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ハートをモチーフにしたデザインについて

様々な媒体で使われるハートをモチーフにしたデザイン作例

ハートをモチーフにしたデザインについて

小さな子供に「ハートってどこにあるの?」と聞かれたら、あなたは何て答えますか?心臓という意味でのハートであれば、当然場所はわかるのですが、いわゆる人々が使う「ハート=心」と考えると、人によって答える場所は変わるのではないでしょうか?頭?胸?心臓?細かな場所はさておき、誰もがハートを大事にし、ハートに対して良いイメージを持っていることでしょう。しかし、ハートをモチーフにしたのザインイメージには暖かさや優しさと同時に、色味やちょっとした形状の違いで生々しさや生死感など様々な印象を植え付けることができるのです。そこで今回は多用されるハートデザインの中でも秀逸な使い方をされている様々な使用例をご紹介したいと思います。あなたのハートは何色ですか?

 

ハートで連想する物語の代表格、ロミオとジュリエット舞台公演ポスターデザイン

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イギリスを代表する劇作家ウィリアム・シェイクスピア作の四大悲劇のひとつで、身分を超えた悲恋を描いた作品「ロミオとジュリエット」の舞台公演ポスターのデザインです。まず目に飛び込んでくるのが、ブルーと赤の2つの棺を思わせる形が交差して作り上げるハート。このひとつだけで、「ロミオとジュリエット」の悲恋が見事に表現できていますよね。ハートの下にある「ROMEO & JULIET」の文字の色使いがハートのパーツになっている棺形に合わせているだけで、あからさまではない絶妙な説明になっています。

逆に、舞台公演ポスターでは重要な要素である、公演情報がとんでもなく小さな文字で下部にまとめて配置されていますが、これもまた、ポスターを目にした人の視線を上手く操作できているのです。まず、印象的なモチーフに目が行く→タイトルを見て、その意味を理解する→どこでやってるの?と、ポスターとの距離を物理的に縮めることができます。シェイクスピアの悲劇、古典作品に、ポップでライトな色使いを組み合わせることで、「ロミオとジュリエット」に新たな解釈が生まれそうな予感すらしてしまいます。

 

アパルトヘイトと闘った英雄を讃えるポスターデザイン制作例

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反アパルトヘイト運動に献身し、南アフリカにおける民族和解運動を進め、ノーベル平和賞を受賞しているネルソン・マンデラ氏の人生を讃えるために制作されたポスターデザインです。オーストラリア人のデザイナーの作品ですが、幼少期を南アフリカで過ごした経験から、アフリカの独特のカラーセンスを体得していることが、この作品のビビッドな色彩からも感じ取れますね。アフリカ大陸の地形、ハート、突き上げた拳、というマンデラ氏の人生を語る上で重要となるテーマをシンボルとして芸術性高く描き出しています。このポスター全体の色味だけでも、南アフリカ共和国の国旗をイメージすることができます。

ちなみに、マンデラ氏は、南アフリカの民族多様性を「レインボーネーション」と表現したことから、この国旗は「レインボーフラッグ」とも呼ばれています。拳のように見えるハートのモチーフが、27年間の投獄にも屈さず平和のために生きたマンデラ氏の強い心そのものですね。

 

ロックミュージシャンのコンサートツアービジュアルのデザイン作成例

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コロンビアのロックミュージシャンJuanesのコンサートツアーで使用されたキービジュアルのひとつとして制作されてデザインです。「The Gift」というタイトルがついたこのイラストは、ビビッドでポップな色であらゆるモチーフがハート形のギフトボックスから飛び出しているようなデザインになっています。いろいろなものが盛り込まれているので、思わずじっくり見入ってしまいますよね。

ちなみ、このイラストのデザイナー、ジェイミー・カレンはイギリス南部の海沿いの街・ブライトン在住で、グローバルな大企業の宣伝デザインを多く担当しています。その企業には、コカ・コーラやナイキ、グーグルをはじめ、イギリス大手新聞社ガーディアンなど、その才能は国際的に認められています。彼の作品は全体として、ビビッドな色使いとタトゥーで使われるようなイラストのようなタッチが多く、まるでおもちゃ箱のような世界観が特徴的です。このコンサートツアーのイラストも、南米コロンビアな要素と絵本のようなポップ感が見事に融合していて、心踊る感覚を伝えています。

 

離婚を防ぐ薬の開発を報じる新聞記事の挿絵デザイン

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イギリスの大手一般新聞のガーディアン(The Guardian)の記事で使用された挿絵のデザインです。黒地に白・ピンク・赤という色使いが印象的で、何よりもカプセルの断面がハートを象るという意味深なイラストです。この記事は、イギリスで婚姻関係になったカップルの半数以上が離婚しているという数値を受け、名門オックスフォード大学の科学者が発表した興味深い論文について報じたものです。

その内容は、なんと「”ラブドラッグ”というような新種の薬を結婚生活の必要なタイミングで服用すると、婚姻関係における問題点を解決してくれる」という驚くべきもの。オキシトシンというようなホルモンに関連する物質を投薬によってコントロールするという内容のようですが、イラストのようにカプセルを割ったらそこに真っ赤な燃えるようなハートが入っているなんて、幻想のようにも感じてしまいます。そんな「ありえないのでは…」という懐疑的なニュアンスが、このイラストの背景に選ばれた「黒」という色が暗に表現しているような気がしてなりません。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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