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世界中の駅で見かける様々な標識デザインについて

世界中の駅で見かける様々な標識デザイン事例

世界中の駅で見かける様々な標識デザインについて

乗り鉄、撮り鉄など専門性豊かな日本の鉄道ファン。しかしこれは日本だけではないようです。同じような言葉があるのかはわかりませんが、世界にも様々な鉄道ファンが存在します。日本で見慣れた電車も世界規模で見ると車体や内装、標識、駅の様子など本当にバラエティー豊かで見ているだけでも楽しくなります。それほどまでに鉄道、電車は人々の心を掴み、コレクター心をくすぐる乗り物でありアイテムなのです。

ちなみに最近イギリスでは日本の企業が手掛けたAZUMAの運行が開始しました。日本の鉄道技術は世界でもトップクラスであり、信頼度が高いことで有名なんです。今回は是非世界の鉄道を少しでも感じていただきたく、世界の駅の周りで見かけるデザインを集めてみました。海外に行かれた際は、タクシーだけでなく地元の電車に乗ってみるのも楽しいですよ。(※紹介するデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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ロンドンを代表とするフォントが活きる駅の看板デザイン

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「チューブ」という愛称でも知られるイギリス・ロンドンの地下鉄内の出口案内看板のデザインです。赤い丸とこの独特なフォントは、100年以上愛されてきておりタイル張りの壁面に描かれることで、さらに芸術性を高めています。イギリスでは「WAY OUT」は「EXIT」つまり「出口」という意味です。フォントはもちろん、矢印のデザインも地下鉄を象徴する赤い丸を通り抜けるような構図で、装飾の一部のように見えつつも、矢印としての機能も果たしているというのがデザインの妙といえるでしょう。

ちなみに、ロンドン地下鉄で採用されているフォントは、2016年に100年以上の歴史を経て、インターネット上の画面でも読みやすくなるように調整するという目的で新しい書体に変更されました。この変更は、1979年に活版から写真植字への移行に合わせて改訂されて以来のもの。そして1979年の改訂時のデザインを担当したのは、日本人デザイナーというのは驚きです。このアートワークのような出口サインが見られるのは、東ロンドンのカレーの街としても有名なホワイトチャペルにある「Aldgate East」駅です。

 

西ヨーロッパを駆け抜けた列車のロゴをメインにした音楽アルバムカバーデザイン

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1957年から1995年まで西ヨーロッパで運行していた列車TEE(Trans Europ Express)のロゴを取り入れた音楽アルバムのカバーデザインです。西ドイツ・フランス・イタリア・ベルギー・オランダ・ルクセンブルク・スイスを発着する列車で、このカバーデザインで描かれているような少し丸みのあるような車体で、印象的なのがTEEのロゴ。大陸を駆け抜けるスピード感と、あらゆる国をつなげる輪を連想させてくれます。

このアルバムは、ドイツ・デュッセルドルフで1970年に結成されたバンド「Kraftwerk」の作品で、西ドイツで1970年代に流行した実験的ロック「クラウトロック」を牽引していたバンドということで、アルバムにこの列車の名前をそのまま使い、ロゴまでアートとして使ってしまうというのはロックですね。ヨーロッパ大陸を走る列車のロゴを使うことが、このバンドが世界的に自分たちの音楽を届けたいという想いと重なり合います。また、黒地に白い車体という色のコントラストが、この作品に勢いを与えているように感じます。

 

ビビッドさが際立つ駅のサインデザイン

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オランダの旧国鉄、オランダ鉄道の駅で使用されているサインデザインです。プラットフォームとエレベーターの位置を案内するサインなのですが、ビビッドでスタイリッシュとはいえ、デザイン優先なイメージもやや感じられます。このオランダ鉄道(NS)の看板は全体的に青と黄色という企業カラーで統一し、フォントも読みやすさ重視のシンプルなものを採用したとデザイナーが語っています。これは、遠くからでも分かりやすく、かつモダンなスタイルにするというデザインの方向性がダイレクトに発揮されている看板の一つです。

オランダ語は、全体的にひとつの単語が長いことが多く、文字情報を看板に載せることがデザイン的に難しいというのもモチーフや記号を多用する理由なのかもしれません。モダン建築や絵画など、ヨーロッパ有数の芸術の国のメイン鉄道らしい、デザイン性をとことん追求した看板です。

 

キュートなピンクが誘導するメトロの標識デザイン

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1968年にメキシコシティオリンピックが開催された際の都市プログラムの一環で制作された地下鉄の標識デザインです。全体としてメキシコシティという土地にポジティブで明るいイメージを持ってもらおう!ということで、あえてピンクのようなポップな色使いを採用したそうです。ビビッドな強い色のイメージが強いメキシコに、ピンクやオレンジといった柔らかさのある色を街に増やすことで、オリンピックで世界中からメキシコに訪れる人々を温かく向かい入れようという姿勢を感じることができます。

ちなみに、この標識はピンクですが、地下鉄の路線ごとに違う色が採用されており、オレンジや水色、黄緑など、どれもポップで公共交通機関ではあまり見かけない色使いで統一されています。色だけではなく、フォントもメトロの「M」に特徴がある、丸みがあるユニークな書体が使われており、ひとつのプログラムとして街を彩る一部として、このデザイン性が活きています。国をあげたイベントだからこそ、こんな遊び心がある「楽しさ」を標識にも取り入れることができるのが、デザインの面白さなのかもしれません。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の作品・デザインをピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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