マッキー・サタデー(Mackey Saturday)- Instagram・Unsplash・Oculusのロゴを作った気鋭の若手デザイナー

Mackey Saturday_デザイナーアーカイブ

もしInstagramをお使いなら画面上部に上品な手書き風ワードロゴが見られると思いますが、それを作ったのがグラフィックデザイナー、マッキー・サタデー(Mackey Saturday)です。

ストックフォトサイトの「Unsplash」、VRディスプレイの「Oculus」、バレットパーキングの「Luxe」など時代の先端をいくビッグネームのロゴを次々に手がけてきました。スケートボードとサーフィンを愛するサタデーの作り出すシンプルでミニマルなロゴは印象的で記憶に残る力強いものです。

 

ビジネスのコンセプトを反映した「Unsplash」ロゴデザイン

プロカメラマンの作品が利用できる無料フォトストックサイト「Unsplash」(アンスプラッシュ)は2013年に設立されました。現在では11万人を超える登録カメラマンのハイクオリティな写真を提供しています。

Unsplashの新ロゴ

2018年末にUnsplashは新しいロゴを発表しました。旧ロゴの課題は、ワードロゴがなければシンボルマークに見えないということでした。マッキー・サタデーはありふれたカメラのピクトグラムのような旧ロゴに代わって、幾何学的でミニマルなロゴを作り出しました。

「解決策は、必要なイメージにぴったりの写真を選ぶというビジネスアイデアに由来したシンボルで、ブランドの頭文字「U」をうまく参照しているものを作り出すことでした。」(マッキー・サタデー氏WEBサイトより)

Unsplashの新旧ロゴデザイン

新しいロゴ(右)は旧ロゴ(左)と同じプロポーションを保ちながら作られています。カメラのようにも見えますし、写真をピックアップしているようにも見えます。そしてUnsplashの「U」のようにも見えます。なによりも他に類を見ない独特のシンボルで、どのようなシチュエーションにあってもUnsplashのロゴとして際立ちます。

 

「Oculus」のミニマルなシンボルデザイン

仮想現実(VR)ヘッドセットを開発している「Oculus」(オキュラス)のロゴのリニューアルをマッキー・サタデーは手がけています。

Oculusの新旧ロゴ
デザイナー3名でチームを組み、2016年に新しいロゴを発表しました。OculusのVRヘッドセットは、パソコンなどとの接続が不要のヘッドマウント型ディスプレイで、大きなゴーグルのような形状をしています。ヘッドセットの形とブランドの頭文字をモチーフとした究極のミニマルシンボルとなっています。

「シンプルさが重要でした。このロゴはまだ発明されていないフォーマットやテクノロジーとも調和し、なおかつ現在のOculusブランドにもふさわしく、記憶に残るものでなければなりません」(マッキー・サタデー氏Dribbleページより)

まさに急成長を遂げる新しいビジネスのブランドデザインの難しさと言えるでしょう。見ることのできない将来のプロダクトやサービスにも対応するためには、特定の何かに結びつくようなデザインよりも究極のシンプルさこそがふさわしいでしょう。

Oculusのロゴデザイン
大きさにかかわらず認知しやすいOculusのシンボルマークは、プロダクト自体に刻印された場合にクオリティの高さが確認できます。また、アプリケーションやコンテンツなどのサブブランドや、他社とのコラボレーションによるブランドで使用しても、アイデンティティを強力に示すことができます。

 

「Instagram」ワードロゴのリ・デザイン

「インスタ映え」という言葉を生んだ「Instagram」(インスタグラム)は、2010年にAppStoreでリリースされるとわずか2ヶ月間に100万人のユーザーを獲得しました。日本語版がリリースされたのは2014年です。日本国内でも広く受け入れられ、2017年の流行語大賞に「インスタ映え」が選ばれるほど普及し現在に至ります。

Instagramのロゴrvlsoft / Shutterstock.com

Instagramのロゴのリニューアルといえば、2016年におこなわれたスキューモーフィズムからミニマリズムへのアプリアイコンの大変換が記憶に新しいと思います。愛らしいクラシカルなカメラとグラデーションを背景にしたシンプルなアイコンとの間で賛否が分かれました。

マッキー・サタデーが手がけたのは、そのアプリアイコンではなく、ワードロゴの方です。2012年にInstagramはFacebookに買収され傘下に入りますが、その前年にサタデーはワードロゴのリニューアルを依頼されていました。古いロゴは40年代・50年代の書体をイメージした「Billabong」というスクリプト書体で作られていたのですが、サタデーはそれを基にフリーハンドで新しいワードロゴを作りました。

インスタグラムのワードロゴデザイン

旧ロゴの「J」「g」にも見える「I」を修正したうえで、全体的に無駄を削ぎ落としました。文字のつながりもスムーズになっています。現代的でエレガントなワードロゴとなりました。

サタデーは、「Kellogg’s」や「Coca-Cola」のように時を超えて生き続けるロゴを目指したといいます。この時はワードロゴの色はブルーグレーだったのですが、2016年のアプリアイコンリニューアルの際に黒に変更されています。

 

「Luxe」「Silk」「SeatGeek」のロゴデザイン

その他にもマッキー・サタデーはさまざまなビジネスのためにロゴを手がけています。

Luxeのロゴデザイン

オーナーに代わって自動車を駐車場にとめてくれるバレットパーキングというサービスを提供する「Luxe」(ラクス)のロゴは、アプリからバレット(駐車場への代行運転者)のジャケットまでのさまざまなサイズでも一貫して認知しやすいことを念頭に2015年に作られました。

Silkのロゴデザイン

1970年代から豆乳やアーモンドミルクなどを製造販売しているブランド「Silk」(シルク)のロゴは、乳製品の代理品としてではなく植物そのものの力に関心を持っている現代の消費者にふさわしいものになるよう2017年にリニューアルされました。

SeatGeekのロゴデザイン

2009年に創業して急成長を遂げたチケット転売プラットフォーム「SeatGeek」のロゴリニューアルは2015年です。旧ロゴ(左)の「ee」を使った笑顔は、シンボルマークの座席の肘当てとの組み合わせに変えられました。スポーツ、映画、演劇、コンサートの楽しみが表現されています。

 

シンプルで独特であること

あるインタビューで良いロゴを作るための原理を問われたサタデーは次のように答えています。

「フォルムとコンセプトがクライアントにふさわしいものでなくてはいけません。そして、認知されやすく、再現しやすく、おぼえやすいシンプルなものであるべきです。最後に、他より際立って独特なものでなければならず、強く頭に残るものである必要があります」(サイト「The Journal of Design Inc.」のインタビュー)

また、ロゴを作るときにまず鉛筆を手にするのか、書店まで足を運ぶのかという質問には次のように答えました。

「最初の一歩は常に調査から始めます。キーとなる意思決定者へのインタビューから始めて、次にブレーンストーミング、そしてとても集中してアイデアや方向性を探ります。ロゴはシンプルでなくてはならず、うまく作り上げなくてはいけません。しかし、その大元には正しいアイデアがなければなりません。どのように描くかはそれほど重要ではありません」(サイト「The Journal of Design Inc.」のインタビュー)

 

チャマイエフ&ガイスマー&ハヴィヴへの参加

マッキー・サタデーはカリフォルニア州チコで生まれました。北コロラド大学でデザインを学び、2008年にマッキー・サタデー・デザイン事務所を設立します。2016年にニューヨークへ移り、老舗デザイン事務所「チャマイエフ&ガイスマー&ハヴィヴ」(Chermayeff & Geismar & Haviv)にプリンシパルとして参加しますが、2019年に離脱し、現在はマッキー・サタデー・デザイン事務所としてのみ活動しています。

チャマイエフ&ガイスマー&ハヴィヴは「グラフィックデザイン」という単語の存在しない時代から一貫して明瞭でクリアな企業ロゴを世界に提供し続けてきました。1961年に発表したチェース銀行の抽象的なロゴは大きな驚きを持って迎えられました。問題解決することに主眼をおいてデザインするという姿勢は、マッキー・サタデーのスタイルとも一致します。

 

Mackey Saturday(マッキー・サタデー)
1985年~
米国
デザイナー、タイポグラファー


【参考資料】

・Mackey Saturday、Wikipedia(https://en.wikipedia.org/wiki/Mackey_Saturday)
・Mackey Saturday ― Designer(http://mackeysaturday.com/)
・#22 Mackey Saturday、 Beyond Users(https://www.beyondusers.com/podcast/mackey-saturday)
・Here’s an inside look at how the new Instagram logo was hand-crafted | Digital Trends(https://www.digitaltrends.com/social-media/in-case-you-didnt-notice-instagram-did-a-logo-typeface-redesign/)
Mackey Saturday: Designer – Design Inc.(https://journal.designinc.com/mackey-saturday-designer-d270e6adc69c)

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