ページをめくる楽しさを伝える紙媒体のデザイン作成例

日本では紙媒体、印刷物に対する需要が減少傾向にありますが、それでも紙に印刷されたデザインは日常の中に溢れています。

デジタルに圧されながらも、アナログならではの魅力を湛えながら元気に活躍する印刷物。今回は海外のデザイナーによる魅力あふれる紙媒体のデザインを一緒に見ていきましょう。(※パンフレットは当サイトの制作事例ではありません)

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嬉しさと楽しさを刺激する旅行ガイドのデザイン

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台湾のデザイナーCheng Chieh Sungさんによる屏東の旅行ガイド。

豊かな自然と観光名所を有する、台湾最南端の県である屏東。その「屏東」という文字が屏東の各地を巡るという遊び心たっぷりのデザインは、そのまま旅の楽しさを連想させます。

フリーハンドの人間味あるデザインと紙媒体のパンフレットというアナログな組み合わせが、街の温かみや親しみを自然に演出しています。

ポップに擬人化されたキャラクター、集めたくなるサイズ感、蛍光色とパステルを合わせた可愛い色使い、思わず嬉しくなる楽しさ満載のガイドブックに仕上がっています。

商品の魅力を演出するお手本のようなカタログデザイン

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ウクライナのグラフィックデザイナーKseniia Kaliberdaさんによる、モダンデザインの家具カタログ。

余白を大きくとる事で、家具が形作る空間をイメージさせる合理的なデザインは、モダン家具そのものと上手くマッチして、とてもお洒落な雰囲気を演出しています。

また、ナチュラルなテクスチャにより、モダン家具の「無駄をそぎ落とす」という要素を引き立て、被写体とデザインに見事な一体感を持たせています。

他にも、家具のデザインを引き立てる大胆な余白の使い方や、飾りのない落ち着いたフォントの選び方など、商品の価値を演出する技術が駆使された、お手本のようなカタログデザインといえるでしょう。

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ベトナムのグラフィックデザイナーltn_ nhungさんによる、見るからに楽しそうな子供向け雑誌のデザイン。

ハイコントラストの鮮やかな色使いと、動きのある大胆なデザインが、子供の好奇心を刺激すると共に、大人の童心もくすぐります。

画面いっぱいに溢れる色と形の躍動感で、次のページへの期待感を煽り、最後のページまで読者を導くデザインは、子供向けという枠にとらわれない強い力を感じさせてくれます。

ガイドブック、カタログ、子供向け雑誌とそれぞれ違う役割と魅力をもった、紙媒体のデザインをご紹介させていただきました。

それぞれ役割や表現する世界は違っても、手に取ってページをめくるという楽しさは共通しているのではないでしょうか。

手に取り、触れることができる。そんなプリミティブな喜びを感じさせてくれる印刷物は、素晴らしいデザインと共に、今後も日常を楽しく彩ってくれることでしょう。