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ストーリーを伝える映画ポスター製作例 -#122
- 2018/5/21
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誰かに物事を伝える時、情報がごちゃごちゃしているとうまく伝わりませんよね。 今回は、シンプルに構成された映画関連のポスターをいくつかまとめてみましたのでご紹介いたします。
視点によって見方の変わるポスターデザイン
ストーリーを伝える映画ポスター1
こちらは、1945年に作られた映画祭のポスターデザインです。絵画を元に一部を、インクジェット印刷のドットを拡大する要領でレイアウトされています。このデザインの特徴は、離れた状態でこそよく見えるという性質が活かされている所です。人間関係の近すぎて分からない、離れて初めて気がつく、そんなような部分を表現したかったのでしょうか。シンプルなレイアウトですが、遠目でこそ目立つとも言えます。 また、最近では大きな差はないと言われておりますが、2色印刷のようなので、コスト面でも通常のカラー印刷より抑えられます。そういった面を含めてもデザイン性の高いポスターデザインと言えます。
見た目と中身 – 世界観を表現したポスターデザイン
こちらのポスターは、フランスで映画用として制作されました。Only God Forgives (2013)邦題 : オンリー・ゴッド、タイトル通りの世界観を表すデザインが特徴的です。今はCGも実写も区別がつかないレベルにまで発達していますが、こちらは実写のネオン管を彩度を上げ、メリハリをつけることで、映画の世界観やインパクトが際立っています。 写真がメインなので、控えめに文字を配置し、鮮烈なイメージそのままに配色、テンションが振り切った感のある色が、見ていて楽しいポスターです。
行動で示す意思 – アナログの良さを生かしたポスターデザイン
革新的な何かを表現する時に、紙をビリビリと破ったような表現が使われることがあります。 それとは逆に、破れたものを直すことで強い意志を表現することができます。こちらはスイスの劇場用ポスターです。 会社のパワーゲーム(人間同士の力の張り合い)を描いた内容で、一度プリントアウトしたタイポグラフィーをシュレッダーにかけ、スキャンして取り込んだ、手の込みようが特徴的です。アナログな表現の中に、赤色のステッカーがいいアクセントになっています。 構造はシンプルですが、発想がしっかりと練り込まれている素敵なポスターです。
見た人の世界観を広げたいと思ったら、構成する一つ一つのパーツの意味をシンプルに表現してみてはいかがでしょうか?
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