モノクロデザインに赤が映える「アート」をテーマに表現したバナーデザインです。
時代にマッチした多様なアートが賞される文化庁主催のメディア芸術祭。芸術祭の関連イベントのバナーを受賞者のポートレートを使い、シンプルに強いインパクトでデザインしました。
背景には芸術祭で紹介される多種多様なアートを象徴したパターンを描き、赤いスクリーンで覆いました。そこを突っ切るように左下から右上へと抜ける白場を作り、タイトルロゴと、受賞者4名のポートレートを並べています。
文字も写真もモノクロに加工しシンプルに徹しながら、受賞者の名前だけに赤のスクリーンをかけることで背景との統一感を図り、全体にインパクトのあるアグレッシブな印象に仕上げました。
制作バナーデザインに対する感想
VOICE
アーティスティックで鮮烈な印象のバナーデザイン
モノクロに赤がインパクト大
モノクロを基調とした余白のあるレイアウトに、鮮やかな赤がよく映えています。写真もモノクロなので、アーティスティックな雰囲気に。赤いバーを装飾に用いることで、全体がまとまって統一感が生まれています。背景にレイアウトされた抽象的なパターンが、重ねた赤色から透けているようなエフェクトがおしゃれですね。白と赤の切り替えが斜めにとられているので、スタイリッシュな印象です。
タイトルと名前のフォントを変えてリズムを生み出す
フェスティバルの名称と、受賞者の名前はそれぞれ異なるフォントで表されています。シンプルな構図ですが、フォントの違いや斜めの直線という小技が光って、デザイン性が高まっていますね。芸術祭は、多彩な才能をもつアーティストたちの祭典であり、それぞれが異なる個性と作風をもって完成させた作品を持ち寄ります。そのため、お祭り(フェスティバル)という側面と、アーティスト同士の静かなバトルという相反する側面をもっているように感じられますが、このデザインは両方のサイドを巧みに表現しているように思います。スタイリッシュにレイアウトされた受賞者たちの作品がどのようなものなのか、興味を惹かれるバナーですね。
※掲載しているバナーのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・用途とは異なる場合がございます。