでしたか?

2008年にクラウドソーシングのプラットフォームで初めてロゴデザインと出会いました。そして初めて作ったロゴが、いきなりコンテストで優勝しました。この道が自分に合っていると理解できたのはその時だった気がします。そのあと、いくつかの探索の末に、最悪なデザインプラットフォームもあるのだと知りました。

そしてLogoLoungeやDribbbleのような有名なプラットフォームに自分を売り込みました。そこで業界最高レベルのデザイナーたちから学び、自分のスキルセットを構成し続けました。しかし、すぐに才能だけでは駄目だと気づいたのです。もっと広い世界に出て、人々に自分のことを知ってもらう必要があると思いました。他の人たちと競争できるようになるためには、上達し、新しいことを学び続けなければならないと毎日自分に言い聞かせていました。

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■自身のデザインをどう説明しますか?そのデザインスタイルは他のデザイナーとどんな違いがありますか?

私たちが普段使う人工的な道具のほとんどが、左右対称で幾何学的です。デザインはカオスを生み出してはならないと考えています。私はデザインにおいて幾何学的な図形を使うのですが、これらは実際にはデリケートです。鋭利な形はネガティブなイメージに結びつくので使わないようにしています。色で実験してシンプルな物体に新しい形を見出すのが好きです。常に自分のロゴにより深い意味を持たせようと試みています。そうすることによって人が私のロゴを覚えてくれますし、他のデザイナーと差をつける助けとなるからです。

ロゴ作成例4

あなたのデザインプロセスを、可能ならば段階的に教えてください。

私のデザインプロセスはシンプルで分かりやすいですね。クライアントを理解することが非常に大切ですから、まずは概要書を読むことから始めます。リサーチも不可欠です。それからスケッチをします(パソコンに直接描くときもあります)。私のデザインプロセスでは形を使った実験がメインです。そのあと、クライアントに初期デザインを送ります。それから、クライアントの要望に合わせてロゴデザインを修正、改善します。

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■どんなデザイナーやアーティストに憧れて育ちましたか?また、現在尊敬している人は誰ですか?

David Pache(またの名をHelvetic Brands)とMike Erickson(またの名をLogomotive)が最も私のデザインに影響を与えた人達だと思います。彼らの色使い、プロ意識、そしてロゴを超えた考え方ができる能力はただただ素晴らしいと思います。おそらく私は彼らのスタイルを無意識に混合して、そこに私のオリジナルのスタイルを適合させたのだと思います。

私のデザインスタイルは10年で進化し変わりましたが、中心となる哲学は変わっていないと思います。それは、常に新しいスタイルとテクニックを身に着けようとすると同時に、自分の個性を保ち、ロゴデザインを不朽のものにすることです。

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■デザインの仕事のほかに、私たちが驚くような趣味などはありますか?

私の最高の趣味はデザインすることです。正直、グラフィックデザインへの愛のほかに趣味として思いつくものがありません。余暇は家族と過ごします。リトアニアではバスケットボールが第二の宗教だと言われるくらい盛んなので、いつも息子たちをバスケットボールの試合に連れていきます。フリーランサーとして好きなところに行けるので、旅行するのも好きですね。

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■自身のロゴで最も気に入っているものはなんですか?またそれはなぜですか?

3、4年ほど前、スウェーデンの馬を扱う農場のロゴをデザインしました。これは私が今まで手掛けたデザインの中で最も気に入っているものの一つです。ピカソの線画から影響を受けて、自由に走り回る馬の姿をとらえることができました。

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■望みが叶うならどんなプロジェクトをしたいですか?またはどんなクライアントを担当したいですか?

難しい質問ですね。街や国のロゴをデザインしてみたいと思います。最近は、街や国の魅力を知ってもらうためには強いブランディングをする必要があると思っているからです。国や街・地域のポジティブなイメージは人々の選択に大きな影響を与えます。ポジティブなイメージを持つ街は、そうでない街と比べてマーケティングで優位に立つことができます。私の故郷にはロゴがないため、もしそれをデザインすることができたら、それは大きなチャレンジであり、とても光栄なことです。

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■デザイナーが経験する壁をどのように乗り越えていますか?

フレッシュな気持ちを保てるように複数のプロジェクトを同時に進行することが多いですね。行き詰まったプロジェクトがあればいったんそれを寝かせておきます。それが駄目でも、無理に進めることはしません。1〜2日休んで、頭をスッキリさせます。気分が乗らないときには作業することを避けるようにしています。時間がたてば、いつも自然に調子を取り戻せるからです。

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■人生についてもしくは仕事について、どのようなことを知っていればよかったなと思いますか?

私たちは毎日様々な規模のミスをしています。誰しも自分のミスから学ぶために、ミスを犯す必要があります。もし過去に戻れるなら「起こることは避けられない。だから心構えをしておけ!」と言いたいですね。一度、間違えて自分のオンラインポートフォリオを全て消去してしまったことがあります。立ち直るまでに数か月かかりました。これは、状況を変えられないときもあるという良い例です…ミスから学ぶしかないのです。

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designer : Deividas Bielskis

 

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