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街中に突如現れる巨大オブジェデザインについて

街中に突如現れる巨大オブジェデザイン

街中に突如現れる巨大オブジェデザインについて

黄色い子アヒル・ラバーダックが世界中の河川や海辺に現れる「ラバーダックプロジェクト」は世界を驚かせました。お風呂で可愛らしく浮かぶ小さなラバーダックが巨大化して、年齢や人種などあらゆる違いを超えたあらゆる人に、子供の頃の思い出を呼び起こさせ、幸福を感じてもらおうという壮大なテーマのもと、世界中で展示が続けられています。美術館や博物館を飛び出し、何気ない日常に溶け込むように設置されたアートワークの発信力は甚大なものです。

今回は、街中に現れた巨大オブジェクトを集めてみました。サイズだけではない、そのオブジェの魅力を体感してください。(※紹介するデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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「自由」の象徴とする巨大ゴム印オブジェ

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アメリカのオハイオ州クリーヴランドにあるWillard Parkという公園に設置されている巨大オブジェ「Open Stamp」です。南北戦争の記念碑のひとつとしてデザインされたもので、「世界最大のゴム印」と言われています。ゴム印には「FREE」と書かれており、南北戦争によって実現した黒人奴隷解放と関連づけられています。

当初のデザインでは、スタンプ台の上にゴム印面を地面につけた状態で直立したものだったそうですが、ゴム印の文字そのものが重要ということで、現在のように寝かせた形のデザインに変更されたというエピソードが残っています。高さ7.9m幅8.79m全長15mという巨大サイズの「自由」のスタンプ。各国にひとつずつ設置する必要があるかもしれません。ちなみにクリーヴランドといえば、全米一のゴルフ場数を誇り、人口一人当たりのゴルフ場数が全米一と言われています。緑の多い街にある巨大な「自由」スタンプは、一見の価値があるオブジェです。

 

オリンピックを記念して設置された巨大オブジェ

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イギリス・ロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パークにある巨大オブジェ「RUN」です。高さ9mもある巨大な「R」「U」「N」の3文字が並べて2012年のロンドンオリンピックを記念して設置されました。LEDライトがそれぞれの文字に仕掛けられており、夜にはライトアップし、ロンドンの街を彩っています。アメリカのロックバンド「The Velvet Underground(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)」の楽曲「Run Run Run」やアメリカ人ロックミュージシャン「Bruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)」の楽曲「Born to Run」などから影響を受けて製作したとデザイナーが語っています。

イギリスで開催されるオリンピックを記念したオブジェのインスピレーションがアメリカで生まれたロック楽曲というのは、イギリスらしくない、というよりオリンピックらしいエピソードなのかもしれません。どのような状況でも走り続けるパワフルなロンドンという街を象徴する、伝統的なものはもちろん、前衛的な新しいものまで多彩な芸術が育つ街にマッチした動きを感じる巨大オブジェです。

 

カフカの存在感を存分に表現する巨大オブジェ

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チェコ出身の作家フランツ・カフカの博物館「フランツ・カフカ博物館」の前に設置されている巨大オブジェです。フランツ・カフカといえば、不条理文学の代表格ともいわれている「変身」が最も有名ではないでしょうか。40代という若さでこの世を去ったカフカが残した作品はもちろん、ラブレターといったプライベートに関係する資料を多数展示している博物館は2005年にプラハでオープンしました。その博物館の入り口近くにあるのがこのオブジェ。カフカの「K」です。通りで圧倒的な存在感を発揮するこのオブジェのもつ、シンプルながらもどこか複雑さを感じるデザインは、カフカ作品のもつトーンを見事に再現しているように感じます。

ちなみにプラハ市内には、至る所にカフカが存在しており、ビジネス街の中心地に高さ11mの巨大なカフカ像が設置されています。表面は鏡のようになっており、周囲を映し出すことから、ここでもカフカらしい歪みや不安定さのようなものを感じ取ることができるスポットとして有名です。博物館前の「K」のオブジェは、どこか街並みにそぐわない異質感のある、カフカ自身を最も端的に表現するオブジェデザインといえます。

 

真実とは何か問いかける巨大オブジェ

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アメリカ・ニューヨークで約1年間の期間限定で展示された野外巨大オブジェ風ブースです。巨大オブジェ風のブースは、インタラクティブな場所になっており、「真実とは何か」をブース内のビデオレコーディング設備で自由に残していくことができます。このオブジェ風ブースがあるエリア一帯に、吹き出し型の大小様々なオブジェが設置され、「真実」をあらゆる側面から理解しようというテーマが展開されました。モダンアートのトレンドとして、インタラクティブなものは世界的に広がっており、そこにいる人(観客)というピースを作品の一部として捉えるというのは、芸術活動の基本なのかもしれません。

この展示は、ブルックリンを拠点とするアーティストハンク・ウィリス・トーマスというアーティストによるデザインで、自分の身の回りにある世界を解釈する方法における権力構図がポップカルチャーやメディアなどにどのような影響をもたらしているのかを掘り下げたいという考えをベースに創作されています。「あなたにとっての真実」という問いかけが、芸術作品となって展示されたときの浸透力を実感するオブジェデザインです。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の作品・デザインをピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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