斬新なアートインスタレーションに出会える動画編集例

斬新なアートインスタレーションに出会える動画編集について

美術館では歴史的な絵画だけではなく、コンテンポラリーな作品を楽しむことができます。博物館では、特定のテーマに関するアイテムを目にすることができます。劇場では、演劇やダンスといった芸術に触れることができます。

それぞれにジャンルがあり、それぞれに名前がありますが、芸術は日常のさりげない場面に潜んでいるものです。最近では、歴史的な国家間の問題を芸術作品を通して「表現」することが話題になり、芸術の多様性を再認識した方も多いはずです。そこで今回は、アートインスタレーションという形式であらゆるメッセージを発信しているアート作品を紹介する映像を集めてみました。空間と芸術のコラボレーションをご覧ください。

 

ストックホルムの未来を問うアートプロジェクトの紹介映像制作例

Experiment Stockholm, exhibition at Färgfabriken 2015

スウェーデン・ストックホルムで2015年に開催された「EXPERIMENT STOCKHOLM」というプロジェクトの紹介映像です。もともとペンキ工場だった場所をアートギャラリーとして再利用した「Färgfabriken(ファーグファブリケン)」という施設で、「急速に成長するストックホルムという地域に起きる問題にいかに対処していくかを議論しよう」というテーマを掲げて開催されたプロジェクト。

アートインスタレーションだけではなく、セミナーや討論会、ワークショップなど多様なイベントを通して社会問題と向き合う場を設けている、というのは芸術の意義そして無限の可能性を証明しているといえるでしょう。アート作品の紹介に、このプロジェクトのテーマを合わせて、ひとつの映像作品として見事にまとまっています。

ヨーロッパでは、廃工場をアートの拠点として再利用するケースが多くみられ、その建物の歴史を空間芸術のひとつとして再生させています。未来のために、今何ができるのかということを、言葉だけではなく、アート作品を通して五感に訴えかけることの重要性を感じさせてくれる、将来性のあるプロジェクトの紹介動画です。

 

建築というアートが炸裂している記録映像編集例

Yo no puedo vivir, | Biennale Venezia 2018 | Pabellón España

イタリア・ヴェネツィアで2年に1度開催されている国際展覧会「ヴェネツィア建築ビエンナーレ 」の2018年のスペイン館の紹介映像です。音声・映像記録としてまとめられた映像ですが、建築部門の展覧会というイメージより、パフォーマンス色が強く出ていますね。映像の最初に登場する「Yo no puedo vivir al mismo tiempo en mi cabeza y en mi cuerpo」というスペイン語のフレーズは、「私は頭と体で同時に生きることはできない」という意味。その言葉の通り、頭だけでは到底理解できないようなアートインスタレーション的な建築に関する展覧会の様子が映し出されています。

展覧会といえば、観る者に絶対的な安全が担保されているイメージがありますが、近年の「展覧会・展示」は観る者の存在や動きそのものを作品の一部とするものが増えてきています。建築に潜む演劇性のようなものを実現しているように感じるこのスペイン館は、まさに「今の人間」をどこか皮肉るような隠れたメッセージが透けて見えてくるようです。音声だけで、その言葉を字幕として「視覚化」しているのも、この映像の芸術性を高める要素になっています。建築の概念を考えさせられるような記録映像です。

 

闇に輝く光が語り出すようなアート作品の紹介動画制作例

Our Time – United Visual Artists 2016

イギリス・ロンドンを拠点とするビジュアルアーティスト集団「United Visual Artists」によるアートインスタレーション 作品「Out Time」の紹介映像です。真っ暗な空間で揺らめく電灯だけというシンプルさながら、そのプレゼンテーションが高い芸術性を実現しています。このブラックボックス という何にも染まらない空間を音と光で演出し、「時間」という概念を無くすという発想が基盤にあります。「1分とはどれくらいの長さなのか?」という命題を掲げ、時間の経過がいかに主観的なものかをこのアート作品を通して伝えるというアイデアは、非常に興味深いですね。

この「Out Time」は、2016年にオーストラリア・タスマニア州の州都ホバートで発表され、その後2019年にはイギリス・ロンドンでも発表されています。当然だと考えられているものに疑問をもつという行為そのものが芸術の種なのかもしれません。光が動くだけなのに、そこに物語があるように感じてしまう、映像作品としても芸術性の高さが伝わってくる紹介映像です。

 

デジタルとアナログの間に立たされるようなアートインスタレーション紹介映像制作例

Mécaniques Discursives, Némo Biennale, Paris

フランス・パリで2年に1度開催されている「ネモ・ビエンナーレ 」で発表されたアートインスタレーションの紹介映像制作例です。無機質な空間に設置されたアート作品は、全てモノトーンで、壁の独特な質感と色味と組み合わさり、不思議なタイムレスな空間としてその存在感を発揮しています。このビエンナーレはデジタルアートの展覧会であり、この作品ではデジタルテクノロジーの時代とグーテンベルクが発明した活版印刷の時代を比較し、その双方の間に立つような感覚を表現しています。

デジタルテクノロジーが発達すればするほど、アナログの質感、そこから生まれる会話が失われていくという脅威との共存が強いられています。デジタルの世界の美しさを表現するために、その裏に潜む恐怖というようなダークサイドをあえて視覚化させるという手法は、いかにもフランスらしい、ヨーロッパらしいストーリー性を感じさせます。飾り気なく、シンプルにみせることで、想像を掻きたててくれるような紹介映像に仕上がっています。

 



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