街を歩けばさりげなく目に留まる啓蒙のためのデザイン事例

啓蒙のための広告デザイン事例について

啓蒙(けいもう)と聞くと漢字の複雑さからか、何やら身構えてしまったり、眉をひそめる人もいるかもしれません。啓蒙とは「無知の人を啓発して正しい知識に導くこと」であり、全部が全部お説教するぞ!というわけではありません。それどころか街中には啓蒙の為のデザインがあふれています。公園の池の周りには「野鳥にお菓子をあげないでください」という啓蒙サインを見かけますし、「トイレを綺麗に使ってくれてありがとうございます」というのも一種の啓蒙と言えるでしょう。デザインで言えば、病院の待合室では様々な啓蒙ポスターを見かけますし、免許を取りに行けばいたるところに啓蒙ポスターが貼られています。

知らず知らずのうちに私たちはデザインによって啓蒙され、様々な知識を取り入れているのです。逆にいうと、より巧みに啓蒙するためには文字情報だけでなく、そのデザインによって人々を正しい知識に導くことができるというわけです。そこで今回は世界中で見ることができる啓蒙デザインを集めてみました。センセーショナルなものからシニカルなものまで啓蒙の形は様々です。是非誰かを正しい知識に導きたい方はこれらのデザインを参考にしてみてください。

 

男女平等を訴えるポスターデザイン作成例

男女平等を訴えるポスター

2011年に発足した「Poster for Tomorrow」という団体が男女平等を訴える活動を社会的に認知させるために、毎年人権を題材としたポスターデザインコンテストを開催しており、2012年のコンテストに出展されたスイス人デザイナーの作品がこのポスターです。国ごとの教育・経済・政治における男女間の権限の差をグラフにしたものと、女性の顔を合わせることで、女性が社会において「隠されている」現状を表現しています。グラフの波形が女性が涙を流しているようにも見え、モノトーンであるものの、沸々とした女性の想いや、社会の不均衡がもたらす不穏さといった、あらゆる色味を感じさせてくれます。

淡々と、静かに語りかけてくるようなこのデザインは、まずは目を逸らさずに現実と対峙することが、真の平等を生み出すために求められているということをも私たちに訴えかけてきています。男女間の差別を考えさせられるだけではなく、各国における状況を啓蒙するという役割も果たしており、まさに「Poster for Tomorrow」つまり「明日へ向けたポスター」ということができます。

 

喫煙の果てにあるものを突きつける広告デザイン制作例

 

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喫煙反対運動の広告として、セルビアで制作されたデザインです。タバコを1本吸うたびに、素敵な笑顔から1本ずつ歯が失われていく、という結末を、ビビッドかつ強烈に描いています。健康的な女性がモデルになっていることもあり、余計に喫煙によって失うものの大きさを体感できるようになっていますよね。

この広告は、看板や雑誌広告、ポスターとして広く使用され、特に若い世代がタバコに手を出さないようにする啓蒙活動の一助となっています。担当したデザイナーのミロスラヴ・ヴジョヴィック氏は、建築を専攻としていたものの、ロゴデザインで数多くの国際的な賞を受賞し、国際的にも著名な雑誌でも特集が組まれるほどの逸材。タバコを1箱吸い終わる頃には、どこから見ても病人にしか見えなくなってしまう、というのを、実際のタバコの箱を使って視覚的に表現することで、「タバコは毒」と大きな文字で標語のように見せるより、影響力が強くなります。デザインの発言力を痛感する好例ですね。

 

アメリカの銃問題に切り込むポスターデザイン

 

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アメリカにおける銃問題について問うショートフィルムの宣伝かつ啓蒙活動用として制作されたポスターデザインです。生鮮食品のように、パッケージされた銃から、「アメリカでいかに簡単に銃を手に入れることができるか」を表現しています。「GRAB&GO」という「特価」的な売り文句シールが貼られていますが、これは、「買ったらすぐ使える」という意味。妙にリアルで、日常生活でイメージしやすいことが、余計に恐ろしさを増長させますね。

このポスターを宣伝に使用しているショートフィルムは、銃規制を訴える内容で、「誰がアメリカで生き残れるのか?」「人間よりも銃が多くあるアメリカ」というショッキングな文言を組み合わせています。日本には縁遠いトピックではあるものの、日本人である私たちにも「いかに簡単に銃が手に入る」環境なのかが明確に伝わってきます。どのようなバックグラウンドの人にもビジュアルだけでメッセージを届けられる、それこそがポスターデザインの妙と言えるのではないでしょうか。

 

プラスチック製品の使用が及ぼす環境問題に取り組むポスターデザイン

環境問題に取り組むポスター

ペルーのデザイナーが「eco ice」というプラスチック製品の使用と環境問題に取り組む団体用に制作したポスターデザインです。1970年にアメリカで制定され国際連帯行動して広がっている「アースデイ(地球の日)」に向けたもので、真ん中のリボンの形状は「アウェアネスリボン(認識のリボン)」と呼ばれ、社会問題への支援や賛同を示すシンボルです。またリボンの色によって、その内容を表しており、例えば「レッドリボン」はエイズ患者支援、「ピンクリボン」は乳がん予防など、日本でも認知度が高いものも多くあります。

少しミスリーディングなのは、「グリーンリボン」には、環境活動の意味はなく、移植医療普及という意味ということ。ただこのポスターが伝える「save nature」つまり「自然を守ろう」というテーマを若い世代に認知させることの重要性を、このシンプルなデザインが力強く発信しています。ポスターの背景の上部に、陰がかかっているような色味があることで、決して安泰ではない地球の現状を感じ取ることができます。柔和で絶妙な濃淡のあるグリーンを使うことで、「人間のひとりひとりが意識を高めて認識の輪を作り出そう」というメッセージを、見る者の心に染み込ませているかのようです。

 


「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。

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ピックアップNEWS

実用的な折チラシデザイン
書籍「実用的!折りチラシデザイン」に作成したチラシが掲載されました。

チラシデザインが書籍に掲載されました
書籍「タイトルまわりのデザイン表現」にチラシデザインが掲載されました。

チラシデザイン集に掲載されました
書籍「実用的なチラシデザイン」にデザインが掲載されました。

雑誌掲載事例
デザイン総合情報誌「MdN」にWEBサイトが掲載されました。

メディア掲載事例について
インディーズCDの制作ガイドに、デザイナーとしてのインタビュー記事が掲載されました。

インターナショナルファッション誌 "En Vie Fashion Magazine" 内にデザインが掲載されました。

Adobe MAX Japan にて制作デザインが展示されました。

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