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フェスティバルを彩るポスターデザインについて

世界で開催される様々なテーマのフェスティバルを彩るポスターデザイン作成例

フェスティバルを彩るポスターデザインについて

世界には数え切れないほど多くのフェスティバルが、年中開催されています。日本でも「~祭」と名のつくイベントは数知れません。イギリスのスコットランドにあるエディンバラという街では、年末年始をかけて開催される「エディンバラホグマニー」というイベントに始まり、世界最大の演劇フェスティバル、ジャズフェスティバル、ブックフェスティバル、と一都市とは思えないラインナップを誇ります。今回は、世界中で開催されている異なるフェスティバルのテーマを見事に表現する芸術性の高いポスターデザインを集めてみました。ポスターの発言力を感じるはずです。

気になる。これはいったいなんだろう!?と思わせることができれば、広告として半分以上成功しているのではないでしょうか。(※紹介するポスターデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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ジャズで響くピアノの音?ドイツのジャズフェスティバルのポスター作成例

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毎年10月に開催されているドイツ・ジャズフェスティバルの1995年版ポスターです。バラバラになったピアノの鍵盤に一面埋め尽くされていて、文字情報は最小限におさえられています。テンポや弾き方といった細かい奏法が、しっかり指定されたクラシックピアノとは異なり、自由で奏者の感性に多くが委ねられているジャズの世界観が上手く表現されていますね。このドイツ・ジャズフェスティバルは、世界で最も長く継続して開催されているジャズフェスティバルで、第一回は1953年開催。毎年フランクフルトで開催されていることから、フランクフルトフェスティバルと呼ばれることもあるそうです。

歴史のあるフェスティバルとなると、そのビジュアルに込めるメッセージ性はさぞかし強いものかと想像してしまいそうですが、あくまでシンプルに、ただどこかしら強さもあるような絶妙なバランスを、ピアノの鍵盤だけで表現している、というのが、このポスターのデザイン性の高さを物語っています。

 

フランスらしいポップさに溢れるサイエンスフェスティバルのポスター作成例

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フランスで毎年開催されているサイエンスフェスティバルの2013年度版のポスターデザインです。赤をベースにサイエンス関連するモチーフが使われていて、老若男女を問わず幅広い観客層に「サイエンスは楽しい!」というメッセージをポップに表現していますね。赤と白というトーンで統一しているだけではなく、アラインメントを中心寄りにすることで、コンパクトだけどロケットが飛び立つような威力と立体感を感じます。このフェスティバルのイベントは全て無料で、子ども向けのアニメーションをベースにしたイベントだけではなく、科学者の会議やセミナーなど、約2週間で3万人近い動員がある、規模としてはかなり大きいフェスティバルです。サイエンスを身近で楽しめるものにしようという意図が、ポスタービジュアルによって明確に伝わってきます。

フェスティバルは、その題材に興味がなかった人を啓蒙できるプラットフォームということで、そのポスターは特に重要な役割を果たしています。「何だか楽しそう」を、シンプルかつコンパクトなデザインで見る者に感じさせる好例ではないでしょうか。

 

バルカン半島で開催された日本映画フェスティバルのポスターデザイン制作例

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2010年にアルバニアと日本の外交関係30周年を記念し、初の文化事業として実施されたイベントのひとつが、この日本映画フェスティバル。日本の国旗の色を基調として、日本刀と映画フィルムを融合させた見事なデザインです。日本らしさに東欧の風味が合わさることで、独特なニュアンスが生まれていますね。このフェスティバルが開催された2010年の日本の映画界では、ベルリン国際映画祭で若松孝二監督の「キャタピラー」主演の寺島しのぶが最優秀女優賞を受賞するなど、日本映画の存在が海外に認知され始めた時期です。サムライ映画の日本、というイメージが長く持たれていたからこそ、このポスタービュジュアルには、日本の仕込み刀として映画文化へのリスペクトを感じます。

アルバニアは、半鎖国状態が長く続けてきたこともあり、他国との文化交流がほとんどされていない、ということを考えると、この映画フェスティバルで初めて日本映画を観たアルバニアの方々の反応が気になります。

 

オーストラリア最大規模のフード&ワインフェスティバルのポスターデザイン制作例

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毎年3月にオーストラリア・メルボルンで開催されているフード&ワインフェスティバルの2007年版ポスターデザインです。1993年に第一回が開催されて以来、その規模は年々拡大し、世界的な評価も高いオーストラリア最大規模のフェスティバルまで成長しています。メルボルンのワインや食文化を促進する目的で開催されて、「オーストラリアの食の都・メルボルン」というテーマがあります。

毎年様々なトーンのポスターがこのフェスティバルを彩っていますが、この2007年度版は他の年度の明るいトーンとは一線を画す、モノトーンでシックなイメージに仕上がっています。フォークの先の部分がワインボトルの形になっており、まさに「フード&ワイン」ですね。あえてトーンを一気に落ち着かせることで、これからのフェスティバルが盛り上がる前の静けさのような、ワクワク感を煽る効果もあります。どのようにフェスティバルを告知し、その存在を周知させるかという策略としては、非常に興味深い方法だと思います。

デジタル時代であってもポスターはイベントを盛り上げて成功させる重要なツールです。フォークとワインボトルを組み合わせることで、フード&ワインのイベントだということがよく伝わります。シンプルだけど気になるデザインです。

 

遠近感やイラストの重なりで奥行きを表現したイベントポスターデザイン

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こちらはUp To The Sky Festivalという、インディーアーティストフェスティバルのポスターです。カラフルな旗やガラスの破片のようなもの、ロープや枝などいろいろな質感のものが描かれています。それらのイラストと文字が前後で重なり合ったり、手前と奥での遠近感を持たせた表現により、画面に奥行きと立体感が生まれています。文字の中にもマーブリングのような手法の模様が配置されていて、その奥にも空別の間があるように感じる不思議な世界観が魅力のデザインです。

 

フード・フィルム・フェスティバルのポスターデザイン

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このフェスティバルは、アンティックショップが立ち並ぶ、南カロライナ州チャールストン、ニューヨーク、シカゴの三カの街で開催されます。「スクリーンにどんな味わいがありますか」がキャッチコピーです。

映画を味わう意味から、山高帽に似せたフードカバーを開けると、お皿の上には一片のフィルムがあります。食べ物に見立てた一片のフィルムが、つながってムービーになることを比喩的に表します。鑑賞するのではない、「味わうフィルム・フェスティバル」“ FOOD FILM FESTIVAL ” は、ホテルのルームサービスを思い起こさせます。丁寧なおもてなしで 映画を味わって頂こうというものです。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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過去のパネル・ポスター作成例をご覧いただけます。展示会やイベント向けの大きく目立つものから、学会・カンファレンスなどを対象としたやや小さめのポスターまで、サイズはもちろん、イベントやビジネスのイメージに合わせたデザイン作成を行なっています。


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