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どこから飛び出すのかお楽しみなCDのジャケットデザインについて

どこから飛び出すのかお楽しみなCDのジャケットデザイン作成例

どこから飛び出すのかお楽しみなCDのジャケットデザインについて

CDって知っていますか?「当然でしょ」って声が返ってくるとは思いますが、最近じゃ世代によってはコンパクトディスクを知らない世代も結構いるんです。レコード・カセット・CD・MD・mp3と音楽の保存方法は日々進化しています。その度にそれらを販売するお店の形態も変わり、同時にデザイン面でも様々な工夫がされてきました。

今でもアナログレコードが重宝されているように、長らく時代を築いたCDも様々なデザインで私たちの心を掴み、今でも大切に保存している人は多いのではないでしょうか?そこで今回は一風変わったCDのジャケットデザインを集めてみました。ネット配信が主流になってしまった現代では、CDのデザインを必要としている人も少なくなってしまったかもしれません。しかし、このほぼ正方形の魔法のパッケージはこれからも私たちの心をワクワクさせてくれるのではないでしょうか。(※紹介するデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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ORIGAMI風な細工が施されたCDパッケージデザイン

ジャケットデザインを見る (via Pinterest)

スペインの海沿いの町、ア・コルーニャを拠点に活動するアートディレクター兼グラフィックデザイナーが地元インディーズのバンドの為にデザインしたCDジャケットです。パッケージの表面に書かれた折り紙のイラストが表しているように、このジャケットも開いていくと作成中の折り紙のように様々な形をした紙が広がります。

デザイナー曰く、バンド名からヒントを得て、CDを開ける体験に楽しさを加えたかったということ。確かに複雑にたたまれた様子はプレゼントをあけるワクワクに似た要素があるのかもしれません。SCISSORS(ハサミ)と言われると激しい感じの曲調のバンドだと思ってしまいますが、パステルの配色と折り紙を配したデザインもブランドイメージを維持するのに一役買っているのかもしれません。ちなみに折り紙や紙細工などのことをPaper artと言いますが、今やORIGAMIは世界共通言語となっており、オリガミと言えばほとんどの場所で伝わります。海外で言葉が通じなくても鶴でも折ってあげると世界中の子供たちと友達になれますよ。

 

病院から手渡されてもおかしくないCDパッケージデザイン

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1990年にイングランドで結成されたロックバンド、SpiritualizedのCDジャケットです。「宇宙遊泳(原題:Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space)」と題したこのアルバムは彼らが1997年に発表した3枚目のアルバムで、全英アルバムチャートでは4位に達し、バンド初の全英トップ10入りを果たしたことで有名になりました。あえて無機質な感じにデザインされたケースを開けると、中からはまるで薬の錠剤が入っているかのような包装が現れます。銀色の部分をパキッとすると中からCDが飛び出す仕組み。そう、完全に錠剤と同じ梱包になっているのです。

Spiritualizedというバンド名が表している通り、浮遊感たっぷりの音楽性で多くのファンを持つ彼らは自分たちの作品をまるで処方薬のように表現したかったのかもしれません。それにしてもCDを丸々薬のパッケージに入れてしまうとは驚きです。本当のファンなら、あえて2枚買って、1枚は開けずに取っておくのではないでしょうか?もしかしたらそれも狙っているのかもしれません。

 

もしこんなお手紙が届いたら…風なCDのパッケージデザイン

ジャケットデザインを見る (via Pinterest)

ギリシャ出身ミュージシャンGHONEが2012年に発表した楽曲「Amen.Ophis」のCDジャケットです。袋に入ったレコードのような形式のCDジャケットは決して珍しくはありませんが、真っ黒の封筒から取り出した包紙を開いていくと徐々に明らかになるドクロのアートワーク。そして、そのドクロを乗せるように現れたのが真っ白なCDです。もしこんなCDが突然届いたら易々とは聴けないと思うのですが、バンドや曲のイメージを表現するにはもってこいの表現方法なのではないでしょうか。

ドクロの横顔がインパクトありすぎて怖いのですが、その分余計な装飾をしていないので、スタリッシュさがあります。広げるとそれなりのサイズになるのでファンなら飾っておけるのもいいですね。

 

真っ黒いおにぎりだと思ったら…実はデザイナーの技が光るDVDパッケージのデザイン

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フランス人の作家・写真家・ドキュメンタリー監督のクリス・マルケルが製作した1962年公開のショートフィルム「La Jette」のDVDジャケットです。タイトルは日本語にすると「空港の送迎台」。モノクロ写真を連続して映す手法で描く28分間の超ショートで、近未来の廃墟になったパリで少年時代の記憶に取り憑かれた男の時間と記憶を描いています。「12モンキーズ」の元ネタにもなったという本作はトリエステSF国際映画祭グランプリ受賞など様々な賞を受賞したことでも有名です。

近未来SF作品というだけあってパッケージからも内容を示唆する描写が巧みにデザインされています。真っ黒に覆われた空がデザインされた包装を開けると現れる真っ黒なDVD。そしてパッケージ裏には映画のワンシーンと思われる登場人物の怪しげなショットが映し出されています。

そしてこのパッケージの最大のポイントは開いた時にパッケージがDVDと同じ円形になることです。これは、閉じたときにちょうどDVDを押さえる役目を果たすと同時に、荒廃した未来の地球を表現しているようにも見えるという、機能性とデザインを見事に表現しているのです。ちょっとしたデザインの工夫ですが、作品の世界観と機能性を融和させた素晴らしい仕事だと言えるのではないでしょうか。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の作品・デザインをピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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