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独創的な色彩を操るStudio Pattenのイラスト制作例紹介

Studio Pattenは、グラフィックデザインとイラストを扱うスタジオ。デザインの信頼や美的な繋がりを求めて、創造的なコンテンツを開発・拡大しています。Studio Pattenが手がける作品は、独創的な発想と大胆なタッチ、人を惹きつける色彩に魅力があります。今回はそんな特徴に注目して、イラストを紹介しながら印象的な作例も紹介していきます。
※記事掲載はデザイナーの承諾を得ています。(Thank you, Studio Patten!)

 

グッと目を引く色彩の魅力と自由なタッチ

まずはStudio Pattenが普段から手がけるイラストの作例を紹介します。作例を見ていくと、同じ所の作品と思えないほどに実に様々なタッチの種類があり、その才能に驚くばかり。前提として絵の基本の実力があるから様々なジャンルに挑戦出来るということなのでしょう。まずは深い色の重なり合いにググッと引き寄せられるこの女性のイラスト。抽象的なモチーフを散りばめながら、すごく目に力を感じる女性のイラストです。水彩のグラデーションが美しく、細部を眺めてしまいますね。

 

もう一つは画面いっぱいに大胆に描かれた植物たち。重なり合う色と、妖艶に感じるその動的なタッチが印象的です。少しデフォルメされながら描かれた植物たちは生き生きと見えますね。コスメのパッケージや雑貨のパターンとして、手紙やポストカード、いろいろな可能性が見えます。

 

線と水彩のコントラストが生み出す動的な楽しさ

淡い色合いでスッキリとまとめられたこちらのフラミンゴのイラスト。水彩のじんわりとしたイメージに重なる線が印象的です。黒線で描かれた葉っぱは、大胆にフラミンゴや他の要素に重なることでイラスト全体に馴染んでいますね。奥には淡いカラーの太陽、左側にはさりげない植物がぽかんと浮かんでいます。また、ゆるい線で描かれたフラミンゴは、足だけデジタル感を融合させて遊びを感じさせます。そういったところに個性が滲み出ていて、より作品性が高まりますね。

 

同じような作例として、こちらの女の子が2人お花畑に寝転んでいるイラストがあります。洋服やお花はラフな水彩のタッチで優しい印象で描かれています。その上をスッと走る細い黒の線が作品にぬけ感を出していますよね。また、肌の影の表現が青で描かれている事で、より幻想的になっています。

 

Newphilosopherのブックカバーのデザイン

では実際にイラストが使用されている作例もご紹介します。Newphilosopher という哲学や社会、文化、芸術などをテーマとした雑誌です。毎号のトピックや問題に合わせたイラストアイディアが必要です。全体をピンクでまとめられ、くすみブルーでロゴを配置している優しくて淡い印象の表紙カバー。ですが赤ちゃんが笑ってモビールを眺めている幸せそうなこの光景に少しの違和感が残ります。そう、赤ちゃんが眺めているのは「SALE」「20%OFF」などの文言が書かれたモビール。その違和感が人を惹きつけているのです。毎号のテーマやキーワードを汲んで表紙に力を持たせるイラストを手がけられるのはやはり実力があるからなのでしょう。

 

ゆるい線が印象的な本の挿絵

次にご紹介するのは「ESTO NO ES OREGON」というスペイン語の本の作例です。空の色はブラウン、地面の色はピンク、奥に続く山は深みを増していき、道は続いています。不思議な色使いで独特の雰囲気を感じさせる表紙です。中の挿絵はなんと色無しで線のみ。独特の丸みのある線で味わい深いイラストが作品をより面白くさせてくれそうです。

 

まとめ

美容系ブランドや雑貨に限らずイラストを使用した製品は数多くあります。パッケージに使用するイラストやパターンは、コンセプトに沿った色合いやタッチである必要があり、さらに手に取るためには消費者の心に響かないといけません。オリジナリティといえど、好き勝手に描きたいものを書いていいわけではなく、このイラストをどう使ってもらうのか、展開した時にどのような効果をもたらすか考えて描く必要があります。様々な手法を取り入れているStudio Pattenには沢山の可能性があり、これからも楽しい作品を生み出し続けることでしょう。

design : Studio Patten (Spain)

 

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