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宙に浮いているかのようなサインデザイン

重力ってなに?まるで宙に浮いているかのようなサインのデザイン・施工事例

宙に浮いているかのようなサインデザイン

子供の頃、大きなショッピングモールでトイレに行きたくなったのにトイレの場所がわからなくて困ったことがありました。当然、近くのお店の人に聞いて場所を教えてもらったのですが、子供だった自分は複雑なショッピングモールの中に掲げられる複数のサインに惑わされ、なかなかたどり着くことができませんでした。

大人になってデザインの仕事に携わると改めてサインの重要性を感じます。と、同時に老若男女誰もが一目で理解できるデザインが求められる公共のサインは無機質で素っ気ないものが多い気がするのです。誰にでもわかりやすく、なおかつ遊び心もある秀逸なデザインとは。デザイナーの永遠のテーマなのかもしれません。そこで今回は、公共のサインなのにまるで宙に浮いているかのような遊び心のあるデザインを集めてみました。これならトイレにも間に合うかも?(※紹介するデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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ありそうでなかった、文字が宙に浮く看板デザイン

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オーストリアの首都ウィーンを拠点とするデザイン事務所で使用されていた看板です。透明ボードに白字という、シンプルを極めたような看板ですが、どこか斬新で、デザインのプロが挑む潔さのようなものを感じることができます。角度によっては、道路に文字が浮き上がっているようにも見えて、不思議な浮遊感を演出しています。このシンプルさで多面性を表現するという高いデザイン力を感じざるを得ません。

また、日光が当たることで幾何学的な影を作り、その形そのものが異なって見えます。雨の日は、水滴がまた新たな表情を見せると想像すると、看板というよりもひとつのアートワークといえます。このデザイン事務所のビジョンが、「クライアントのアイデアを形にするための創作」ということが、この透明な看板に込められているのかもしれません。色をなくすことで、そのブランドに色付けするというのは、非常にクリエイティブなパラドックスです。

 

大きなことはいいことだ。ガラス扉全面に描かれたポップなサイン

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イギリスのロンドン東部を拠点とする住宅協会のビルで使われているサインです。ポップでビビッドな色使いは、まるで商業施設を思わせるもので、住宅協会というお堅いイメージとはかけ離れているようですが、実はこの協会のブランドイメージ「太陽」に合わせたもの。顧客にわかりやすい透明性のあるスキームを提供するという企業としてのミッションを、ガラスを多用することで表現しています。

明るく望みに溢れる場所というイメージを、顧客はもちろん、そこで働くスタッフにももってもらいたいという経営陣の想いが込められているということは、この大胆なデザインに透けて見えていますね。イギリスの住宅協会は、日本でいうところのURのように公営住宅を提供する非営利団体です。イギリスでは貧困層の住宅問題が深刻ということもあり、この住宅協会に訪れる人は生活に困窮していたり、問題を抱えている人も多くいることから、あらゆる人の「太陽」的存在であることをこのポップなデザインが表現しているんですね。デザインの力を改めて痛感します。

 

壁?床?天井?サイコロを転がしたような真四角なサインデザイン

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アメリカ・カルフォルニアのソノマにある「The Sea Ranch」という観光スポットで使用されている出口サインです。海沿いの絶景が広がるエリアに教会やホテルがあり、多くの観光客で賑わう場所ということで、いろいろな意味で「目を引く」デザインが採用されていますね。世界的なワイン産地ナパに程近く、同じくワインの産地としても有名なソノマという地域は、アート・文化に力を入れています。現代的でありながら自然と調和する巨大彫刻があったり、あらゆるパフォーミングアーツのイベントが開催されていたり、芸術への関心の高さが伺えます。その地域性が、このデザイン性の高いサインを生み出しているのかもしれません。

豊かな自然を楽しむ場所だからこそ、目立つべき「出口」サインにあえて人工的で強い色を使うことで、サインが果たすべき効力を最大限に引き出すことに成功しています。調和するデザインもあれば、あえて異質なものを使用することで、そのコントラストを活用するというデザインの手法が効果的に使用されている好例ではないでしょうか。

 

世界随一のモダン建築を誇る街の空中に浮かぶネオンサイン

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アムステルダムを拠点とするグラフィックデザイナーデュオがイベントで発表したネオンのインスタレーションです。オランダ・ロッテルダム で開催された「International Architecture Biennale Rotterdam(IABR)」というイベントで、建築・都市開発・景観設計におけるデザインに関する知識や実践を国際的に共有するプラットフォームとして2003年以降隔年で開催されているものです。この空中に浮かぶようなネオンサインは、インスタレーションとしての芸術作品でありながら、このイベントのメッセージ・テーマを伝えるサインとしての役割も果たしています。

ロッテルダム といえば、近未来的で斬新なモダン建築に溢れる街として、多くの建築家を輩出していることでも有名。このネオンサインのように、無機質でどこか無骨に見えつつも、綿密な計算と深い芸術性が見え隠れするデザインは、いかにもオランダらしいと言えるかもしれません。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の作品・デザインをピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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