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黒をベースにした秀逸な映画のポスターについて

黒をベースにした秀逸な映画のポスター作例

黒をベースにした秀逸な映画のポスターについて

映画を観に行くとき何を基準に選びますか?好きなジャンルだから、気になる俳優が出ているから、漫画が原作だから、たまたまやってたから、などなど理由は様々だと思います。そんな中、映画のポスターデザインだけで観る作品を決める人は少ないのではないでしょうか?まだ音楽がCDやレコードで売られていた全盛の頃は「ジャケ買い」なんて言葉もありましたね。まったく知らない聞いたこともないミュージシャンのアルバムをCDの表面のデザインだけで購入するという荒技?です。配信に切り替わった現代では懐かしさもひとしおです。

流石に映画のポスターとなるとタイトルや監督、出演者などからある程度想像ができてしまうので、いわゆる「ジャケ買い」的なことはできないかもしれませんが、フラッと立ち寄った映画館に貼られていたポスターに思わず立ち止まってしまったことはありませんか?そこで今回は映画館に張り出されていたら思わず立ち止まってしまう秀逸な映画ポスターデザインを集めてみました。黒って人を惹きつける魔力を持っている色なのかもしれません。(※紹介するポスターデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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漆黒から湧き出るようなSF感と躍動感が印象的な映画ポスターデザイン

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2015年公開の「ダイバージェントNEO(原題:The Divergent Series: INSURGENT)」のポスターシリーズのひとつです。キャラクターひとりだけで、かつ特別な装飾もなく、SF感のある加工がされているのみだからこそ、シリーズのファンにとっては想像させるボリュームが大きくなり、事前知識がない人にとっても期待感をもたせる効果があります。

このバージョンは「MAX」というキャラクターを使用しているもので、この他のバージョンでは、映画に登場するキャラクターが、それぞれのポージングをとったものを、同じタッチで描いています。漆黒の背景に、黒い衣装のキャラクターということで、そのポーズや表情、キャラクター名と映画のタイトルがより際立って見えますね。

演劇でも、ブラックボックスという劇場のスタイルがあり、日常から完全に切り離した空間を作り上げるという意図があります。このポスターが創り出す「ブラックボックス」感は、そんな非日常なSFの世界観を効果的に表現する一助になっているように感じます。

 

「黒」が魔女の恐怖を最大限に引き出している映画ポスターデザイン

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2015年に公開されたイギリス映画「ウィッチ(原題:The Witch)」のポスターデザインです。黒山羊の横顔が暗闇に浮かび上がるようなビジュアルは、それだけで恐ろしさ満載ですね。映画タイトルは「The Witch」ですが、ポスターの表記は「THE VVITCH」と「W」の代わりに「V」が2つ並べられています。これは、この映画の舞台設定である17世紀は「W」という文字がまだ定着しておらず、「VV」と表記していたことからきているそうです。独特の表記とフォント、そして色味、全てが魔女伝説に漂う空気感を見事に再現しています。

黒山羊といえば、キリスト教において悪魔の化身とも信じられており、魔女が崇拝していたとされています。この映画の物語は、魔女の概念に怯える家族を描いていることから、魔女の存在そのものを見せない、ということで、主人公の家族が感じた恐怖を観客にも感じさせようとしていると捉えることもできます。ホラー映画で黒ベースというのは単純でありがちな手法になりやすいものですが、この「ウィッチ」のポスターは、時代背景と物語の空気感をスタイリッシュに表現することで、単なるホラー映画ではないという期待感を駆り立てています。

 

樹海に紛れ込んだ女性を題材にしたホラー映画のポスター

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2016年に公開されたアメリカ映画「JUKAI –樹海-(原題:The Forest)」のポスターデザインです。空を見上げようとする女性が木の一部になりつつあるビジュアルは、インパクト大。その何とも言えない表情の上に書かれているのが、「EVERYONE COMES HERE LOOKING FOR A WAY OUT」つまり「誰もが出口を探してここに来る」という文言です。女性が飲み込まれつつある樹木と同系統の色をその文言に使用することで、人間目線ではない、ということが明確になっています。

ちなみにこの映画は、アメリカ製作の作品ですが、舞台は富士の樹海。自殺の名所としても世界的に有名になった富士の樹海は、アメリカンホラーの舞台になるまでになったというのは驚きです。樹海から出られない閉塞感と外国で彷徨う恐怖が、黒をベースにしたデザインで引き立っており、後頭部にあたる部分樹木が真っ赤に染まっていることが、さらなる不安感を煽り、女性の行く末を案じざるをえません。

 

ボンド映画の世界観をシンプルかつビビッドに伝える黒が効果的な映画ポスター

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2015年に公開されたシリーズ24作目となる「007スペクター(原題:Spectre)」のポスターデザインです。黒地に銃痕のみというのが、24作も続く世界中で愛されるスパイ映画だからこそ通用するのではと感じてしまいます。歴代の007映画のポスターは、どれも銃を構えるダンディなジェームス・ボンドが幅をきかせているものが多かったのですが、本作ではミニマルさを極めており、新しい客層獲得の効果も得られてのではないでしょうか。

観る者の想像力を駆り立てるという意味では、黒がもつ効果は多彩だということを実証しているポスターデザインだと思います。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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