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英国ビールHobgoblinとKing Goblin 〜 31年の歴史で一新したコンテンポラリーなパッケージデザイン

King Goblinラベルデザインアップ

英国で2番目に売れている瓶ビールHobgoblinは、瓶のラベルに英国で初めてイラスト入りを採用したデザインです。小鬼のキャラクターは、古代のウィッチウッドの森にまつわる神話や伝説からインスピレーションを受けています。

今回のコラムではHobgoblin(ホブゴブリン)、そしてHobgoblinよりもアルコール度数6.6%で強い風味をもつKing Goblin(キングゴブリン)を紹介します。

イギリスと言えばパブ、パブと言えばビール。ぜひお楽しみください。

 

Britsはどれだけ飲むの?イギリスのビール事情

パブの様子

Brits(イギリス国民)はビールが大好き。The Sunによれば、イギリス人は世界一の酒豪で、1人当たり年間527パイントのビールを飲むそうです。日本のビールの大瓶は633ml、1パイント=約568mlで、527パイントは世界平均の2倍ということです。

確かにパブへ行けば、”ラウンド”という奢り合う文化があったり、特におつまみがなくても延々とビールを楽しく飲んでいるグループを多くみかけます。日本でよくある「とりあえずビール」でなく「延々にビール」という感じです。

イギリスで飲めるビールの種類はいろいろですが、キンキンに冷やすのが美味しいラガービールの他、冷やさずに飲む”エール”と呼ばれるビールがあります。冷えていないビールなんて、と日本人的には思うかもしれませんが、エールの特徴はフルーティで豊な香り、そしてコクのある味わいでイギリスでは人気です。

今回紹介するビールKing Goblinも、このエールビールです。

 

Wychwood醸造所でつくられるHobgoblinとKing Goblin

Wychwood Brewery(ウィッチウッド醸造所)はオーガニックエールを生産するイギリス最大の醸造所で、イングランド南東部オックスフォードシャーにあります。毎年、約820万リットルのビールを生産、日本を含め多くの国へ輸出されています。

Hobgoblinのパッケージデザイン

・Hobgoblinのパッケージデザイン / Алексей Филатов – stock.adobe.com

主要ビールとして、元祖クラフトビールのHobgoblin(ホブゴブリン)があります。アルコール度数は瓶で5.2%、缶で4.5%、エールではなくルビービールと呼ばれています。

味わい深いHobgoblinは数々の賞を受賞しています。

Hobgoblinの名前の由来ですが、16世紀初頭に英語に登場し、ロバートの愛称のホッブから派生した妖精を意味する”ホブ”と、ギリシャ語のコバロスから派生したならず者を意味する”ゴブリン”が組み合わされています。

Kinggoblinのパッケージデザイン

このHobgoblinのアルコール度数を上回るのがKing Goblin。そのアルコール度数6.6%、ちなみに日本の平均的な度数は4.5~5.0%です。

こちらは最高級のクリスタルモルトとチョコレートモルトをブレンド、そしてソブリンポップを加えて醸造され、フルボディでドライフルーツのアロマを感じるリッチなビールができ上がります。

 

 

古代のウィッチウッドの森にまつわる神話から生まれたキャラクターデザイン

King Goblinラベルデザインアップ

HobgoblinもKing Goblinも、パッと目に入るのがラベルに描かれている強烈なキャラクターです。ならず者の小鬼のキャラクターは不気味な感じで微笑んでいますが、英国の瓶ビールで初めてイラスト入りのラベルデザインで他ビールとの差別化に成功しています。

King Goblinラベルデザインアップ2

Wychwood Breweryは31年の歴史で初めてデザインを一新します。

このチャレンジはロンドンのエージェンシーButcher & Gundersenによるものでした。すでにいる顧客層からのロイヤリティを維持しつつも、次世代の顧客を惹きつけるというプロジェクトは大変チャレンジングなもののひとつだったと言います。

チャレンジの解決策として、コンテンポラリーな外観を実現、伝説的なキャラクターのアイデンティティである神話的なイメージをも残すというもの。結果、大胆かつエキサイティングな変化をもたらすことに成功しました。

過去のパッケージデザイン

・以前のパッケージデザイン / Panama – stock.adobe.com

キャラクターは以前のパッケージデザインより新デザインは全体の色味を抑えてあり、ラベル自体の形もシンプルなものに変更。全体的に、Butcher & Gundersenの目指したコンテンポラリーな見た目が実現となりました。

 

Hobgoblinを日本で楽しむ

六本木と渋谷にHobgoblinが飲めるブリティッシュパブ「HOBGOBLIN PUB」があります。フィッシュ&チップスなどのイギリスのパブ飯と一緒に、イギリスから直輸入した各ビールが楽しめます。パブでは実際にHobgoblinのインパクトのあるラベルを見ることもできますし、ルビービールの深い味わいを体験することができます。

King Goblinビール

 

英国ビール初イラスト入りラベルデザインが面白いHobgoblinとKing Goblin

King Goblinラベルデザイン

家庭でも外食でも、ビールを飲むときは寛ぐための大切な時間だったりします。イギリスではサッカー観戦をしながらパブでビールといった賑やかな社交の場面だけでなく、家族や友人とパブでご飯を食べる習慣もあります。

HobgoblinやKing Goblinのイラスト入りラベルなら、パブのカウンターでも一際目立ちます。一口飲んでみれば、おつまみがいらないほどの味わいがあります。

イギリスのパブ&ビール文化にHobgoblinとKing Goblinは独特な存在です。飲み過ぎ注意、こういったビールがあることを発見していただけたら嬉しいです。

 

参考:
The Sun (https://www.thesun.co.uk/living/3588419/brits-are-among-the-biggest-boozers-in-the-world-guzzling-527-pints-of-beer-per-person-every-year/)
King Goblin (https://hobgoblinbeer.co.uk/beers/king-goblin/)
Wychwood Brewery (https://en.wikipedia.org/wiki/Wychwood_Brewery)
PackagingNews (https://www.packagingnews.co.uk/design/new-packs/31-year-old-hobgoblin-brand-redesigned-15-10-2019)
Butcher & Gundersen (https://bgundersen.com/project/hobgoblin-updating-a-rebellious-31-year-old-brand-to-appeal-to-new-drinkers/)


<プロフィール> ビスコム
ロンドン在住ライター。イギリスに住み、さらに強くなったデザインやアートへの興味をライティングに活かす。インテリアにも食指が動き、Edward BulmerやWilliam Morrisのセンスに憧れる。剣道道場運営やボランティア活動も行ない、バランスのとれた在英生活を満喫中。

 

※掲載商品・パッケージ等のデザインは当サービスの制作実績ではありません。
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