ビジュアルデザインの要素と原則について

ビジュアルデザインの要素と原則について

ビジュアルデザインの要素と原則とは

ビジュアルデザインの要素と原則は、ビジュアルデザインの実践に関する基本的な考え方を説明しています。

最高のデザイナーは時々デザインの原則を無視する。しかし、彼らがそうするときには、通常、違反の代償として得られる何らかの代償的なメリットがある。あなたが同様にすることが確実でない限り、原則に従うことが最善である。

 

デザインを構成する要素

デザイン要素とは、その構造を形成し、視覚的なメッセージを伝える、あらゆるビジュアルデザインの基本的な単位を指します。

デザインの要素Elements of art and design by Mtpanchal (CC BY-SA 4.0)

ビジュアルデザインにおける美的秩序の基本原則を提示しようとしたメイトランド・E・グレイブス(Maitland E. Graves, 1902-1978)は、彼の著書『色彩とデザインの芸術』(The Art of Color and Design, 1941)の中で、デザインの要素を【線、方向、形、大きさ、質感、価値、色】と定義し、「これらの要素は、すべてのデザインが構築される材料である」と結論づけました。

色について

色とは、物体からの光が目に反射した結果です。 私たちの目が知覚する色は、物体そのものの色素によって決定されています。 ビジュアルデザインにおける色の組み合わせを研究する際には、色彩理論やカラーホイールがよく参照されます。 色は、視覚的なコミュニケーションの無数の可能性を提示する普遍的な言語であるため、デザインの重要な要素であると考えられることが多いです。

色相、彩度、明度は、色を説明する3つの特性です。

【色相】は、単に赤、黄、緑のように「色」と呼ぶことができます。
【彩度】は、色に明るさやくすみを与え、色の鮮やかさに影響を与えます。

ビジュアルデザインにおける色彩理論

・カラーハーモニー

カラーハーモニーは、しばしば「美学の尺度」と呼ばれます。どの色の組み合わせが調和がとれていて目を楽しませ、どの色の組み合わせがそうでないか、その調和の度合いです。

デザイナーが色を調和させる事とは、色の関係性を強め、色同士の補完性を高めることです。色は、見る者にとって統一感があり、審美的に喜ばしい効果を達成するために調和されます。

カラーハーモニーはさまざまな方法で達成されます。同じ色相を共有する色のセットを組み合わせたり、3つの色特性(色相、彩度、明度)のうち2つの値が同じである色のセットを組み合わせたりすることで構成される事もあります。

・カラーコントラスト

カラーコントラストは、様々な色の組み合わせを研究するカラーハーモニーとは対照的に、色のペアで研究されます。輝度や彩度などの側面で知覚可能な違いを持つ2つの色を並べて配置し、色のコントラストを生み出します。

ヨハネス・イッテンは、【対比、色相の対比、温度の対比、彩度の対比、同時対比、大きさの対比、補色の対比】の7種類の色の対比を提示しました。 これらの7種類の色の対比は、デザインにおける配色を含む過去の作品に影響を与えています。

・カラースキーム(配色)

カラースキームは、デザインのために選択された色のセットとして定義されます。それらは多くの場合、隣り合って魅力的に見える2つ以上の色で構成されており、一緒に使用されたときに美的感覚を作成します。カラースキームは、どの色が隣り合った時に快適に見えるかを指し示すように、カラーハーモニーに依存しています。

素晴らしいデザインは、多くの場合、成功したカラースキームを伴っています。現在は、デザイナーがカラーハーモニーを構築する事を容易にするために、カラースキーム生成機能を持つデザインツールが開発されています。

ビジュアルデザインにおける色の用いられ方

・色は、デザインの調和、バランス、視覚的な快適さを作り出すために使用されます。
・色は、視聴者に望ましい気分や感情を呼び起こすために使用されます。
・色を使ってデザインにテーマ性を持たせることができます。
・色は意味を持ち、象徴的な意味を持つこともありますが、特定の文化では、異なる意味を持つことがあります。
・色は、要素を強調し、デザインやアートの視覚的な階層を作成するために使用されます。
・色は、特定のブランドやデザイン製品のアイデンティティを作成することができます。
・色は、ビジュアルデザインの異なる解釈を持つことを可能にします。同じ色でも、異なる感情を呼び起こしたり、個人や文化によって様々な意味を持つことがあります。
・色彩戦略は、デザイン製品のシリーズ化や一貫性のために使用されます。
・小売り商店などでは、色は消費者が特定の製品を購入する動機を与える意思決定に影響を与えます。

線について

線は空間を移動する点によって定義されるデザイン・芸術の要素です。

線は垂直、水平、対角線、曲線などの種類が存在し、任意の幅・質感にすることができます。連続的であったり、暗示的であったり、壊れていたりすることもあります。他にも例えば、水平でジグザグになっている線や、垂直でジグザグになっている線などです。線の種類によって雰囲気が異なるので、どんな雰囲気を作るためにどんな線を使用するかが大切です。

点について

点とは、基本的には「無」の中の「何か」の始まりです。点は、その位置について考えることを強制し、想像力と空間の両方で何かの基礎となるものを与えてくれます。集団の中のいくつかの抽象的な点は、人間の想像力を刺激して、それを身近な形や形に結びつけることができます。(星座など)

形状について

・幾何学的形状(ジオメトリック)

幾何学的形状とは、四角、円、三角、楕円、平行四辺形、星など、定規やコンパスを使って描くことができる図形のことを指します。単純なものであれ複雑なものであれ、コントロール感や秩序感を生み出します。

・有機的形状(オーガニック)

有機的な形状とは、不規則な形状であり、自然界に存在する形状に類似した複雑な形状であることが多いです。 有機的形状は手で描かれることもあります。そのため芸術家の想像力の中にしか存在しない形状であることもあります。

デザイナーはいずれかを中心に展開する構図を作成するか、または両方を組み合わせることを選択することができます。

質感(テクスチャ)について

テクスチャとは、表面の物理的および視覚的な質感を指します。

デザインにおけるテクスチャの活用

・テクスチャは、要素への興味を惹きつけたり、反発させたりするために使用することができます。
・テクスチャは、デザインの構成に複雑なディテールを加えるために使用することができます。

質感(テクスチャ)の種類

・触覚的質感

触覚的質感は、「実際の質感」とも呼ばれ、物体の物理的な立体的な質感のことを指します。表面に手を走らせることで、その表面の隆起や凹みを感じ、触感を感じることができます。

・視覚的質感

視覚的質感は「暗示的質感」とも呼ばれ、触覚では質感を判断できないが、視覚で質感を感じられるものを指します。 視覚的質感とは、二次元の表面上に本物の質感があるかのような錯覚です。 画像や写真で知覚されるすべての質感は視覚的質感です。

・パターン

多くのテクスチャーは同じモチーフを繰り返しているように見えます 。 モチーフが表面で何度も何度も繰り返されると、それはパターンよ呼ばれます 。 パターンはファッションデザインやテキスタイルデザインで頻繁に使用され、モチーフが繰り返されて布や他のテキスタイル素材に装飾的なパターンを生み出します。パターンは建築デザインでも使用され、窓や柱、ペディメントなどの装飾的な構造要素が建物のデザインに組み込まれています。

 

デザインの原則

デザインの要素に適用される原則は、それらを1つのデザインにまとめるものです。これらの原則をどのように適用するかによって、デザインがどれだけ成功するかが決まります。

デザインの一体感・ハーモニー

『グラフィックデザインの要素』の著者であるアレックス・ホワイトによると、視覚的な統一性を達成することはグラフィックデザインの主な目標です。

すべての要素が一致しているとき、デザインは統一されているとみなされます。個々の部分がデザイン全体よりも重要視されることはありません。統一性と多様性の間の良いバランスが確立されていなければ、混沌としたデザインや生命力のないデザインになってしまいます。

一体感・ハーモニーを生み出すメソッド

パースペクティブ:要素間の距離感。
類似性:他の要素との反復性があるように見える感覚。
継続:線やパターンが伸びていく感覚。
反復:要素が何度もコピーされたり、繰り返されたりすること。
リズム:グラフィック要素の反復的な位置、サイズ、色。

デザインのバランス

対称性・非対称性:非対称のバランスは、注目を集め、ダイナミックな印象を生み出します。
放射状:放射状のバランスは、キーとなる要素を中心に配置されています。放射状のバランスに置かれた要素は、中心点から放たれているように見えます。

ヒエラルキー(階層)

良いデザインとは、デザインの各要素を重要度の高い順に構成されており、見る者を導きます。文字やイメージは、重要なものからあまり重要でないものへと順に階層を意識して表現します。

類似性とコントラスト

一貫性のある似たようなデザインをすることは、デザインのフォーカルポイント(目をひく点)を強調するための重要な側面です。類似性が高すぎるとつまらないですが、類似性がなければ重要な要素は存在を強調することができません。コントラストのないイメージは退屈になりがちなので、類似性とコントラストのバランスを見極めることがデザインの鍵となります。


【参考資料】

ビジュアルデザインの要素と原則 -Wikipedia (CC BY-SA 3.0) – https://en.wikipedia.org/wiki/Visual_design_elements_and_principles
当記事の文章(テキスト)はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(Creative Commons license / CC license)に基づいて編集しています。(記事内の画像・デザインや映像の権利は個別のライセンスにより保護されている場合があります。)

共感いただけましたら、いいね!シェアいただけますと幸いです。



サイトへのお問い合わせ・依頼動画編集について

ASOBO DESIGN™ とは

ASOBO DESIGN ロゴ

ASOBO DESIGN (アソボデザイン)へようこそ!デザインの制作に関わることは何でもご相談ください。

チラシ・ポスター・パンフレットや、名刺・ショップカード・DMなどの各種印刷物、看板・ロゴマーク・パッケージデザインまで幅広いグラフィック・広告デザインに対応いたします。デザイン制作だけでなく、印刷から納品まで一貫して対応(※)しており、展示会・キャンペーン・販促宣伝活動等に貢献致します。※一部媒体を除きます

お問い合わせ

デザインの見積もり・制作依頼

広告デザイン作成について

チラシやポスター・パンフレットなどの紙媒体広告制作から、WEBバナーや動画編集などのデジタル広告制作まで幅広く対応致します。広告デザイン作成料金・広告デザイン依頼の詳細はこちらから確認いただけます。

デザイン作成

SSL

カード決済対応

銀行振り込みの他、各種クレジットカードでのお支払いにも対応しています。

ピックアップNEWS

実用的な折チラシデザイン
書籍「実用的!折りチラシデザイン」に作成したチラシが掲載されました。

チラシデザインが書籍に掲載されました
書籍「タイトルまわりのデザイン表現」にチラシデザインが掲載されました。

チラシデザイン集に掲載されました
書籍「実用的なチラシデザイン」にデザインが掲載されました。

雑誌掲載事例
デザイン総合情報誌「MdN」にWEBサイトが掲載されました。

メディア掲載事例について
インディーズCDの制作ガイドに、デザイナーとしてのインタビュー記事が掲載されました。

インターナショナルファッション誌 "En Vie Fashion Magazine" 内にデザインが掲載されました。

Adobe MAX Japan にて制作デザインが展示されました。

NEWS&PRESS情報一覧

error: