今見ても十分に参考になる1960年代前後に作られたコマーシャル動画制作例

1960年代前後に作られたコマーシャル動画集について

ここ数十年での映像の美しさ、編集技術の進化はとどまる事を知りません。1941年アメリカで初めて本格的なテレビ放送が始まってから、1954年には世界初のカラー放送が開始されました。こう考えるとテレビの歴史はそれほど長いわけではありません。しかし、誰もがいつでも手の中で映像を見られるようになり、テレビ以外のメディアが台頭してきたことでテレビ離れが叫ばれる昨今、コマーシャルの形態も随分と変わりつつあります。もしかしたら数年後にはテレビコマーシャルという存在自体がなくなってしまったとしても不思議ではないでしょう。

ですが、映像というメディア自体が消えてしまうことはありません。より綺麗に、よりリアルを追求し映像は進化をし続けていくことでしょう。10年後のテレビコマーシャルがどのようになっているかは誰にもわかりませんが、過去の映像を見直すことで、未来の映像の姿を想像することができるのではないでしょうか。そこで、今回はテレビが定着し、人々に受け入れられ始めてきた1960年代頃のテレビコマーシャルを集めてみました。ここに未来の映像のヒントが隠されているかもしれません。

 

こだわりが強いおばあちゃんの作るポテトチップスのコマーシャル映像制作例

Scudder’s Potato Chip TV Commercial ~ 1962 Laura Scudder Potato Chip Factory

アメリカ・カルフォルニアで製造・販売されたポテトチップスの1962年に製作されたテレビコマーシャル制作例です。1962年というとマリリンモンローが死去した年であり、翌年にはケネディ大統領が暗殺されています。まだカラーの映像は一般的ではなくコマーシャルも白黒がメインの時代です。「Laura Scudder Potato Chip」というネーミングからも、そしてこのコマーシャルからもわかるように、ローラ・スカダという女性が家庭製造のような形式でポテトチップス を販売していたブランドです。そして、このローラ・スカダさんは、それまでガラスの筒などで保存され、販売時に紙袋に移していたポテトチップス を、手作りのワックスペーパーつまり現在のパラフィン紙の袋で販売し始めた最初の人だとか。つまり、今のポテトチップスの販売形式を開発したその人ということです。

美味しいポテトチップス を、美味しい状態で届けたい…というローラさんの想いとこだわりを、このコマーシャルは見事に伝えてくれています。面白いのは、途中で差し込まれる効果音です。投げられたジャガイモが何かに当たる時の効果音が明らかに別の音です。コレは昔の映画などでもあったように音響効果のスタッフが撮影しているカメラの横で音を出していたのではないでしょうか。現代のように後から気軽に編集できる環境でなかったので、当時は現場で様々な工夫をしていたのが伺えます。

 

美髪の需要の高さを感じるシャンプーのコマーシャル映像制作例

Prell Shampoo TV Commercial 10 “Extra Rich Lather” ~ 1960 Procter & Gamble

アメリカで製造・販売されていたシャンプーの1960年に製作されたテレビコマーシャル制作例です。時代のせいなのか、全てが大げさに見えてしまうものの、その感じが逆に「このシャンプーを使えば輝く美髪が手に入る」という宣伝効果を増長させているように感じます。「Extra Rich」と名乗るに値するゴージャス感と真珠の輝きがこの白黒の世界からも十二分に伝わってきますね。

1960年といえば日本ではキリンビールが缶入りのビールの販売を開始した年で、アメリカはベトナム戦争真っ最中の頃です。その時代にこの構成は流石だと思います。今でこそ一般的になりましたが、30秒の尺の中でテンポよく見せていく技術は広告大国アメリカのなせる技なのではないでしょうか。他商品との対比から始まり、当時としては珍しいBGMも挟まれていること、そして最後の3秒できっちり商品をみせているあたりもテレビコマーシャルの王道の形です。この時代にすでにこの構成を確立しているあたりは流石としか言いようがありません。今テレビで流れていても全く遜色ない出来栄えです。

 

昔から髭は男の身だしなみだというのが伝わるシェーバーのコマーシャル映像制作例

Remington Shaver Commercial: Shave a Peach ~ 1956 Remington Rand

アメリカ・ニューヨークで製造・販売されている男性用シェーバーの1956年に製作されたテレビコマーシャルです。1956年といえば石原慎太郎の小説「太陽の季節」が映画化され、弟の石原裕次郎が俳優デビューした年でもあります。コマーシャルの内容はというと、まるで何かのセミナーのようにただシェーバーの機能の高さを語られているだけなのですが、当時の技術を考えるとコレが限界だったのではないでしょうか。映像自体の雑音が聞こえないところをみると、無声映画のように画だけを押さえて、後からナレーションを足したものだと思われます。

ですが、コレより少し前のコマーシャルはというと、生放送が基本だったわけですから、それと比べると同じ広告を何度も繰り返し流せるという技術は画期的だったことでしょう。また、音楽ゼロのコマーシャルを見ることで、いかにCM音楽が効果的なのかに気付かされます。1937年創業のこの「Remington」というブランドは、今や世界展開をする有名ブランドにまで成長しているあたりも、なんだか感慨深くなってしまいます。

 

このタッチはどこかで見たことがあるような気がする洗剤のコマーシャル映像制作例

Ajax Cleanser TV Commercial ~ 1955 Colgate Animated Cartoon

アメリカで製造・販売されていた洗剤の1955年に製作されたテレビコマーシャルです。1955年といえば日本では現在のTBSテレビが開局した年であり、イギリスではチャーチル首相が引退した年でもあります。このアニメーションはアメリカのレトロ漫画そのものといったタッチで、この頃にすでにパロディがあったかは不明ですが、某有名長編アニメーションであと4人くらい多いバージョンにそっくりな気がします。この時代のコマーシャルは「ナレーション」がメインで淡々と解説するものが多い中で、製品名「AJAX」を使った曲を可愛い小人たちに歌わせて宣伝するというのは、画期的だったのではないでしょうか。ミュージカルが最大の娯楽の一つだった当時は大衆に訴えかけるのに非常に有効な手段だったのかもしれませんね。

しかしコレなら現代のコマーシャルに通ずるものがあると思います。次々に新しい技術が生まれ、映像編集も高度になって行きますが、何度も繰り返し映像を見ていると根本は何も変わってないような気がしてきます。今度映像技術が進化したとしても伝えたいもの表現したいものと真摯に向き合うことで、素晴らしいアイディアが生まれるのではないでしょうか。

 


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