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色のコントラストが鮮やかな冊子・雑誌レイアウトデザインについて

色のコントラストが鮮やかな冊子・雑誌レイアウトデザイン集

色のコントラストが鮮やかな冊子・雑誌レイアウトデザインについて

人間の行動は視覚的刺激の影響を受けやすいと言われています。だからこそ、デザイナーは色そのものの理解はもちろん、その使い方に技術が求められます。雑誌などの情報発信を目的とした媒体においては、デザイン性だけではなく、読みやすさという本来の機能を意識する必要になります。そこで、今回はビビッドな色を見事に使いこなした冊子・雑誌レイアウトを集めてみました。色のもつ多彩な表情に驚くこと間違いなしです。(※パンフレットは当サイトの制作事例ではありません)

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パワフルなピンクが効果的な冊子レイアウトデザイン

パンフレットデザイン作例を見る (via Pinterest)

アメリカ・ミズーリ州カンザスシティを拠点とする女性の社会活躍を支援する団体「Women’s Foundation」が発行した冊子のレイアウトデザインです。ビビッドなネオンピンクをメインカラーとして、「WE WORK FOR CHANGE(変化のために働く)」というキーメッセージを枠にとらわれない配置で発信しています。ベースカラーを白や黒にすることで、ネオンピンクがより美しく際立っていますね。1991年に設立されたこの支援団体は、あらゆる年齢層の女性が活躍することで世界の経済成長に甚大な効果を与えることができるという信念のもと活動しており、女性の社会指導者を輩出し、世界に「変化」をもたらそうというミッションを掲げています。

ピンクという女性性の象徴としての社会的イメージがある色に、力強さを与える使い方が有効に働いています。冊子で使用したデザインをベースにポスターも製作されており、「変化のために」というキーメッセージと「女性」のパワーを視覚的に訴える秀逸なデザインに仕上がっています。

 

スイスの地ビールをスタイリッシュに発信する冊子レイアウトデザイン

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スイスのベルン州のビール醸造所やそこで製造されるビールを紹介する冊子のレイアウトデザインです。鮮やかな黄色と白のコントラストがビールをイメージさせるだけではなく、明るく楽しいトーンを全体に与えています。また、読みやすいフォントと余白をしっかりとったレイアウトは、「ベルンの地ビールを広める」という目的を果たす上で必要不可欠です。情報だけを羅列するような単調さは一切なく、ページごとに冊子という体裁を超えた自由なレイアウトでまとめています。

同じデザイントーンで作られた新聞は、数パターンありますが、どれも伝統のあるビール醸造所を紹介するというよりも、新しいベルンビールの一面を引き出すようなモダンなデザインが採用されています。スイスの首都と聞くと、スイス最大の都市ジュネーブを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はこのベルンが首都。玉ねぎ市が伝統的なお祭りという、スイス感があまりない不思議な立ち位置の街です。だからこそ、この地で長く製造されている地ビールを広めようというプロジェクトが立ち上がったのかもしれません。固定概念にとらわれず、新たなブランディングが実現しているスタイリッシュなデザインです。

 

多彩な「赤」の存在感を楽しめる雑誌レイアウトデザイン

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アルメニア人グラフィックデザイナーが手掛けたデザイン雑誌「bau/」のレイアウトデザインです。雑誌レイアウト全体を通して、「赤」を効果的に使っています。そこに単調さは一切なく、かつどれにも必然性を感じるというところが、デザイン性の高さにつながっているのではないでしょうか。ミッドセンチュリーモダンのデザイナーズチェアの名作の数々も全てモノクロにして、全体の統一感を持たせつつも、各ページに差されるビビッドな赤が独特な世界観を演出しているのが非常に心地よいですね。また、それぞれのチェアの美しいラインの見せ方にもこだわりを感じます。

このデザイナーMane Tatoulian氏の作品は、白と黒だけを使用したモノトーンのものが多く、余白使いが面白いデザインを多く生み出しています。モノトーンでの表現力が強いデザイナーが差す「赤」だからこそ、これほどの存在感が出るのかもしれません。大胆かつ繊細という表現がぴったりの、細やかな計算が随所に見られるレイアウトデザインです。

 

ピンクとブルーが調和する雑誌風小説のレイアウトデザイン

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新人作家Emelio Estalezが自主出版した中編小説「TROPIC」のレイアウトです。小説というより雑誌の体裁をとっている段階で大胆でユニークなのですが、そのレイアウトを見てみると驚かされる要素が詰まっています。まず、小説の根幹になる文字がページによってはかなり読みづらいカラースキームになっています。ビビッドなネオンピンクとトーンの明るいブルー、そして黒が組み合わさることで、タイトルにある「Tropic」つまり熱帯なイメージは再現できているのですが、文字色にまで熱帯感をあてこんだのは、かなり冒険的なチョイスといえるでしょう。

ただ、この小説が、セクシャリティやクィア(queer)文化、モラル崩壊をテーマにしていることを踏まえると、当然のチョイスだとも感じられます。「queer」というセクシャルマイノリティを表す言葉は、「風変わりな・奇妙な」という意味を持ち合わせており、マジョリティとは異なるということを、日常では目にすることのない熱帯雨林に咲く鮮やかな色をもつ花と重ね合わせ、奇妙な美しさに潜む毒性のようなものを黒を差し色として取り入れることで表現しているのかもしれません。全く異なる鮮やかな色を見事に調和させた斬新なレイアウトデザインです。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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